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更新日:2025年8月6日
松本地域振興局
北アルプスの麓に位置し、清涼で豊富な湧水に恵まれている安曇野市は、わさびの栽培面積・生産量・質において「日本有数のわさび産地」として確固たる地位を築いています。
平地式栽培法で栽培された安曇野のわさびは、わさび本来の風味と辛味が最大限に引き出され、色鮮やかで、ツンとした辛味の中にほのかな甘みと爽やかな香りが感じられる品質の高いわさびとして、市場でも高い評価を受けています。
北アルプスの雪解け水が地下に浸透し、長い年月をかけてろ過された安曇野の湧水は、年間を通して水温がほぼ一定(13℃前後)であり、清浄で安定した水温の水を必要とするわさびには、この湧水が生育に不可欠な条件となっています。
しかしながら、近年の地球温暖化による気温上昇はわさび田の水温上昇を引き起こし、わさびに深刻な影響を及ぼしかねない状況となっています。
そんな中、安曇野市の特産品であるわさびを維持・発展させていくために、安曇野市が中心となって令和5年に「安曇野わさび産地強化プロジェクト」が立ち上げられ、安曇野市、信州山葵農業協同組合、松本農業農村支援センター等がプロジェクトチームの構成員となり、一丸となって課題の解決に取り組んでいます。
去る令和7年7月11日(金曜日)、安曇野市南穂高地域において、定植苗の違いによる石造りほ場(ハウス・露地)への適応性及び生育特性を把握することを目的に、令和6年7月に植え付け、おおよそ1年間栽培したわさびの生育調査を実施しました。
当日は、「安曇野わさび産地強化プロジェクト」のプロジェクトチーム構成員である安曇野市、信州山葵農業協同組合、松本農業農村支援センターの職員等約20名が参加して、調査ほ場5カ所におけるわさびの生育等について調査を行うと共に、わさび栽培に関する様々な意見交換を実施しました。
「安曇野わさび産地強化プロジェクト」では、今回の調査結果をプロジェクトメンバー全体で共有して今後のわさび栽培に活かせるようにすると共に、山側地域にある陸わさびの栽培見学や視察研修等を通してわさび産地の維持・発展に貢献していく計画です。
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