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更新日:2023年9月14日
令和5年(2023年)9月14日(木)
午後1時10分から午後3時15分まで
県庁本館8階 教育委員会室
○議題
議第1号 令和5年9月県議会に提出される予定の議案に対する意見について
議第2号 「児童生徒性暴力等に関する公表ガイドラインの運用方針」の改正案について
議第3号 職員の処分について
議第4号 令和5年度「長野県教育委員会の事務の管理及び執行状況の点検及び評価」について
○教育長報告事項
(1) 教職員の非違行為の根絶に向けた取組について
(2) 令和6年度長野県公立高等学校入学者選抜における学校別実施内容について
(3) 令和5年度全国中学校体育大会及び全国高等学校総合体育大会における成績について
(4) 第44回北信越国民体育大会における成績について
○その他
(1) 経済産業省「未来の学校」実証事業における株式会社Alumnoteとの合同プロジェクトについて
(2) 特色ある学びに関する取組紹介
○教育長 内堀 繁利
○委員
教育長職務代理者 酒井 英樹
委員 矢島 宏美
委員 塚田 裕一
委員 中川 綾
委員 荒川 玲子
○その他
米沢教育次長、曽根原教育次長、今井高校改革推進役、中沢教育政策課長、加藤参事兼義務教育課長、志津参事兼高校教育課長、宮澤参事兼高校再編推進室長、酒井特別支援教育課長、臼井参事兼学びの改革支援課長、 召田心の支援課長、岡田文化財・生涯学習課長、永岡保健厚生課長、沼澤スポーツ課長、下條国民スポーツ大会準備室長
内堀教育長
ただいまから第1107回「長野県教育委員会定例会」を開会いたします。
本日の審議事項中、議第1号「令和5年9月県議会に提出される予定の議案に対する意見について」は、成案となる前の内容について審議検討する案件、また、議第3号「職員の処分について」は、特定の個人に関する情報が含まれている案件です。
つきましては、議第1号及び議第3号を非公開とすることが適当と思われますが、御異議ございませんか。
全委員
異議なし。
内堀教育長
御異議ございませんので、議第1号及び議第3号につきましては、非公開とすることに決定いたしました。
なお、非公開議案につきましては、最後に審議することといたします。
それでは、議題に入ります。
議第2号「『児童生徒性暴力等に関する公表ガイドラインの運用方針』の改正案について」、中沢教育政策課長から説明をお願いします。
中沢教育政策課長
(資料説明)
内堀教育長
ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら、発言をお願いします。矢島委員、どうぞ。
矢島委員
御説明どうもありがとうございました。
私は、公表することについて、今の日本社会では、改定案にお示しいただいたとおりでしか仕方がないかなと感じております。本心といたしましては、なぜ被害者が特定されることに対して公表をしてはいけないのだろうかということをよくよく自分の中で考えますと、やはり今の日本社会においては、暴力、特に性暴力に関しては被害者批判がかなりあるからだと実感しております。
暴力の中の一つであったとしても、性暴力だけは被害者に100%寄り添うことができないのが地域社会においてもあるかなと。差別であったりとか、偏見であったりとか、あの子だってとか、そのように被害者がさらに二次被害を受けてしまう現実があるから、このようにして守らなければいけないと思っていますが、守ることによってさらに加害者の暴力がエスカレートする可能性もあるということも併せて考えていきたいと思います。
被害者が100%守られる社会に、私たち一人一人が変えていかなければいけないと思いますので、そこのところは教育委員会がやるだけではなくて世の中全体が、このような形で性暴力に対してしっかりと向き合って、自分の差別・偏見と向き合って、どのようにして風評被害を起こしたりだとか、被害に遭った子がこれ以上の被害を受けないようにしていくかということは、私たち大人の責任かなと感じております。
以上です。
内堀教育長
大変重要な御指摘かと思いますが、御意見というか感想ということでよろしいでしょうか。
矢島委員
はい。
内堀教育長
他にございますか。よろしいですか。
それでは、議第2号を原案どおり決定したいと思いますが、御異議ございませんか。
全委員
異議なし。
内堀教育長
御異議ございませんので、議第2号を原案どおり決定いたします。
次に、議第4号「令和5年度『長野県教育委員会の事務の管理及び執行状況の点検及び評価』について」、中沢教育政策課長から説明をお願いします。
中沢教育政策課長
(資料説明)
内堀教育長
ただいまの説明につきまして、御意見、御質問ありましたら、発言をお願いいたします。酒井教育長職務代理者、どうぞ。
酒井教育長職務代理者
説明ありがとうございました。
感想というか、2点お願いします。1-3ページの今の説明で触れられなかった部分ですけれども、教員の働き方改革で三つ目の白ポツです。「1カ月一人当たりの平均時間外勤務時間が45時間以下の公立小中学校の割合」ということで、年々増加しているということです。
これは去年も発言させていただきましたけども、2年前は51%、去年は64.7%、今年は76.5%ということで、恐らく学校でも努力をしてきていると同時に、いろいろな制度の活用により、実際、こういう働き方改革が進んでいるということは大変喜ばしいことだと思っております。
目標値には達しませんでしたけれども、なお一層これを進めるようにしていくということと、実質の時間だけではなくて質的な働き方改革と。本来、教員がすべき事柄に時間や力を注げるような体制づくりがなお一層必要になってくると思いますので、そういうところに留意していただければと思っています。
もう一点、1-4ページの「学びの成果が生きる生涯学習の振興」のところで、デジとしょ信州の話がありました。先日、県立長野図書館を視察する機会がありましたけれども、物理的な施設としても今までの図書館のイメージとは違って、人々が集う場所、何かものをつくる場所、刺激を受ける場所、そして市町村の図書館とつなぐ場所ということで、かなり拠点としての機能も果たされていると思っております。こういうところを、ますます県民の皆さんに知っていただいて、存分に活用していただけたらと思います。
以上です。
内堀教育長
御意見ということでいただきました。何かコメントはありますか。特にいいですか。では、御意見ということで承りました。
他にございますか。よろしいですか。
それでは、議第4号を原案どおり決定したいと思いますが、御異議ございませんか。
全委員
異議なし。
内堀教育長
御異議ございませんので、議第4号を原案どおり決定いたします。
続いて、教育長報告事項に入ります。
教育長報告事項(1)「教職員の非違行為の根絶に向けた取組について」、中沢教育政策課長から説明をお願いします。
中沢教育政策課長
(資料説明)
内堀教育長
ただいまの説明につきまして、御質問、御意見がありましたら、発言をお願いします。矢島委員、どうぞ。
矢島委員
ありがとうございました。適切な取組を進めていただきたいと思います。
何点か意見ですけれども、まず、私が自分の活動を通して、どうしてこのような性暴力、非違行為が起きてしまうのかという専門家の分析に加えて感じていることは、学校内において周りの教職員が「あれ、ちょっとおかしいな」と感覚的に自分が感じても、それを行動に移せない雰囲気が学校内にあるということです。
例えば、こういう場面をもし見たり何かおかしいなと思ったときにどうしますかというと、やはり言いにくいとか、巻き込まれたくないとか、大ごとにしたくないとか、本当にそうやって本心を言っていただけるので、それ自体は有効なワークショップだと思いますけれども、そこでとどまらずに、でも、できることがあるということです。
何かおかしい、変というときに、やはり必ず行動に移す。その選択肢をたくさん出すことが非違行為を防止するための一つになるかなと感じています。もしその場でできなくても、おかしい、変だと思った感覚を必ず誰かに相談する。この相談できる職場環境がすごく重要になって、それが早期発見、早期対応につながるとずっと感じているところです。
それから、この学校では、こういうことで何かおかしいと思ったらこうやって介入するということを、先生方全員が知っていることがやはり抑止力になると感じています。
それから、1ページの2の(1)の三つ目のポツの校内ルールの再確認・更新及び徹底というところです。ルールを徹底するのはすごく重要ですけれども、ルール違反をしてしまうために、このようなことが起きてしまうわけです。
ですから、ルール違反をしたとしても、そのことを必ず管理職に報告してくださいというところまでやらないと、ルール違反をした、どうしよう、これは黙っておこうとなると、さらに被害が拡大してしまいます。ルール違反をしたとしても必ず報告してくださいというところまで、やはり次の選択肢を出していただけたらいいかなと思います。
それから、(2)の一つ目のポツです。初任者及び管理職を対象とした研修ということで、私たちは自分たちが過ごしてきた学校生活の体験がすごくプラスになっていて、それが肯定的なイメージとして残っているので、それをよしとしているところがあるかなと思います。ただ、その時代を過ごしてきた人は、もしかすると子どもの人権という視点がない時代に学校生活を過ごしてきた人たちも大勢いるかと思います。
その体験や経験はすごくプラスですけれども、子どもの人権という視点に立ったときに、それが子どもの人権侵害になっているか、なっていないかというところを、やはりしっかりと伝える、正しい知識として得るということはすごく大事だと思います。特にこれから先生という職業になって子どもたちと接していく初任者の方には、この研修は特に効果的になると感じています。
以上です。
内堀教育長
矢島委員、今おっしゃっていただいたようなことは、ここに書き込んだほうがいいですか。それとも、実際に連絡したりする場面で伝えていくような形でよろしいですか。では、そんな形でつけ加えて話をしていくということでよろしいですか。
他にございますか。よろしいですか。
それでは、以上で教育長報告事項(1)を終了いたします。
次に、教育長報告事項(2)「令和6年度長野県公立高等学校入学者選抜における学校別実施内容について」、志津高校教育課長から説明をお願いします。
志津高校教育課長
(資料説明)
内堀教育長
ただいまの説明につきまして、御質問、御意見がありましたら、発言をお願いいたします。荒川委員、どうぞ。
荒川委員
説明ありがとうございました。
各学校の募集の観点などを拝見しますと、部活動の評価がかなり多くなってきております。これから部活動の地域移行が進んでいく中で、部活動のみならず地域でいろんな活動をしている子どもたちの観点もしっかり持っていただくような内容も、今後ぜひ盛り込んでいただきたいと思います。
以上です。
内堀教育長
その点はいかがですか。
志津高校教育課長
ありがとうございました。
その点について、これからまたしてまいりたいと思います。
内堀教育長
中川委員、お願いします。
中川委員
ありがとうございました。
3ページの「前期選抜における評価方法一覧の見方」の2に、「『調査書』から『実技検査』の欄の『比重』の数値は、それぞれの資料が総合判定においてどの程度重視されるのか、その目安を百分率で示したものです」という目安は、60と40とか、80と20と書いてあるものを指していると思いますが、「評価点を示したものではなく、それぞれの資料の数値を合計して合否を判定するわけではありません」という文章の意図がちょっと分かりづらいなと思って。
私にちょっと文章力がないのかもしれないのですけれども、百分率は目安であるということが強調されるという意味合いですか。
内堀教育長
お願いします。
志津高校教育課長
例えば、100点満点中の60点、40点という点数換算をしたものではなくて、あくまで総合的に判断していく上でのウエートを示したものであるということで、これが直結で点というふうに取られないための表記方法となっております。
中川委員
私も読んで何対何ということだろうなと思ったのですが、ちょっと分かりづらいなと思うのは私だけですか。点数ではないという。
これを読んでいて、「その目安を」のところに下線を引けばいいのかなとか、案は曖昧ですけれども、それを点数化するわけではないけれども重要度の、重視の……。ちょっと分からない。ごめんなさい。
これは受検生が読むものだと思うので、もうちょっと分かりやすい文章にならないかなと思ったのですが、どうですか。
内堀教育長
どうですか。
志津高校教育課長
御指摘のとおり、割合ということと直接の点というところは、中学校には、そのあたりの部分は説明しているつもりではございますけれども、実際に直接これを受検生が読めば、そのあたりは分かりづらいなということはあると思います。
この辺につきましては、やはり進路指導をされる中学校の先生方にしっかりと今後説明していくということで、表記方法についてはこのままにさせていただけるとありがたいと思います。
次年度、また大きく選抜が変わります。このあたりの比率も、前期選抜に学力検査が入ってくるということもございますので、また今日いただいた御意見を参考に、より分かりやすい表記に変えていければと思っております。
中川委員
ありがとうございます。
今のお話でちょっと今年はもう無理なのかなと思うのですが、これは子ども、中学3年生が読むものという前提でつくっていると思うので、合理的配慮も含めてですけれども、いろんな方がいらっしゃると思うので、振り仮名が振ってあるものがあるとか、前からちょっとお話が出ていたと思いますが、フォントがUD体であるかどうかとか、そういう配慮がもう少し行われるとうれしいなと、特に子どもが読むものについては思います。
以上です。
内堀教育長
その辺はいかがですか。
志津高校教育課長
ありがとうございました。
その点、参考にさせていただきながら、より分かりやすいものになるよう来年度に向けて工夫をしていきたいかと思います。
内堀教育長
中川委員、よろしいですか。
中川委員
はい。
内堀教育長
ありがとうございます。
他にございますか。よろしいですか。
今の御指摘は、大事な点も含まれていると思いますので、また次年度に向けてぜひ検討して、改善していくような方向でお願いしたいと思います。
それでは、以上で教育長報告事項(2)を終了いたします。
次に、教育長報告事項(3)「令和5年度全国中学校体育大会及び全国高等学校総合体育大会における成績について」沼澤スポーツ課長から説明をお願いします。
沼澤スポーツ課長
(資料説明)
内堀教育長
ただいまの説明につきまして、御質問、御意見がありましたら、発言をお願いします。荒川委員、どうぞ。
荒川委員
御説明ありがとうございました。
中学校、高等学校、両方の過去10年間の入賞者数を見ますと、中学、高校共に10年前の倍以上という形の入賞者の数になっております。この辺につきまして、その要因というようなもの、どうしてこういうふうになったのかというようなことをもし分析されていたら教えてください。
内堀教育長
お願いします。
沼澤スポーツ課長
ここ最近の取組としては、2028年の本県開催の国民スポーツ大会に向けて、ジュニア世代の発掘、育成には力を入れております。
特に高校につきましては、拠点校などを指定して大会への参加に対する支援などもしております。中学につきましては、競技団体などと連携しながら、体験会などをやっています。そういった中で少しずつ競技の普及が広がって、それがこういう結果につながっていると思っているところです。
内堀教育長
他にございますか。よろしいでしょうか。
それでは、以上で報告事項の(3)を終わりたいと思います。
次に、教育長報告事項(4)「第44回北信越国民体育大会における成績について」、引き続き沼澤スポーツ課長から説明をお願いします。
沼澤スポーツ課長
(資料説明)
内堀教育長
ただいまの説明につきまして、御質問、御意見がありましたら、発言をお願いいたします。よろしいでしょうか。
それでは、以上で教育長報告事項(4)を終了します。
続いて、その他に入ります。
その他(1)「経済産業省『未来の教室』実証事業における株式会社Alumnoteとの合同プロジェクトについて」、志津高校教育課長から説明をお願いします。
志津高校教育課長
(資料説明)
内堀教育長
ただいまの説明につきまして、御質問、御意見がありましたら、発言をお願いします。塚田委員、お願いします。
塚田委員
ありがとうございます。
この取組はすばらしいなと思っているといいますか、今、県内の企業の募集状況は、コロナ以降、特に本年度は最悪の状況にあります。例えば、地方の工場ですとか、具体的に言うと大町市とか、あまりにも具体的過ぎますけれども、ゼロなんです。初めての経験で非常に困っているのですが、時代はやはり激変してしまったと思います。
ここで、やはりこういう取組を双方向に、企業側に理解してもらわないと一方通行になってしまいますので、そこの広報のやり方についてはお考えいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
内堀教育長
お願いします。
志津高校教育課長
御提案ありがとうございます。
そのような形になりますように、Alumnote、学校等もサポートしながら進めてまいりたいと思います。
内堀教育長
よろしいでしょうか。
他にございますか。中川委員、どうぞ。
中川委員
質問ですけれども、高等学校に当たるところに、私立学校は対象にはなりますか。
内堀教育長
お願いします。
志津高校教育課長
現状では、この実証事業のプロジェクトの締結においては県立高等学校を想定してございます。
中川委員
ありがとうございます。寄附が中心となると、私学等は自分たちで寄附を募っていけるところがあると思うのですが、このキャリア情報の入手とかイベントの案内は、公立に限らず私立の方々も知りたかったり、知ってもいいことなのかなと思ったので、そこは工夫ができるといいなとちょっと思いました。
以上です。
内堀教育長
何かコメントはありますか。
志津高校教育課長
この実証事業は1年限りの実証事業でございますので、実証事業終了後も、ぜひ中川委員の御提案にあるような形で、また何か取り組んでいければと思います。検討させてください。
内堀教育長
他はございますか。よろしいですか。
それでは、以上でその他(1)を終了します。
次に、その他(2)「特色ある学びに関する取組紹介」として、飯田市立上村小学校及び安曇野市立穂高東中学校の取組を臼井学びの改革支援課長から説明をお願いします。
臼井学びの改革支援課長
(資料説明)
内堀教育長
ただいまの説明につきまして、御質問、御意見がありましたら、発言をお願いいたします。よろしいですか。ありがとうございました。
以上でその他(2)を終了します。
それでは、以上で公開による審議を終了したいと思います。
これから非公開の審議に入りたいと思いますので、恐れ入りますが、傍聴人の方は退室をお願いいたします。
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