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更新日:2025年8月26日
松本地域振興局
長野県農業経営者協会安曇野支部では、松筑支部、北安曇支部と若手の中核的な農業者団体である農業士協会安曇野支部と共に南安曇農業高校と交流会を行いました。
(*農業経営者協会とは「新たな担い手の育成・指導」や「地域農業の発展」に貢献している県内の先進的な農業者であると知事が認定した「長野県農業経営士」の皆さんの会です。)
毎年、「南安曇農業高校、農業経営者協会、農業士協会との交流会」として南安曇農業高校の皆さんと交流会を行い、農業者から生徒に農業の魅力発信やメッセージを伝えたり、先生方と「担い手確保や地域農業の実情」について情報交換や意見交換を行ったりしています。
今年は、7月31日(木曜日)に交流会を行いました。高校生14名、農業者15名他、南安曇農業高校の先生や農業農村支援センター等の関係者を含め総勢54名が集まりました。
第一部 「生徒と農業者との交流会」
農業者からは、麻績村の佐藤大輔さんから地域おこし協力隊を経てIターン就農し、りんごやスイートコーン栽培を行っている様子や農業に対する想いを発表していただきました。もう一人安曇野市の荒芝裕一さんは、Uターンで就農し、地域や仲間を巻き込みながら、“ヒト”や労力の軽減を図るスマート農業機械を含む“モノ”の両面から農地を守る仕組みを作ろうと奮闘している様子をお話していただきました。
生徒からは「伝われジビエの魅力~害獣を資源に~」と題してグリーンサイエンス科の松澤あゆみさんから、農作物の被害が深刻化している害獣被害について、駆除された動物をジビエとして活用しすることで命を無駄にせず「地域の資源」として活用していく取組みをしていきたいとの意見発表がありました。また動物バイオテクノロジー科の皆さんからは荒廃農地が増えている一方で飼料価格が高騰しています。現状を踏まえ、荒廃地で栽培されたエゴマの油の搾りかすを地鶏に与えた肉質について発表していただきました。
今年は南安曇農業高校を卒業し長野県農業大学校実践経営者コースで学んでいる山本榛人さんから就農に向けて、きゅうりの栽培から販売まで実践的な学びをしているという、紹介がありました。
農業者の農業や地域に対する熱い思い、高校生の真剣に地域課題に目を向け研究に取り組む発表があり、互いに充実した時間となりました。
第二部 「教諭と農業者の交流」
教諭と農業者の交流では「担い手育成」について意見交換を行いました。農業者の皆さんからは果樹、水稲などの土地利用型作物、それぞれの課題やIターン就農する際の資金面の厳しさ等が話題になりました。高校からは学生の様子や卒業後すぐに就農ではないが長野県を離れて農業の良さや長野県の良さを感じる場合もあるので、将来の道も含めて考えさせているというお話がありました。
その場で結論は出ませんが、「厳しさだけではなく楽しさも伝えていくことが大切」等の意見もあり、それぞれの立場から意見交換が出来ました。
高校生からは「農家の方のお話が直接聞けて勉強になりました」等の声もあり、良い交流会となりました。
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