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更新日:2023年7月20日

南信教育事務所飯田事務所

第1回赤門スクール実施報告

  令和5年度赤門スクール シリーズ「飯田下伊那の学び」の第1回を開催しました。

実施概要

「とても熱い講演を楽しくお聞きすることができました」

「普段接することが少なかった博物学に興味を持つことができました」

「現代に生きる私が今何をすべきか考えさせられました」 

 

令和5年度第1回赤門スクール6   令和5年度第1回赤門スクール5

 

 7月13日(木)、本年度1回目の赤門スクールを 飯田合同庁舎 3階 講堂 にて行いました。
 講師の四方圭一郎さんには、「南アルプスの博物学 ~大正時代から現代へ~」と題してご講演いただきました。
 「博物学」って何だろう?という問いから始まったお話は、明治大正時代の南アルプスでの調査登山の様子、高山動物や植物の調査を進めた研究者についての話へと広がっていきました。
 さらに、四方さんご自身が精力的に調査されている高山蛾(こうざんが)について詳しく語っていただきました。高山蛾の生息域や種類についてはまだまだ分からないことが多いことや、高山蛾調査の際のエピソードなどを、体験をもとにリアルに話していただきました。調査の際に撮影された高山植物の写真は息をのむほどの美しさでした。
 参加された皆さんからは、「自分の足で調べて実物を確認しながらの研究の話は興味深かった」「山岳や蛾に興味がなかったが、この講演では楽しく聞けた」 との感想が寄せられ、大変好評でした。
 参加者の感想の一部を以下に紹介します。

○現代に生きる私が今何をすべきか考えさせられました。継続、伝えていくことの貴重さを再認識しました。多くの生物が生息(人間も)している世界の様子が聞け、具体的で興味深かった。

○蛾を愛してやまぬ四方さんのあふれんばかりの熱弁に引き込まれました。

○高山蛾の世界、調査も大変ですが、不思議がたくさんある分野だと感じました。特にタカネツドガの分布を決めているものは何なのか、大変興味があります。アメシロの話はびっくりしました。確かに最近見ていませんでした。

○高山の普段は見られない蛾の実物の写真、高山植物の写真など見られてよかった。自分の足で調べて実物を確認しながらの研究ができる仕事、槙野富太郎のように好きな物を研究できる仕事の方の話は興味深かった。

○博物学とは広い範囲にわたるので、より専門的な研究が必要になっているが、いろいろ関連があるので広く知らなければならないのかなと思われた。山を愛する気持ちが一番必要なんだと感じた。

○好きだからワクワクして調査してたんだろうなと思いました。高山「ガ」のお話、大変面白くお聞きしました。高山植物も、鹿の食害がありながら懸命に生きていることが分かりました。南アルプスの調査、終わりのない旅ですね。興味深いお話をありがとうございました。

 飯田市・下伊那郡の自然や歴史、文化について学ぶ「赤門スクール」。本年度もいよいよスタートしました。
地元の研究者の方々にご協力いただきながら、これからもたくさんの皆さんに学ぶことの楽しさをお伝えできる場を作っていきます。

 今年はすべての回で開始時刻を14時としております。
 第2回は8月25日(金)
  「椋鳩十 戦後の活躍 ~「讀切特撰集」の時代~」と題して菅沼利光氏にご講演いただく予定です。
 多くの皆様のご参加をお待ちしております。

(南信教育事務所飯田事務所 内田)

 

趣旨  飯田下伊那の歴史、文化、自然をテーマに講演会を開催することにより、地域の財産への関心を高める。
日時  令和5年7月13日(木) 14:00 ~ 15:45
会場  飯田合同庁舎 3階 講堂
内容

 講演 

  演題  「南アルプスの博物学 ~ 大正時代から現代へ ~」

  講師  四方 圭一郎 氏(飯田市美術博物館学芸員)

参加者  33名

 

 

お問い合わせ

所属課室:長野県南信教育事務所飯田事務所 

担当者名:内田

長野県飯田市追手町2-678

電話番号:0265-53-0461

内線:2562

ファックス番号:0265-22-0044

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