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更新日:2024年8月15日
長野県平成18年10月
トンネル工事において坑内で発生する「粉じん」は、現場で作業に従事する人々にとって肺機能の低下を招く「じん肺」の原因として、大変深刻な問題となっており、発注者・受注者が連携し、常日頃から効果的なじん肺予防・粉じん防止対策を講じることが必要です。
長野県では、次のとおり粉じん対策とじん肺根絶に向けた取組みを行っています。
トンネルじん肺根絶訴訟弁護団や原告団、長野県土木部で構成する「じん肺問題検討会」(PDF:13KB)を平成16年に設置し、粉じん対策の現状把握と「粉じん対策ガイドライン」などに基づく粉じん対策や、じん肺被害者の早期救済などについて意見交換を行っています。
また、平成17年には、山住トンネル建設工事の実施にあたって、「山住トンネル粉じん対策技術検討会議」を設置、「粉じん対策モデル事業」(PDF:13KB)として、「じん肺問題検討会」のメンバーや、発注者、施工業者などが連携して、現場において具体的な粉じん対策に取組み、その取組み結果の検証を行いました。
山住トンネル粉じん対策技術検討会議(構成メンバー)(PDF:8KB)
山住トンネルでの粉じん対策モデル事業の取組み結果などを踏まえて、次の具体策に取組んでいます。
具体策の詳細はこちら(PDF:17KB)
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粉じん防止対策 |
じん肺予防対策 |
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「山住トンネル粉じん対策技術検討会議」での検討結果をもとに、粉じんの発生源対策、坑内の換気、粉じん濃度の測定・管理、防じんマスクの着用、粉じん作業やじん肺予防に関する労働衛生教育などにより、粉じん対策とじん肺予防を総合的に進めました。
トンネル坑内では、換気設備の工夫や、吹付けコンクリートへの粉じん低減剤添加などにより、粉じんの低減に取組み、その効果を確認するため、粉じん濃度の測定・管理を厳密に行いました。 「粉じん対策ガイドライン」では、粉じん濃度目標レベルを、切羽から50mの地点で3mg/m3以下と定めていますが、山住トンネルにおける、同地点での粉じん濃度は、掘削作業で平均1mg/m3、コンクリート吹付け作業で平均0.5mg/m3と、良好な作業環境が確保されました。 山住トンネルにおける粉じん対策の詳細はこちら(PDF:363KB) |
粉じんの発生源対策 |
坑内換気と粉じん濃度の測定・管理 |
じん肺低減剤添加装置 粉じん低減剤を添加したコンクリートの吹付け |
大型排気ファンと補助送気ファンの組合わせによる坑内換気と粉じん濃度測定・管理の徹底 |
防じんマスクの適切な着用指導 |
粉じん作業に関する労働衛生教育などの徹底 |
坑内作業における防じんマスク(電動ファン付き)の適切な着用指導と管理の徹底 |
粉じん作業特別教育指導員(インストラクター)による粉じん作業特別教育の徹底 |
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