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更新日:2021年3月31日
令和2年(2020年)7月9日(木曜日)
午後1時から午後2時30分まで
議会棟 第1特別会議室
○議題
議第1号 長野県立学校の教育職員の業務量の適切な管理等に関する規則案について
議第2号 令和3年度長野県立高等学校入学者選抜要綱(案)について
議第3号 令和3年度長野県立高等学校実習助手、特別支援学校寄宿舎指導員・実習助手の採用選考要項(案)について
○教育長報告事項
(1) 令和2年6月県議会定例会の結果について
(2) 令和3年度長野県公立学校教員採用選考申込状況について
(3) 高校改革 ~夢に挑戦する学び~ 「再編・整備計画【一次】(案)」に係る住民説明会の開催について
(4) 長野県立中学校・高等学校新しい「学びの指標」(案)について
(5) 令和元年度長野県学校保健統計調査の結果について
(6) 運動部活動における全国大会の代替大会について
(7) SWANプロジェクト第12期生の募集について
○その他
(1) 学びの改革実践事例の紹介について
○教育長
原山隆一
○委員
教育長職務代理者 伏木久始
委員 矢島宏美
委員 荻原健司
委員 塚田裕一
委員 中澤眞弓
○その他
尾島教育次長、塩野教育次長、内堀高校改革推進役、早川教育政策課長、
桂本参事兼義務教育課長、井村参事兼高校教育課長、駒瀬参事兼高校再編推進室長、
坪井特別支援教育課長、曽根原参事兼学びの改革支援課長、松村参事兼心の支援課長、
小林文化財・生涯学習課長、宇都宮保健厚生課長、北島スポーツ課長、滝沢国体準備室長
原山教育長
ただ今から、第1066回「長野県教育委員会定例会」を開会いたします。
議題に入ります。
議第1号「長野県立学校の教育職員の業務量の適切な管理等に関する規則案について」、井村高校教育課長から説明をお願いいたします。
井村高校教育課長
(資料説明)
原山教育長
それでは、ただ今の説明につきまして、ご意見、ご質問があればお願いいたします。よろしいでしょうか。
それでは、議第1号を原案どおり決定したいと思います。ご異議ございませんか。
全委員
異議なし。
原山教育長
ご異議ございませんので、原案どおり決定いたします。
次に、議第2号「令和3年度長野県立高等学校入学者選抜要綱(案)について」、井村高校教育課長から順次、説明をお願いいたします。
井村高校教育課長、曽根原学びの改革支援課長
(資料説明)
原山教育長
それでは、ご意見、ご質問あればお願いいたします。どうぞ。
伏木教育長職務代理者
ご説明ありがとうございました。
一応、確認させてください。これは県内の公立中学校で使用されている教科書と対照して作成されてますが、私立の学校、あるいは海外からの帰国子女に関しては、これを参考に準備してくださいという形になるでしょうか。
曽根原学びの改革支援課長
県外等からの受験生については、出題範囲を明確に示すことで、この範囲に合わせて準備をしていただければと思っております。
伏木教育長職務代理者
分かりました。ありがとうございます。
原山教育長
他にいかがでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは、議第2号を原案どおり決定したいと思いますが、ご異議ございませんか。
全委員
異議なし。
原山教育長
ご異議ございませんので、原案どおり決定いたします。
次に、議第3号「令和3年度長野県立高等学校実習助手、特別支援学校寄宿舎指導員・実習助手の採用選考要項(案)について」、井村高校教育課長から、順次説明をお願いいたします。
井村高校教育課長、坪井特別支援教育課長
(資料説明)
原山教育長
それでは、ただ今の説明につきまして、ご意見、ご質問があればお願いいたします。どうぞ。
伏木教育長職務代理者
ご説明ありがとうございました。
質問させていただきます。今、私のいる大学におきましては、教員採用試験のシーズンになっておりまして、模擬面接を大学主催でやっているのですが、本番ではマスクをつけたまま面接をするのかどうか、ということが話題になったばかりです。都道府県によっては既に面接試験を中止したというところもあります。その中で、今週末に義務教育の教員採用試験があると思うのですが、今日提案されている実習助手や寄宿舎指導員の採用選考について、現段階でコロナ禍の状況での面接の在り方というのは、どういう形で考えておられるのか。
こうした案内が公表されれば、受験する側がどういう対策を取るかという話になります。実は私たちもオンラインでの面接指導をさせていただいてますが、マスクをしているときと比べて、していないときでは表情がついつい怖くなってしまうので工夫が必要ですよね。現時点での方針で結構ですので、マスク着用についてのお考えを伺いたいです。
井村高校教育課長
ご質問ありがとうございます。
この後の報告のところで教員採用のことも出ますけれども、同じようにマスクをしての面接を考えております。そのような形で、受験される方には周知を図っておるところであります。
原山教育長
他にいかがでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは、議第3号を原案どおり決定したいと思いますが、これにご異議ございませんか。
全委員
異議なし。
原山教育長
ご異議ございませんので、原案どおり決定いたします。
続いて、教育長報告事項に入ります。報告事項(1)「令和2年6月県議会定例会の結果について」、早川教育政策課長から説明をお願いします。
早川教育政策課長
(資料説明)
原山教育長
ただ今の説明につきまして、ご意見、ご質問があればお願いいたします。よろしいでしょうか。
それでは報告事項(1)を終了しまして、報告事項(2)「令和3年度長野県公立学校教員採用選考申込状況について」、桂本義務教育課長から順次説明をお願いします。
桂本義務教育課長、井村高校教育課長
(資料説明)
原山教育長
それでは、ただ今の説明につきまして、ご意見、ご質問あればお願いいたします。どうぞ。
矢島委員
ありがとうございました。
1点質問があります。答えられる範囲で結構ですけれども、面接のときの面接官の方はどのような人が何人くらいで、そこに外部の人が入るとか、何か教えていただける範囲で結構ですので教えていただきたいと思います。
桂本義務教育課長
採用選考の1次に関わりましては、教員の関係の方が3名です。2次選考につきましては、外部の方も入っていただいて適性を見ていきたいと思っています。
原山教育長
高校はどうですか。
井村高校教育課長
高校ですが、1次につきましては教員関係が2名です。2次につきましては、第1面接、第2面接と分かれますけれども、第1面接で外部の方に2名お願いしています。全体としましては、第1面接が教員1名、外部の方2名。第2面接は教員関係3名という形で行っております。
以上です。
矢島委員
外部の方が面接官になるのは、また、とても観点が広がっていいかと思うんですけれども、2部では外部の面接官がゼロということですが、その1部と2部の差というのは何でしょうか。
井村高校教育課長
1部のほうは外部の方にお願いするということで、一般的な社会的な良識であるとか、資質を見ていただくということです。2部につきましては、実は模擬授業等をやりますので、教員として教える側の資質などを見るということになっております。
矢島委員
ありがとうございます。
原山教育長
他にいかがですか。どうぞ。
中澤委員
今、学びの改革が少しずつ進もうとしていて、ぜひ、模擬授業はその辺りを生かして、適性というか、その辺りをさらに見ていただけたらうれしいなと思います。
井村高校教育課長
ありがとうございます。実は模擬授業をやるに当たりましても、課題ということにつきましては工夫しておりまして、どういった学びを生徒たちにできるかというような部分を重視してやっているところでございます。
原山教育長
他にいかがですか。よろしいでしょうか。
それでは、報告事項(2)を終了いたしまして、報告事項(3)「高校改革~夢に挑戦する学び~再編・整備計画【一次】(案)に係る住民説明会の開催について」、駒瀬高校再編推進室長から説明をお願いいたします。
駒瀬高校再編推進室長
(資料説明)
原山教育長
ただ今の説明につきまして、ご発言ございますか。よろしいでしょうか。
それでは、報告事項(3)を終了しまして、報告事項(4)「長野県立中学校・高等学校新しい学びの指標(案)」につきまして、曽根原学びの改革支援課長から説明をお願いします。
曽根原学びの改革支援課長
(資料説明)
原山教育長
それでは、ただ今の説明につきまして、ご意見、ご質問があればお願いいたします。どうぞ。
伏木教育長職務代理者
ご説明ありがとうございます。では、質問と意見を混ぜて申し上げたいと思います。
これまで、学びの改革支援課長からお話がありましたように、全ての生徒が同じゴールの達成を目指して、数値による結果に偏重した競争原理的な指標が学びの評価とされてきたきらいがあったと思います。それに対して、今回、一人ひとりの生徒の学びを大切にして、県が取り組んできている学びの改革に沿った指標が出てきたことを高く評価したいと思います。読ませていただきましたけれども、とても魅力ある指標だなと思いました。
ただ、これを理念で終わらせることなく、現場で実際にこれが指標として運用されていくためには、ここからが大事だと思うんですね。6ページのスケジュールにも出ていますけれども、例えば、この令和2年度中に対話集会と大学等との懇談と書いてあるんですが、ここを大事にしていただきたい。理念を、具体的にどういうふうに現場の中で落とし込んで実際に運用できるかとなると、やはりこの指標に向けて努力したことが、進学や就職にも生かされるという道筋が見えること、出口とつながるというイメージが必要だろうと思うんですね。そういうことがないと、先生たちも責任を持ってこれに時間かけられないと思うんです。
それと同時に、これからの高校はこういう指標に向けて教育活動をするんだということがアピールできるといいですね。今後すぐには難しいでしょうけれども、入学試験における調査書の中でも、従来は「◯◯大会優勝」とか、「△△部の主将」だったとか、そういうことばかりが並んでいましたが、いわゆる「その他の評価」という項目の中でこれに寄せた中学生の学びの見取りを、この指標と連動させるような形で書く欄を設けられたら素晴らしい。この「学びの指標」に接近した中身が高校の日常の教育活動と重なっていくと、そのまま入試にも連動してきます。それが中学校の側にも浸透していく。中学校、高校、そして、その先の進学先ともつながっていくような連関ができるような視野を持った対話集会、高大連携、そういう取組を、ぜひ今後具体的に検討していただきたいと思います。
以上です。
原山教育長
はい、どうぞ。
曽根原学びの改革支援課長
県立中学校、高等学校関係者だけでなく、まず、全ての大人が「学びの指標」の理念に賛同して、生徒の成長を認める体制づくりがなされることが大切だと思っています。
可能であれば、県内の大学や短大等においても、こういった評価を入学時や入学後の学内の学びにも利用するようなことができればということを考えています。そのためにも対話集会を大切にしていくとともに、この「学びの指標」による評価が、例えば、進路の推薦の資料になるという可能性も含めて、これから進めていきたいと思います。
原山教育長
ありがとうございます。他にいかがですか。どうぞ。
中澤委員
お願いします。
自分で考える、自分で組み立てる、自分でやってみる、たぶんその辺りは本当に小さいときからの積み重ねの賜物じゃないかと思うんです。本当に、この指標はよくできているので、始まりは県立中学校、高等学校ですけれども、ぜひ下へ下へと広げていただきたいです。先ほどの高校入試の願書を見ると、その人のどこまでが本当に見られるのかなという願書内容、申込内容になっているので、ぜひ、この辺りが生きてくるような、そんな願書内容に変更していっていただけたらなと思います。
そして、本当に子どもたち、学生たち、生徒たちが、自分で自分の学びを深めていったり、つくっていったりするベースは、やはり先生たちのわくわくした、本当に面白い授業も関係してくると思うので、ぜひ、先生たちもその辺りをつくっていっていただけたらなと願います。
ありがとうございます。
原山教育長
お願いします。
曽根原学びの改革支援課長
ありがとうございます。
「学びの指標」は、本当に学びの改革と表裏一体のものであるので、これは、教師の指導にも生かすためのものでもあります。ですから、生徒個人の内面の伸びがなければ、それは指導にも問題があったと振り返ることもできます。それらの点でも、「学びの指標」を生かして、学びの改革を進める一つになればということでございます。また、願書の内容等についても、これから考えていければと思っております。
原山教育長
他にいかがでしょうか。お願いいたします。
矢島委員
ありがとうございました。この「学びの指標」の理念は、大いに賛同します。本当に素晴らしいと思いました。
ただ、先ほどからも出ていますとおり、県立中学校、高等学校のみにならず、中学校、小学校までこの理念が浸透していけば、長野県の全ての子どもたちが、自分は大切にされていると感じるだろうと思います。誰かと比べることももちろんあるかと思うんですけれども、自分の頑張りがなかなか認められない子どもたちもいる中で、周りの評価している大人が、今までの自分と比べてどうだったとか、そこを応援してくれるとか、見てくれているという視点というのは、本当に素晴らしいと思います。
ぜひ、大いに発信していただきまして、保護者、家庭、それから地域、学校、全ての大人がこのような理念を共有できたらいいかと思います。ぜひ、小中学校まで、この理念を基に、発達段階に応じた言葉でできるように、大いに発信していただきたいと思います。以上です。
曽根原学びの改革支援課長
ありがとうございます。
恐らく、こういう個人の伸び等を評価するという意識は、たぶん小学校の先生とかとても強く持っていらっしゃると思いますので、とても親和性のあるものだと思っています。ただ、小学校の先生、中学校の先生にしても、ここまで整理されたというものは今まで目にしたことがないと思います。県立中学校、高等学校でやる実践は、どんどん義務教育のほうにも発信していって、どんどん取り入れていただくような働き掛けをしてまいりたいと思います。
原山教育長
他にいかがでしょうか。お願いします。
荻原委員
感想ですけれども、この理念が、広くさまざまな関係者に共有されることを本当に願っております。
伏木先生もおっしゃっていましたけれども、これまでは、やはり社会とか会社から期待される人物というのを教育機関はつくってきたのではないか。一方で、やはりこの理念が広く共有されてくれば、子どもたち、若者たちも、社会の中でなりたい自分になっていけるような、なりたい自分を育てる教育というものが何かここから感じられて、すごくいいなと思っています。
スポーツの話で恐縮ですけれども、やはりスポーツ分野で秀でている人たちを見ていると、フォロワーの傾向が強い方というのは、ある程度のところまでは行くけれどもそこから伸びない。一方で、リーダーシップを持っていたり、さらに言い換えればクリエイティブな人たち、アスリートはやはりいろいろな意味で工夫をしてみたり、自分の可能性を信じていろいろなチャレンジをして、それで、いよいよ人から秀でるところが見えてきます。
そんな中で、この理念の中にも、自己肯定感を高めたり自己効力感とかいろいろありますけれども、やはり一人ひとりが認められて、評価されて、その人自身の頑張りがこの理念を通じて育まれて、それが結果的に社会、会社に還元されていくといいなと思っています。
このコロナ禍で社会が一変して、これまで思いも寄らない新しい発想が、たぶん社会の中でも、あるいは経済の中でも求められている中で、一人ひとりの発想力、クリエイティブ、そういうものが創造されるような教育をぜひ進めていくためにも、共に皆さんと共有していただきたいと思っております。
以上です。
原山教育長
ありがとうございます。今、スポーツの立場からもお話をいただきましたけれども、産業界としてはいかがでしょうか。
塚田委員
今まで皆さんがおっしゃられたとおりだと思います。やはり、人の評価というのは社会に出てからです。例えば、私立の大学に入るときに、ここに書かれているようなものが反映されるかと言えば、今のところはなかなか難しいと思います。ただし、子どもたち一人ひとりが、こういう項目で大人が注目していると思うことが、将来社会に出て評価されると思っていただくことが、まず、第一に重要かと思っております。期待しております。
原山教育長
この指標に関して、一番引っ張ってきていただきました内堀高校改革推進役から、一言お願いします。
内堀高校改革推進役
まず、理念を委員の皆さんに共有していただいて、また、評価していただいたことをうれしく思います。
国もそうですけれども、今回、県の学びの改革自体は、これからの社会に必要となる資質・能力を育てていくということです。何のために資質・能力を育てていくかというと、ここにも書いてありますけれども、個人の幸福の追求とか、豊かな人生を歩むことと、もう一つは、より良い社会をつくっていくんだという2つの目的があって、そのために必要な資質を育てていくということです。
それが、これまでは、とかくみんな同じ資質の子を育ててきたというか、今いる大人が求める資質を学校も育ててきたというきらいがあったというところは否めないと思っています。
これからの時代は、学びの改革の理念一つもそうですけれども、一人ひとりの生徒に着目して、その生徒の持っている潜在能力、特長とか個性、命そのものとか存在、そういったものをどうやって引き出したり伸ばしたりしていくかというのが学びの改革であります。これまで、団体とか集団というものに依拠しがちであったものから、個に着目点を移していって、それぞれの子どもたちが認められ、かつモチベーションを持って学びに向かっていく社会をつくっていく。それから、個々の豊かな人生を切り開いていくという、そういうあるべき姿に向かっていくことの一つのツールといいますか、一つのやり方だと思います。
先ほど説明もありましたけれども、そんな形で受け止めていただきながら、大学、企業、それから保護者の方、生徒、県民の方々とできるだけ多くの対話を重ねて、ご指摘いただくところは直しつつ、より良いものを作っていけたらと思っています。
以上です。
原山教育長
ありがとうございました。それでは、教育長の報告事項の(4)については終了させていただきます。
報告事項の(5)「令和元年度長野県学校保健統計調査の結果について」、宇都宮保健厚生課長から説明をお願いします。
宇都宮保健厚生課長
(資料説明)
原山教育長
それでは、ただ今の説明につきまして、ご意見、ご質問があればお願いします。
矢島委員。
矢島委員
お願いします。
7ページ(4)のむし歯の処置状況のところですけれども、10年前と比べて20ポイント、そして未処置の方が約5ポイント減少したと言われましたけれども、やっぱり社会状況を見ると、そうだろうなというのは想像がつきます。
他のところは過去5年くらいのところが出ているんですけれども、例えば、5年前と比べてはどうだったのか、昨年と比べてどうだったのかということです。何が言いたいかといいますと、私は、未処置の方が、ずっと毎年治さずにいることが問題だと思いまして、ずっとそのまま放置されている、もしかすると歯医者に行く状況にない、処置ができる状況にない養育環境であるとか家庭環境があるとすれば、そこに丁寧に関わって、福祉やサービスが入ったりしていって、家庭環境によってむし歯の処置ができなくて、その子がずっとむし歯のままいるという健康状態は良くないと思いますので、毎年毎年ずっと治さずにいる、未処置のままでいる児童生徒さんのところを、やはり見ていっていただきたいと思います。
宇都宮保健厚生課長
ありがとうございます。今、委員さんがおっしゃったご指摘の点は、担当養護教諭も心配しておりまして、やはり家庭環境が要因の一つじゃないかと言っております。そういうところは、いろいろなところと連携しながら指導していきたいと思っております。ありがとうございました。
原山教育長
どうぞ。
伏木教育長職務代理者
ご説明ありがとうございました。
私からは視力低下の件で質問させていただきます。今、コロナ禍にあって、私ども大学でも前期は全部オンラインで授業をやっています。会議もオンラインですし、学生指導も、教員研修も私はオンラインでやっています。気が付くと一日10時間以上パソコンの前で仕事をしているという日常になっていますけれども、かなり目の疲れを感じます。
これは学生も同じことで、長時間ずっと同期でオンラインでつながりっ放しで、それが繰り返されると、精神的な問題だけじゃなくて確実に目が疲れると言っています。
このこと自体は少し検討する必要があるんですが、実は、視力低下自体は長時間のオンライン授業の影響よりも、スマートフォンとかインターネットにつながるゲーム機など、狭い画面サイズに焦点を合わせて、視野を固定する時間が長くなることが視力低下に大きな影響を及ぼすという研究結果がたくさん出ています。
むしろ懸念することは、せっかくGIGAスクール構想で、コロナ禍というピンチをチャンスに変えるということで、県内いろいろな学校がオンライン教育を導入し始めて、今までに考えられなかった新たな学び、子どもたちの自律的な学びに誘導する一つのきっかけになっているのに、「ほら見たことか」「オンラインだのパソコンだのをやっていると目が悪くなる」というような意見が必ず出てくると思うんです。そこを上手に切り分けて、授業改善に必要な流れを止めない、逆行させないことも重要だと思うのです。この視力の低下問題で子どもたちの側に立った授業改善が頓挫することがないようにしていただきたいです。注意すべきことは、同じ小さな画面をずっと見続けていることです。スマートフォンタイプの端末を見る時間をコントロールするということは今後も必要なことです。
また、学校でも今後ますます子どもたちにオンライン教育が提供され、タブレットを活用した教育が日常化していくことになると思います。デジタル画面を見ることが全部悪いというような短絡的な結論にさせてはいけませんね。今後の地域のあり方、対策を考えましょうというメッセージを出されたらいいと思っています。お願いを含めてですが、よろしくお願いします。
宇都宮保健厚生課長
ありがとうございます。
委員さんのおっしゃるとおりで、学校での授業だけじゃなくて、家庭でのスマートフォン、ゲーム機等を長時間使うという点での注意はやはり必要ですので、保護者の皆さまの協力も得なければいけないので、この辺は工夫した取組をしていきたいと思います。ありがとうございました。
原山教育長
なぜ視力が低下したのか、するのかということは、やはり科学的な視点をしっかり押さえて、それを基にした発信が必要だと思います。そこは、学びの改革支援課とも連動しながら、発信については工夫してもらいたいと思います。
他によろしいでしょうか。どうぞ。
中澤委員
コロナの中で体力がなくなったと思うとおっしゃる保護者の方が本当にたくさんいらっしゃるんですけれども、全般的に来年度の数値というか、これからの数値にどのような形で現れてくるのかちょっと分からないんですけれども、その辺りを丁寧に見守っていきたいと思います。
宇都宮保健厚生課長
ありがとうございます。
実は、毎年4月から6月に健康診断をやっていく中で、その統計をまとめたものでございます。今、こういうコロナ禍の関係で、健康診断が通常どおりできていない学校もありますので、来年度については、数値がまとまるのももしかするとちょっと遅くなってしまうかもしれません。そのあたりは、引き続き注意して見ていきたいと思います。ありがとうございました。
原山教育長
他によろしいでしょうか。
それでは、次に教育長の報告事項の(6)「運動部活動における全国大会の代替大会について」、北島スポーツ課長から説明をお願いいたします。
北島スポーツ課長
(資料説明)
原山教育長
ただ今の説明につきまして、ご発言があればお願いいたします。よろしいでしょうか。それでは、報告事項の(6)を終了します。
報告事項の(7)「SWANプロジェクト第12期生の募集について」、北島スポーツ課長から説明をお願いいたします。
北島スポーツ課長
(資料説明)
原山教育長
これにつきまして、何かご発言があればお願いいたします。よろしいですか。それでは、報告事項(7)を終了いたします。
その他に入ります。「学びの改革実践事例の紹介について」、曽根原学びの改革支援課長からお願いいたします。
曽根原学びの改革支援課長
(資料説明)
原山教育長
それでは、これにつきましてご発言があればお願いいたします。
中澤委員
ありがとうございました。
またまた面白い授業が見られたと思いました。私は、この岡谷市の小井川小学校が心に残りました。本当に、分数と小数、どっちが先かなんて本当に小さいことなんですけれども、小数より分数が先のほうが学びやすいという、すごく小さいけれどもすごい発見というのは、教育に関わる者として、すごく大きな喜びにつながっただろうな、本当に大人の気持ちの面にもすごくつながるだろうなと思います。
授業改革は何か大々的なことをするんじゃなくて、本当にこんなに小さなことが、きっといろいろなところに転がっていて、その辺りを見つける面白さというのがあるのかなと見ていて思いました。ありがとうございました。
原山教育長
どうぞ。
矢島委員
ありがとうございました。
学習の遅れを取り戻すために、各学校が検討している取組として、学校行事の中止や短縮というところですけれども、もちろんそういうことが必要になってくるというのは重々承知です。
しかし、先ほどの県ヶ丘高校の文化祭を見ても、ゼロか100ではなくて、減っていく中で、時間数が取れない中で、それでもできるという可能性のところを、ぜひ、なしで終わるのではなくて、できることを児童生徒と一緒に考えていただきたいと思います。
その学年の子どもたちにとっては、修学旅行であるとか、文化祭であるとか、その年の一大イベントで、一生その年代のところはないわけです。その折り合いを、納得するような話し合いと、それから、児童生徒に対しての説明、コロナだからではなくて、コロナによってこうなって、その中でも工夫してやったけどやっぱり無理だったとか、子どもが納得して、そして仕方がなかったんだ、じゃあ次に進もうという前向きになるようなメッセージをぜひ付けていただきたいと願います。
原山教育長
どうぞ。
曽根原学びの改革支援課長
ありがとうございます。
我々もメッセージとして出しているのは、運動会であれば、単に中止とするのではなく、そこにいる今の子どもたちにとっては人生で一回きりのものですので、例えば組体操であるとか、ダンスであるとか、ものすごい時間をかけなければできないものは一緒にできないけれども、その場にいてすぐできる、例えば借り物競走を入れるとか、距離も違う全員リレーを入れるとか、種目の工夫によって開催できるので、ぜひ、そんな工夫によって取り組んでくださいというメッセージを出しています。そんなふうに現場も対応していただければと思います。
原山教育長
他にいかがでしようか。よろしいでしょうか。
それでは、その他を終了いたします。
これで議題については終わりですけれども、その他、何かございますか。よろしいですか。
それでは、以上をもちまして第1066回「長野県教育委員会定例会」を閉会いたします。お疲れさまでした。ありがとうございました。
お問い合わせ
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