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更新日:2016年6月21日

第1000回長野県教育委員会定例会会議録 

1 日 時

 平成27年(2015年)11月19日(木曜日) 午後1時30分から午後3時5分まで

2 場 所

 県教育委員会室

3 議 題 

 ○議 題 

 議第1号 平成27年11月県議会に提出される予定の議案に対する意見について

 議第2号 職員の処分について

 

 ○教育長報告事項

 (1) 平成27年度発達障がいに関する実態調査の結果について

 (2) 学力向上外部評価委員会の報告について

 (3)平成28年3月公立高等学校卒業予定者の就職内定状況について

 (4) 平成27年度「いじめ防止子どもサミットNAGANO」の開催について

 (5) 第42回全国高等学校総合文化祭長野大会について

 

4 出席者 

 ○教育長        伊 藤 学 司

 ○委  員

 教育長職務代理者  櫻 井 久 江

 委  員         耳 塚 寛 明

 委  員         平 林 尚 武

 委  員         矢 島 宏 美

 委  員         荻 原 健 司

 

 ○その他

 小林教育次長、菅沼教育次長、北澤教育政策課長、兒玉義務教育課長、今井高校教育課長、

 中坪特別支援教育課長、北澤教学指導課長、原心の支援課長、高橋文化財・生涯学習課長、

 池内保健厚生課課長補佐、小野沢スポーツ課長

 

会議録 

伊藤教育長

 ただいまから、第1000回教育委員会定例会を開会します。

 始めに、10月12日付けで荻原健司さんが教育委員に就任され、初めての定例会御出席となりますので、一言御挨拶をお願いしたいと思います。

 

荻原委員

 皆さん、こんにちは。先月、10月12日付けで教育委員に任命いただきました、荻原健司でございます。大変、経験不足、勉強不足ではございますけれども、教育長はじめ、委員の皆様、職員の皆様の御指導を賜りますようお願い申し上げ、挨拶とさせていただきます。

 

伊藤教育長

 よろしくお願いいたします。

 それでは議事に入る前に、先ほど申し上げたように、今日、定例会が1000回という節目の回を迎えました。過去に遡ってみますと、長野県教育委員会の委員会としての発足は、教育委員会法ができ、昭和23年11月1日でございました。それまでは、知事部局の教育部という位置づけだったようでございますが、11月1日に発足いたしまして、5日後の11月5日に第1回の定例会が開催されたという記録が残ってございます。場所は県庁ではなくて、長野工業高校の講堂で開催されたようでございます。当時、人が集まれる場所での開催ということで、長野工業高校での開催となったのではないかと思いますが、7名の教育委員と教育長を含む事務局職員が出席したわけでございます。記録を紐解いていくと、長野軍政部のケリー教育部長、また、フォックス博士という方が臨席されたという記録が残ってございました。当時、GHQ、軍政部の指導の下に、教育委員会が発足された歴史があるのだと感じたところでございます。今年の11月でちょうど67年目を迎えるわけでございまして、1000回という節目を迎えましたけれども、昭和23年とは全く異なる課題、状況だと思ってございます。なおもって、様々な教育課題に直面しているわけでございますので、この教育委員会議の場において、委員の皆様に活発に御意見を頂戴しながら、長野県の教育を少しでも良くするために、引き続きお願いできればと思っております。1000回を機にではございますが、これをまた1つのスタートとして、改めて皆様、どうぞよろしくお願いいたします。

 

全委員

 よろしくお願いします。

 

伊藤教育長

 それでは議事に入りたいと思いますが、本日の審議事項中、議第1号「平成27年11月県議会に提出される予定の議案に対する意見について」は、成案となる前の内容について審議・検討をするものでございますし、議第2号「職員の処分について」は、特定の個人に関する情報が含まれている案件です。

 つきましては、議第1号及び議第2号を非公開とすることが適当と思われますが、御異議ございませんか。

 

全委員

 異議なし。

 

伊藤教育長

 御異議ございませんので、議第1号及び議第2号は非公開とすることに決定しました。

 なお、議第1号及び議第2号につきましては、本日の最後に審議することにします。

 それでは、教育長報告事項に入ります。

 始めに、教育長報告事項(1)「平成27年度発達障がいに関する実態調査の結果について」、兒玉義務教育課長から、順次説明をお願いします。

 

兒玉義務教育課長

 (資料説明)

 

今井高校教育課長

 (資料説明)

 

中坪特別支援教育課長

 (資料説明)

 

伊藤教育長

 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら、発言をお願いします。

 矢島委員お願いします。

 

矢島委員

 いろいろな診断がされていてこちらに書いてあるのですけれども、時には、発達障がいなのか、若しくは、虐待によって発達障がい様な行動を取る子どももいると思います。もちろん、診断名が付くことで支援の方法がわかってくるとは思うのですけれども、診断名だけに捕らわれないことが重要になってくると思います。一人ひとりの子どもを見ても、1つの診断だけでなくいろいろ重複している場合も多いので、ぜひ全体を見てほしいということと、さらにその行動によって、特性なのか環境なのか、背景まで見る必要があると思います。それから、特性があるということで、からかいとかいじめの対象となる子どもが多いのですね。ですから、周りの子どもを含めた理解が必要かと思います。その理解がなくて、支援の仕方がわからないとか、いじめの対象になってしまうということで、二次被害に遭ってしまって、さらに辛い思いをしている子どももいますので、ぜひ個を認める環境づくりと、その子の力を引き出すような関わりをしていただきたいと思います。そのためには、特別支援コーディネーターの活用の充実をしていただきたいと思います。もちろん、担任の先生も一生懸命頑張っていらっしゃるのですれども、この数字を見ますと、各クラスに複数の発達障がいのお子さんがいておかしくない状況ですので、単独で頑張るのはもちろん良いのですけれども、支援の仕方がわからないために、クラスの中が荒れてしまう、落ち着かない場合もありますので、ぜひ連携することと、支援の仕方を学校全体で共通認識することが大切だと思います。

 お聞きしたいことが2点ありまして、1つは、個別支援ノートの活用ということを以前定例会の中でお示しいただいたかと思うのですけれども、その個別支援ノートの活用がどうなっているのかということ。もう1つは、5ページの④にあります、幼保・小・中・高及び地域の連携体制ということで、特別支援教育地区代表者会について先ほど御説明いただきましたけれども、これも以前質問させていただいて、この機能を高めるということでしたが、実際にはその会議を開くことで高まっているのか、内容が充実しているのかどうか、形式だけになっていないかというところを質問させていただきます。

 

中坪特別支援教育課長

 御質問の1点目、個別支援ノートの活用ということで、主には、発達障害者支援法を所管している健康福祉部を中心にしまして、発達障がい者支援センターという看板を掲げて取り組んでいるところでございます。その取組の方針の中で、個別支援ノートも県下の市町村に普及させていくということで行っているところでございます。かなり普及してきているようですけれども、市町村によって検診の時期が異なったり、過去から使われている様式があるということで、必ずしも全てに普及している状況ではありませんけれども、徐々に市町村に広がってきているとお聞きしております。

 それから2つ目の地区代表者会議でございます。今は年度で2回開いておりますけれども、参加いただいておりますのは、特別支援コーディネーターの中で各地区、地区と言いますのは郡市の単位、教育会の単位で、それぞれコーディネーターの連絡会を設けておりますので、その代表の方にお出でをいただく。あるいは、教育相談を担当している方、教育事務所の特別支援教育推進員、これは市町村を回って主に就学相談の支援をしております。さらには、LD等の通級指導生徒も増えてきましたので、この担当の教員の方などにも入っていただいております。さらに、発達障がいのサポートマネージャーということで、今年度すべての圏域に設置できたということで、新たにサポートマネージャーにも加わっていただく形で代表者会を開催しております。そういう意味では、教育に携わる方だけでなく、幅広く特別支援、発達障がいに関わる方にお集まりいただいています。それを持ち帰っていただいて、15のそれぞれの郡市の単位で支援体制を整えていただいている状況でございます。

 

伊藤教育長

 他に御意見、御質問ございますか。

 

櫻井教育長職務代理者

 これを見させていただくと、増加していると思いがちですが、私としましては、しっかりと拾い上げていただいているというか、きちんと調査されているという思いであります。殊に、発達障がいに対する知識とか理解が普及してきたということと、医療の進歩で早めに発見できることがありがたいと思います。少し前ですと、どういう障がいなのか、発達障がいであるかどうかわからない悩みも多かったわけでありますが、本当に一歩も二歩も前進しているという気持ちであります。特に、通級指導教室が増えたり、自立活動の担当教員が増えたり、これからより一層、教職員の支援力向上につなげていただければと要望いたします。本当にこうなっていくことを嬉しく思うところです。

 

伊藤教育長

 ありがとうございます。

 他にございますでしょうか。

 荻原委員。

 

荻原委員

 お伺いしたいことがあります。小、中、高校生の中には、不登校のお子さんもいると思うのですが、障がいのある生徒さんで不登校の子は実際にいるのかいないのか。いる場合、どれくらいの割合なのか、その辺りをもし御存じであれば。なければ、後日教えていただければそれで結構です。

 

伊藤教育長

 事務局の方で、答えられる範囲で結構ですので、お願いします。

 

原心の支援課長

 心の支援課でございます。不登校の中に占める発達障がいの割合について、ここでお示しできるものは持っておりません。申し訳ありません。

 

荻原委員

 ではまた後日で結構です。ありがとうございます。

 

伊藤教育長

 恐らく、いないということはなくて、一定の割合はいると思います。ただ、不登校は原因別にデータを取っているのですが、原因を分ける範疇の中に障がいという観点がないものですから、障がいに起因しているかもしれないけれど、それが現象になって、それに基づいて不登校になっているというデータの取り方ですから、ダイレクトで数字は出せないのですけれども、全国のデータを含めて少し研究して、恐らく要因になっている面は否定できないと思いますので。確かにその点がないと、不登校対策でも効果的な対策が取れないと思いますので、少し研究したいと思います。

 

荻原委員

 ありがとうございます。

 

伊藤教育長

 他にありますでしょうか。

 矢島委員。

 

矢島委員

お願いします。今の荻原委員の御質問について、私が感じるところは、発達障がいって少し人と違う行動をすることによって、いじめの対象になったり集団行動ができないとか、周りが理解していないために、一人ひとりの支援の仕方を間違えると、その子が学校に行けなくなる実態がかなりあると思います。いじめが原因で不登校になってしまった子どもの背景の要因の1つとして、発達障がいの理解のなさがあると思います。

 

伊藤教育長

 ありがとうございます。

 他にございますでしょうか。

 平林委員お願いします。

 

平林委員

 1つが質問でありますが、正確に判定して、然るべき正しい支援をされてきている。それが充実していることについては、非常に喜ばしいことだと思っておりますが、古い時代まで遡って考えたのですが、以前に私自身が勤めていた時に、いろいろなところから、抗議というほどではないのですが、意見を寄せられました。発達障がいについて、判定があまりに厳格というか厳密というか、精密すぎて、発達障がいの児童生徒をいたずらに増やしていると。一般の児童生徒として扱うべき子どもを対象者にしている。という主旨のことで、教育学関係、心理学の専門家、あるいは医学関係のいろいろな意見、あるいは批判のような意見がありました。それを今思い出して、そういうことについて、今でもあるのかどうかということがもしおわかりになれば、簡単にお願いします。

 

中坪特別支援教育課長

 本県につきましては、データで示しましたように、平成15年から結果を発表させていただいておりますが、他県の事情を聞きますと、こうしたデータを出すこと自体もなかなか理解が得られないという県もあると聞いております。そういった意味では、本県につきましては、こういった形で理解をいただきながら進めてきている状況があろうかと思います。お話にありましたように、診断を受けたことによって、ともすると画一的な支援になってしまう点について、御指摘をいただくこともございます。そういった意味で、個別の支援も非常に重要ですけれども、学校教育の中で、しかも将来的には社会に出ていくことを考えたときに、集団の中でいかに支援をしていくかという観点も両方合わせて考えていくことが重要ではないかと思っております。

 

平林委員

 わかりました。

 

伊藤教育長

 他にこの件でございますでしょうか。

よろしければ、以上で教育長報告事項(1)を終了します。

次に、教育長報告事項(2)「学力向上外部評価委員会の報告について」、北澤教学指導課長から説明をお願いします。

 

北澤教学指導課長

 (資料説明)

 

伊藤教育長

 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら、発言をお願いします。

 耳塚委員お願いします。

 

耳塚委員

 去年までのものでも、学校名を明記した上で取組について説明があるなど、優れた点はあったと思いますけれども、今年のものは、また一層充実したものになっていると思います。石川県教委の先生にも外部評価委員にお入りいただいて御意見をいただいているということに加えて、何といってもⅢの県教育委員会の学力向上施策に対する評価がなされていて、しかも中身を読んでみますと、すぐには無理かなというのももちろん入っているのですけれども、きちんとできることも書かれておりまして、この部分まで踏み込んで報告の形にまとめられていることは、他県のモデルになってもおかしくない、意義のあることだと思います。学力に対してどういうふうにして施策を練るかというと、大体すぐに学校絡みの成果ということに目が行ってしまうのですけれども、県教委としてまずやらなければいけないのは、県の教育委員会が取り組んでいる学力向上の施策について評価し、新たな課題を見出すという使い方が一番重要なわけで、それが実現できたということで、大変評価すべきものだと思いました。

 その中で、いくつか質問がございます。31ページで、調査の実施直後に採点を行って校内で共有して、サイクルを今までよりも回数が多く回るような仕組みをつくっていきたいということがございます。これは、やっている県は何県かあるのですけれども、他方で手間がものすごく大変、それから集めるところで音を上げるのですね。ですので、負担が相当伴うことなので、その辺を御配慮いただく必要があると思います。

 それから家庭学習モデルについては、この後成果を期待してよいのではないかと思います。今のは32ページになります。

 それから34ページで、長野県の学校調査のデータを見ていたときに、びっくりするくらい全国と差があるなと思っていた点がこれで、要するに、補充的な学習の実施率が低いのですけれども、この報告の中では、授業日数が長い、休業期間が短いということで議論された経過がありますけれども、これをどう考えたら良いかということについて、現時点での考えをお聞かせいただければと思います。

 それから36ページ、1学級当たりの児童数と正答率の関係がございます。これもまた、都道府県レベルの報告の中でここまで扱っているものは他にあるかどうかわからないのですが、私がやったときにも、小学校ではほとんど正答率の相関が出なくて、中学校ではっきりと出てくる。私も、同じ経験がございます。これは、実際のところ、小学校では学級の人数と成果に関連が見られないと見るべきか、小学校の場合はいろいろな撹乱要因が働きすぎていて、見えなくなっていると解すべきか、政策上は随分インプリケーションが分かれるところですが、その辺はいかがでしょうか。

 あとは、県の教育委員会としては自らの学力調査の結果を使って検証したところですが、最後に気になるのは、設置者である市町村教委がどういう分析をしてどういう施策を引き出していくのかという点でございます。そういうことを県が言ってはいけないのかもしれませんけれども、状況を知りたいと思いました。

 以上です。

 

伊藤教育長

 ありがとうございます。

 それでは質問について、お答えをお願いします。

 

北澤教学指導課長

 ありがとうございます。早期採点については、現場の負担を考慮しなければいけないと思っております。ただ、データは集計した上で、それを基にその年度の県の方向を出していければという思いであります。

 それから、補充的なサポートが低いということにつきましては、私たちも考えておりまして、これは市町村によって大きくばらつきがございますので、取り組んでいるところの情報を広く配信することで参考にしてもらえるかなと思います。

 それから授業日数が多い、長期休みが少ないことにつきましても、着手していきたいと思っていますけれど、設置者の御判断でありますので、市町村教委と協力しながらということになります。

1学級当たりの児童生徒数と正答率の関係でありますが、このデータは27年度のものですが、26年度も小学校はやはり差が見えない。中学校の方が人数による差が出るなと。小学校の場合は、かなり学級担任の先生のお力等の影響があるのかなと思ったり、他の要因はまだ十分分析できていませんけれど、これは継続的に見ていきたいと考えております。あるいは、地域、学校によって、いくつか条件制御ができた上で、こういうものが出せるかどうか、少し考えてまいりたいと思います。

 それから市町村の取組につきましては、十分県では情報を持ってはいないのですけれども、例えば長野市の教育委員会のホームページを見たりしますと、ああいうものが設置者の説明責任として広げていけるよう、県としても情報提供してまいりたいと思います。

 

伊藤教育長

 最後の点は、今年から市町村教委に、どういう分析をするかとかノウハウを含めて、指導主事の担当者が行って県教委としてサポートさせていただきますと。ある意味、お気軽に県を使ってください、お声掛けくださいと今年から始めておりますので、結果の説明と併せて、恐らく体制の整っていない市町村が多いと思いますので、どうすれば良いのかわからない部分については、我々の持っているノウハウで指導、援助していきたいと思っております。

 それからすみません。35ページ、36ページのグラフ38とグラフ40ですが、小学校では算数ですよね、数学ではなくて。報告ではありますが、今後刷るときには、許可を得て修正してください。今気付いてしまいました。

 

北澤教学指導課長

 申し訳ありません。

 

伊藤教育長

 他にこの件について御意見、御質問ございましたらお願いいたします。

 矢島委員お願いします。

 

矢島委員

 家庭学習のことなのですけれども、宿題が多すぎて、本来自分がやりたい勉強ができないという子どもの声もあるのですね。32ページになるのですけれども。もちろん、子どもの学力とか目指すものは一律ではないので、一人ひとりの学力の向上という点ではとても家庭学習は大切なのですけれども、家庭学習の中身も、一人ひとりの力を伸ばすような工夫をしていただけたら良いかなと思います。

 

伊藤教育長

 ありがとうございます。

 他にございますでしょうか。

 櫻井委員お願いします。

 

櫻井教育長職務代理者

 先ほどと同じなのですが、小学校では1学級当たりの児童数と正答率の関係がなくても中学校へ行くと非常に差があるということで、手が入っているか入っていないかということが出ているのかなと感じます。そういう中で、加配であるとか、非常勤講師も非常に効果をもたらしていると書かれておりますが、やはり小規模学校において、今の風潮から言いますと、あまりにも小規模なところはある程度の規模が必要だということも言われておりますが、その中で小さいところの良さもこういうところに出てきているのではないかと思います。市町村ごとに違いますので、しっかりできるところとできないところと非常に差が出てきているのではないかという気がいたします。そういったところの取り組み方や指導の仕方もより一層考えていただければと思います。

 

伊藤教育長

 ありがとうございます。

 他にございますでしょうか。

 荻原委員。

 

荻原委員

 34ページ、補充学習のことでお伺いしたいのですが、②県教委に対する提言の3番目、これは提言としては、放課後や長期休業中の補充指導をもっと取り組め、量を増やせという理解でよろしいでしょうか。

 

北澤教学指導課長

 こういうところが充実しているところもあれば、まだ取り組んでいないところもありますので、そういうものを整備していくようにということだと思います。

 

荻原委員

 そこでちょっと御質問で、34ページの1番上のグラフ36、長野県と全国のグラフがありますが、要は長野県はサポートを実施していない割合が高いですよと。これは小中合わせてそうなのですが。これは公立の小中という理解でよろしいですよね。そうすると全国と直接的に比較するのもどうかと考えました。というのは、先ほどのお話のとおり、そもそも長野県は学校のお休みが短い県だと思います。ですから、長い長期休暇のある県では補充学習が求められる住民ニーズもあると思うのですが、かえって長野県は休みが他県より短いことによって、ニーズが少ないということもあるのかもしれません。これは私の憶測ですけれども。その辺りも掴みつつ、補充指導をどう進めていくか、ぜひお考えいただければと思います。お願いいたします。

 

伊藤教育長

 ありがとうございます。

 御指摘のとおり、放課後は全国どこでも放課後ですが、長期休業に関しては確かに長野県固有の短さでございます。別の意味での課題になっておりますが。その点も踏まえて、提言も踏まえつつ、実情に合った指導をしていきたいと思います。

 それでは以上で、教育長報告事項(2)を終了します。

 次に、教育長報告事項(3)「平成28年3月公立高等学校卒業予定者の就職内定状況について」、北澤教学指導課長から説明をお願いします。

 

北澤教学指導課長

 (資料説明)

 

伊藤教育長

 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら、お願いいたします。

 櫻井委員お願いします。

 

櫻井教育長職務代理者

 統計を取り始めてから最高の就職率ということで、本当に嬉しく思います。好景気のおかげかなと思いますが、定時制が低いのは、様々な問題があるかと思いますが、大きな問題としてどのようなことがあるのかと思っております。

 それから、高い中でも全員ができるように努力していただきたいと思います。以上です。

 

 

伊藤教育長

 それでは定時制の分析についてお願いします。

 

北澤教学指導課長

 はい。お願いします。いろいろな要因がありますし、個別の生徒が抱えるものもあると思いますけれども、例えば面接指導等もやっているのですが、面接に行ったときになかなか答えられないという現状もありました。あるいは、不登校傾向があって定時制に入ってここまでやってきたので、慌てないでじっくりやっていきたいという保護者の意見も伺っております。それから、1回落ちてしまうと大変ショックで、そこから立ち直るのに時間がかかるという部分もございまして、全日制と出願をずらして、これから決めていこうという部分もあります。以上です。

 

伊藤教育長

 他に御質問、御意見ございますでしょうか。

 数字的に、今の段階では大変良い、平成16年に統計を取り始めて以降、最高の内定率ということでございます。まだこれから公務員試験の結果、これは10月末で反映しておりませんので、公務員試験等の結果を待っている生徒もたくさんおりますし、10月以降内定を取った生徒の声も学校長から入ってきておりますので、これからさらに大きく上積みされると思います。先ほど櫻井委員から御指摘がありましたように、最後の最後まで、1人でも多く学校で取り組んでもらえるよう、県教育委員会としてもサポートしてまいりたいと思います。

 それでは以上で、教育長報告事項(3)を終了します。

 次に、教育長報告事項(4)「平成27年度『いじめ防止子どもサミットNAGANO』の開催について」、原心の支援課長から説明をお願いします。

 

原心の支援課長

 (資料説明)

 

伊藤教育長

 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら、発言をお願いします。

 矢島委員。

 

矢島委員

 これは一般参加はできるのでしょうか。

 

原心の支援課長

 はい。一般の方の参加といいますか、参観はできます。

 

矢島委員

 その広報はされているのでしょうか。一般の方も参観できるという。

 

原心の支援課長

 関係機関の参加もお願いしてございまして、いじめNO!県民ネットワーク長野、それからPTAの連合会、地方法務局人権支援課の代表の方にも参加していただきたといお願いしているところでございます。

 

矢島委員

 いつも限られた関係者しかこういうところに参加しなかったり、関心を持たなかったり、全体的な意識として、長野県全体でいじめの加害者にも被害者にも傍観者にもしないという視点を持っていただきたいなと。県民運動で県民全体でいじめをなくすという意識を以前から持っていらっしゃると思うのですけれども、せっかくこういう素晴らしいことを開催するのに、一部の人しか知らなくて終わってしまうことがないように、ぜひ一般の大人の方も地域の方も、子どもがこんなに素晴らしいことを考えていて、こんなに力が発揮できて、子どもたちが一生懸命考えているから大人も考えようよというような、子どもの力をもっと理解して大人まで波及するような形にしていただけたらと思いますので、ぜひもっと周知、広報していただきたいなと思います。そうすると、県の教育委員会はいじめに対してこういうことをやっているのだというアピールにもなりますし、もっと全体を巻き込んでいただきたいと思います。特に、一般参観できるのですけれども、そのことについて、一般の方もどうぞというお知らせのちらしも見当たりませんので、ぜひホームページでもどこでも結構ですけれども、もっと呼びかけていただきたいと思います。

 

伊藤教育長

 ありがとうございます。そのような形でお願いいたします。

 他に御意見、御質問ございますでしょうか。

今年初めてこういう形で行います。先般行いました、ICTカンファレンスや高校のあり方の高校生熟議に加えて、子どもたちの主体的な取組を促す活動ということで取り組ませていただきます。いろいろなことを初めて県教委でもチャレンジングに取り組んでいきますので、不手際もあるかもしれませんけれども、まずやってみて、次年度以降に改善していきたいと思ってございますし、ICTカンファレンスも高校生熟議も、参観している方が少ないなと。見方によれば、高校生が真剣に議論しているのに、周りに大人がちらちら動いてかえって煩わしいという声も聞いているのですけれども、しかしそうは言っても、いろいろな人に見てもらいたかったという思いも一方ではありましたので、いろいろ工夫をしてまいりたいと思います。

 では以上で、教育長報告事項(4)を終了します。

 次に、教育長報告事項(5)「第42回全国高等学校総合文化祭長野大会について」、北澤教学指導課長から説明をお願いします。

 

北澤教学指導課長

 (資料説明)

 

伊藤教育長

 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら、発言をお願いします。

 よろしいでしょうか。

 平成30年に向けて、着々と、今の高校生主体で準備が進んでいるということでございます。今の高校生は、残念ながら平成30年はもう高校生ではないわけでございまして、今の中学生が主役になるわけでございますけれども、バトンタッチをするために、高校生が本当に頑張って考えて、準備をスタートしているところでございます。別途、今の放送班の高校生が中心になって、「主役は君たちだ」という、中学生に総文祭をアピールするDVDを作成して、中学生をその気にさせる動きもあるところでございまして、高校生、大変頼もしいなと感じているところでございます。ぜひ、教育委員の皆様に、御指導、御助言をいただければと思っております。

 以上で、教育長報告事項(5)を終了いたします。

 その他、何かございますでしょうか。

 それでは以上で、公開による審議は終了いたします。

 これから非公開の審議に入りたいと思いますので、恐れ入りますが、傍聴人の方は退出をお願いします。

 

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電話番号:026-235-7421

ファックス:026-235-7487

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