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更新日:2016年6月21日

第999回長野県教育委員会定例会会議録 

1 日 時

 平成27年(2015年)11月5日(木曜日) 午後1時30分から午後2時45分まで

2 場 所

 県教育委員会室

3 議 題 

 ○議 題 

  議第1号 平成28年度長野県立高等学校生徒募集定員について

 

 ○教育長報告事項

 (1) 平成27年9月県議会定例会の結果について

 (2) 長野県産業教育審議会の審議のまとめ(答申)について 

 (3) 平成26年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」における「いじめ」に関する調査結果について

 (4) 平成27年度「インターネットについてのアンケート」調査結果について

 (5) 2020年東京オリンピック・パラリンピックの事前合宿誘致について

 

4 出席者 

 ○教育長        伊 藤 学 司

 ○委  員

  教育長職務代理者 櫻 井 久 江

  委  員         耳 塚 寛 明

  委  員         平 林 尚 武

  委  員         矢 島 宏 美

 ○その他

 小林教育次長、菅沼教育次長、北澤教育政策課長、兒玉義務教育課長、今井高校教育課長、

 中坪特別支援教育課長、北澤教学指導課長、原心の支援課長、高橋文化財・生涯学習課長、

 宮下保健厚生課長、小野沢スポーツ課長

 

会議録 

伊藤教育長

 だいまから、第999回教育委員会定例会を開会します。

 初めに、去る10月12日付けで、荻原健司さんが教育委員に就任されましたが、本日は、委員就任以前から入っていた用務のため、欠席する旨の報告がございました。

 なお、過半数の委員の出席を得ていますので、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第14条第3項によりまして、本会議は有効に成立していることを申し添えます。

 また、議席につきましては、会議規則第2条において教育長が定めることとなっていますので、ただいま着席のとおりとさせていただきます。

 それでは、議事に入ります。

 議第1号「平成28年度長野県立高等学校生徒募集定員について」、今井高校教育課長から説明をお願いします。

 

今井高校教育課長

 (資料説明)

 

伊藤教育長

 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら、発言をお願いします。

 耳塚委員お願いします。

 

耳塚委員

 数の上ではあまり大きなことではないと思うのですけれども、白馬の全国募集の影響なのですが、2の(2)の推定進学者数によってトータルの学級数を決めるという方式ですけれども、このあとは単純に前年度と前々年度の平均値をとるというやり方で問題はないのでしょうか。

 

今井高校教育課長

 あくまで目安の数ということで、全県の数字から見るとほぼ影響はないと思ってございます。また、12区につきましては、先ほどもありましたが、募集定員につきましては、白馬高校の国際観光科の設置も考慮しながら策定したところでございます。

 

伊藤教育長

 よろしいでしょうか。他に御意見、御質問ございますでしょうか。 

 それでは、議第1号を原案どおり決定したいと思いますが、御異議ございませんか。

 

全委員

 異議なし。

 

伊藤教育長

 御異議ございませんので、議第1号を原案どおり決定いたします。

 続いて、教育長報告事項に入ります。

 初めに、教育長報告事項(1)「平成27年9月県議会定例会の結果について」、北澤教育政策課長から説明をお願いします。

 

北澤教育政策課長

 (資料説明)

 

伊藤教育長

 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら、発言をお願いします。

 議会に出ていて、感想をちょっと申し上げますと、ここに書いてございますが、先月の知事との総合教育会議の中でも話題になりましたが、スクールソーシャルワーカーの充実を強く求める御質問が2人の議員からございまして、かなり質問数もたくさんあって、質疑時間を全部これに充てるという濃い質問がございました。

 もう1つ、陳情でも採決されましたが、質問の中でも、飯田下伊那地域のセンター試験会場についての御質問をいただきました。センター試験の会場は、大学が設置することではあるのですけれども、いわゆる南信は伊那、信大の関係で伊那にはあるのですけれども、下伊那にはないということで、下伊那の子どもたちは、本当に冬の雪が降って交通が麻痺するかもしれない危惧を抱えながら、暗いうちに家を出なければいけないという相当大きなハンデがあるのではないかということで、御質問、陳情書を出されたところでございます。これについては、教育委員会の方でどうこうできる部分は実は少ないのですけれども、私どもの方で、センター試験の会場設置に向けて、センターやその窓口となっている信州大学に働きかけをさせていただいているところでございまして、今後、大学を中心に検討していただくことになっていることを、補足させていただきます。

 何かここに書いてある項目の中で御関心のあることがあれば、御質問いただければと思います。

 矢島委員お願いします。

 

矢島委員

 お願いいたします。一般質問で、性教育についてというのは、知事部局から出ています性被害から子どもを守る条例案に絡めた性教育ということでしょうか。

 

伊藤教育長

 はい。その関連で、教育委員会の方には、性教育の充実という質問がされました。

 よろしゅうございましょうか。また別の時間でも構いませんので、気になることがあれば御質問いただければ、説明させていただきたいと思います。

 それでは以上で、教育長報告事項(1)を終了します。

 次に、教育長報告事項(2)「長野県産業教育審議会の審議のまとめ(答申)について」、今井高校教育課長から説明をお願いします。

 

今井高校教育課長

 (資料説明)

 

伊藤教育長

 本件につきましては、ただいま高校教育課長から説明がありましたように、先月の総合教育会議で、すでに知事部局と意見交換をさせていただいたところでございますが、重ねて何か御意見、御質問がありましたら、お願いできればと思います。

 耳塚委員お願いします。

 

耳塚委員

 先日も申し上げたことではありますけれども、大変これは意欲的な答申だと思いました。というのは、技術的に易しくはない人材需要を予測していますし、専門学科だけの問題として捉えているのではなくて、普通科、新しい学科等の問題も検討されている。ですので、これを基にして高等学校の学科再編に活かしていただければと感じています。

 

伊藤教育長

 ありがとうございます。

 他に御意見ございますでしょうか。

 今、耳塚委員から御指摘いただきましたように、まだ答申をいただいた段階でございまして、これから、先ほど申し上げましたように、長野県高等学校将来像検討委員会でも、この答申を含めて、高校の将来像全体について検討していくということでございますし、また、先般の総合教育会議で知事の方からございましたように、知事部局の方でも産業分野別の人材育成をどうするのかと、おそらくこれから検討に入っていくだろうと。その中には、我々教育委員会も、重要な関係部局として検討の中に入っていきたいと思っておりますので、その状況を見ながら、また実行の段階でそれぞれ御相談させていただければと思っております。

 それでは以上で、教育長報告事項(2)を終了します。

 次に、教育長報告事項(3)「平成26年度『児童生徒の問題行動等 生徒指導上の諸問題に関する調査』における『いじめ』に関する調査結果について」、原心の支援課長から説明をお願いします。

 

原心の支援課長

 (資料説明)

 

伊藤教育長

 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら、お願いします。

 矢島委員お願いします。

 

矢島委員

 お願いします。いくつかあるのですけれども、まず初めに、4ページの5「いじめの現在の状況」で、「一定の解消が図られたが、継続支援中」というのと、「解消に向けて取組中」という、この違いは何なのでしょうか。

 

原心の支援課長

 一定の解消が図られたというのは、文字通り、一定の解消が図られておりますが、また、ということも想定しながら様子を見ていくというか、完全に解消したと言って良いのかどうかという部分があって、継続支援が必要ということです。それから、解消に向けて取組中というのは、解消まで行っていない状況でございます。

 

矢島委員

 ありがとうございます。今の説明でわかりましたが、その説明でいきますと、高等学校を見ると、ほとんどいじめがないという状態かと思います。解消に向けて取組中がゼロということは、もういじめが起きていないという認識かと思いますが、それはあり得ないということで、やはり、認知件数が上がったということは、いじめに対しての学校のアンテナが高くなり、学校が対応できているとか、それぞれの先生方の認識が上がったという点ではとても評価できます。あくまでもこれは学校が認知した数であって、いじめの発生件数ではないということです。まず、認知できることがスタートラインなのですけれども、いじめをなくすことが最終目的なのであって、学校にいじめがないということを目標にしないと、結局このように高校がゼロという形でほとんどいじめがないという、現実と数字の違いが出てくると思います。私が学校に行って感じることは、いじめは日常化することがあるということなのですね。暴言とか殴るとか、そういうものは実際に事柄として目に見えて、指導が入りやすいと思うのですけれども、ずっと無視され続けていると、それが当たり前になってしまって、それが良しとされる雰囲気があるのですね。感覚が麻痺するというか。無視され続けている子はずっと辛いままなのですけれども、周りの子どもはそれが当たり前になっていくと、そんなにひどいことをしているという認識になっていないということがあって、私はこういうことが続いて自殺に陥ってしまうのではないのかなと感じます。早期発見、早期対応のために2点お願いがありまして、1つは4ページの6の「学校が直接児童生徒に対し行った具体的な方法」というところで、「アンケート調査の実施」とあるのですけれども、ぜひアンケート調査の実施を100%にしてほしいと思います。いじめとか暴力を受けると、本来持っている力を奪われてしまって、なかなか誰かに相談しようとか、ちくりとか仕返しが怖くて相談できないことがかなりあると思います。守られた中で、自分のこと、起きていること、周りの子どもが実際にいじめがあって嫌なのだと、アンケートを通して知るという機会がとても大切になるかと思います。安心して記入できて、書いた子が必ず守られる、そして解決してもらえるアンケートの実施をお願いしたいと思います。

 それからもう1つ、力を削がれる理由の1つとして、先生がいじめの解決方法を実際に知らないということがあると思います。嫌だったら嫌と言えないあなたが悪いのではないかとか、そういうことを言われたら嫌だと言えばいいじゃないか、とか言われる先生もいるのですけれども、実際いじめというのは力の不均衡の中で起きていて、嫌と言えない関係性が見逃されてしまうことがあると思います。特に、先生が事象、事柄に注目してしまうと、そこだけ解決して一定の解消が図られたというような見方になってしまうことがあるかと思うのですけれども、嫌だと言えないあなたはちっとも悪くないということを、すべての先生に、いじめられている子どもに伝えてほしいなと思います。担任の先生がいじめを認識するのが難しいようでしたら、アンケートですとか、学校内にいじめ相談窓口が設置されているのですけれども、設置されて先生方もとても積極的に関わっていても、その窓口があることを子どもが知らないという実態がありまして、それは本当にもったいないことだと思います。ですから、もっともっと学校でやっている取組を、子どもが認知できて、いじめを受けたときにはこう助けてもらう方法があるのだよ、ここにも言って良いのだよということを、大人が満足するのではなく、子どもたちが助けを求められるような取組をしてもらいたいと思います。以上です。

 

原心の支援課長

 まずいじめの状況でございますが、これは年度のまとめということで出てまいりますので、途中にあって解決したものは、解決したということで報告されますので、年度末での状況ということも言えるかと思います。それから、アンケートの実施100%を目指してということであります。これにつきましても、教育委員会といたしましても、今年度は学校生活アンケートを学校にお示しし、それに基づいてぜひ短時間の面接をということで進めているところでございます。できるだけ100%に近づくように進めてまいりたいと思います。ただ、小学校、中学校あたり、非常に小人数の学校ですと、アンケートそのものが無意味のような学校もないことはないですので、100%というのは難しいかもしれません。それから、力の関係性に目を向けて、いじめられている子を守るということかと思いますが、それにつきましても、先生方の感度を上げていただいて、いじめにつながる兆候を見逃さないようにということで、特に、1人の先生がそう感じた、でも他の先生は感じていないとか、そういう場合もありますので、ぜひ学校の組織で検討していただいて、対応していただくことをお願いしているところでございます。それから、相談窓口その他についての周知でございます。これも御指摘のとおり、今後、より子どもたちが使える形で周知をしてまいりたいと思います。高校などは、生徒手帳に窓口一覧を入れていただくようにお願いするなど、取組を進めています。そのような形で、さらに周知していければと思います。

 

伊藤教育長

 耳塚委員お願いします。

 

耳塚委員

 「課題と今後の対応」のところの課題に書かれていることが特に重要だと思います。組織が組織としてきちんと機能することが最も大事かと思います。100%の学校で設置されているのですけれども、それが本当に動くということが大事だと思います。

 それと、先ほどの矢島委員のお尋ねにもあり、今も御回答あった点、アンケートについてなのですけれども、やはり気になったのは100%でないということで、おそらくごく小規模校なのだろうなとは推測したのですけれども、しかし、その点確かでしょうか。つまり、何がしかの把握が他の方法によって十分に可能だということで、アンケートを実施していないということでよろしいですか。実質的には100%だと見て良いかどうかが一番問題ではないかと思います。

 

原心の支援課長

 まず組織としてということで、これは常にお願いしているところでございまして、引き続きお願いしてまいりたいと思います。それからアンケートについてでございますが、確かに、100%になっていない全てが小規模校ではないと思います。ただ、アンケート以外のチャンネルを使って、例えば面談とか生活ノートですとか、そういうところでの日常の観察を含めて、日常のチェックはしていると見ております。今後は、アンケートの実施について、より有効になるように進めてまいりたいと思います。

 

伊藤教育長

 他にいかがでしょうか。

 矢島委員お願いします。

 

矢島委員

 今のことについて一言申し上げたいのですが、生活ノートなどいろいろなチャンネルがあるかと思うのですけれども、やはりいじめられている子は声が上げにくくて、矢巾町のいじめ自殺の件もそうだったのですが、生活ノートに書いても、結局はそれを救うことができなかったこともあるかと思います。複数の目が入ることが大切で、担任の先生がそれをキャッチできなければその言葉はなかったことになってしまって、せっかくの助けてのサインも助けられないということがありますので、ぜひ意識としてアンケート調査をするのだという、長野県全体でそういう意識があってほしいなと思います。そうすると、いじめられている本人が声を上げなくても、周りの子がこれはおかしいのじゃないかと。いじめの周りの子は本当に辛い思いをしていて、巻き込まれていないから良いのではなくて、子ども一人ひとりがクラスをより良くしたいと誰もが思っていて、そのクラスの中でいじめが起きているのがとても辛い状況なのですね。何とかしたくても、それを自分でやることができないので、周りで声を上げることで、いじめをキャッチできて、それが担任の先生だけでなく、アンケートなら他の先生やいじめの担当の先生がいらっしゃると思いますので、複数の方がいじめをキャッチすることによって、早く支援できると思います。ぜひこの数字は、小規模校などいろいろな事情があると思いますけれども、学校全体でアンケートをやるのだということと、アンケートがあるからそこに書けるという機会を与えていただきたいと思います。

 

伊藤教育長

 ありがとうございます。アンケートについていろいろな御意見をいただきました。実は、私はこれは両面あると思っていまして、アンケートの弊害というのがありまして、1つはアンケートというのは頻度が多くないです。年1回とか2回とか、つまり年2回やっても半年間はいじめがキャッチできない。でも我が校はアンケートをやっているから、それで確認するのだとなってしまう。もう1つ、ここ数年間で起きた重大事案については、アンケートではいじめは発見できていなかったものが非常に多いです。つまり、アンケートをやっているから、アンケートになかったからいじめはないという安心感なのですが、実際には、学校が把握しておりませんでしたという形でまず記者会見で最初に答える。それは、アンケートになかったから。アンケートを過信していると思っておりまして、そういう意味では生活ノートも過信してはいけないわけで、いろいろな面でチャンネルをたくさん増やすことが重要だと思っておりますが、同時に、これをやっているから良いのだという意識ではなくて、絶えず先生の目で、様子の変化や、文章に書かれていなくても少し沈みがちだとか、休み時間に1人でいるとか、こういうことをキャッチする雰囲気づくり、組織づくりをしていかなければならないと感じているところです。もちろんそのうちの要素の1つとして、アンケートをやったり生活ノートをやったりする。ただ、担任はそこだけに過信をしてはいけないと、他県の例ですけれども、見ていて感じるところでございます。今日いただいた意見を含めて、どういう形でやるべきかということについては、決して安心しない、もしくは、うちの県はちゃんとできていると過信をするのではなく、絶えず疑いの目を持って臨むということを、指導徹底していきたいと思います。

 よろしいでしょうか。

 それでは以上で、教育長報告事項(3)を終了します。

 次に、教育長報告事項(4)「平成27年度『インターネットについてのアンケート』調査結果について」、原心の支援課長から説明をお願いします。

 

原心の支援課長

 (資料説明)

 

伊藤教育長

 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら、発言をお願いします。

 櫻井委員お願いします。

 

櫻井教育長職務代理者

 高校生の3割がネット依存の傾向があると見させていただいて、ちょっとショックと言いますか、今の傾向としてすぐにネットに頼ってしまって、ネットの情報が全てということを危惧するところでありますが、そういったことからして、学習会なり指導が必要な気がいたします。

 

原心の支援課長

 ネット利用につきましては、各学校で力を入れて、情報モラル教育について実施しているところでございます。ネット依存の傾向があると思うかという質問に対して、3割の高校生が「思う」と回答しているわけですが、先ほど申し上げたように、一方で、自分の使い方を振り返って、やはりこれは問題だと考えている部分もあります。そういう意味で、使い方を含めて、当の高校生なり、中学生なりを交えて問題を考える場、当事者として保護者、本人、学校の先生を交えてこの問題について考える場を設けることが、効果があるのではないかと考えております。

 

伊藤教育長

 他に御意見、御質問ありますでしょうか。

 矢島委員。

 

矢島委員

 私もこの数字を見てちょっとびっくりして、実際にこういう状況になっているのだと改めて感じました。1つとして、4ページの平日の使用時間帯で、小学生でも深夜11時から翌朝4時まで2.5%の子が使用しているということ。つまり起きているということ。そして中学校に入ってもっと数字が伸びるということ。この時間帯に起きてネットとかを使用しているということは、もちろん朝は起きられないでしょうし、朝ごはんも食べられなくて、なんとなく学校に来てしまって、学校で集中できなかったり、こういうことが原因で学校に行きづらくなってしまうこともあるかなと思います。かなりこの数字に危機感を感じています。保護者ももちろん危機感を感じていて、自分たちも何とかしたいということが数字に出ていると思うのですけれども、やはり学校だけでは解決できない問題でありまして、家庭でも子どもに対する保護者の危機感を持っていただいて、家庭でもぜひ学校以上に強く子どもたちと一緒に考えてほしいと思います。学校でできることとして、先ほど課長さんがいろいろな場の設置と言われたのですけれども、学校でそういう場を設定したとしても100%の親が来るわけではなくて、本当に来てほしい保護者の方がなかなか学校に足が向かなかったりする中で、どのようにしたら周知できるのかなと思ったのですが、入学式にはほとんどの保護者の方が来ると思いますので、なるべく多くいるところで、今これだけ大変な状況になっていて、子どもがこれだけトラブルに巻き込まれている。中学生になると6、7人に1人がネット上だけの知り合いがいるという数字を見ると、トラブルに巻き込まれる危険性がありますので、教育委員会とか学校が感じている危機感を家庭でも持っていただいて、学校と家庭、地域で、子どもの現状を何とかしなければいけないということで、解決に向けて進めていただきたいと思います。それから、何かトラブルに巻き込まれたときに相談先がないと答えている子どもがかなり多いということがとても残念なことで、もちろん怒られるかもしれないけれども、これ以上トラブルに巻き込まれないように解決する相談先も、子どもたちにしっかり周知していただきたいと思います。

 

伊藤教育長

 ありがとうございます。

 他にありますでしょうか。

 平林委員。

 

平林委員

 最後の13「保護者向けの学習会の実施」という項目ですが、全校対象の勉強会と言いますか、学習会、講演会等は、いろいろな機会に外部から指導者、専門家を招いて結構やっていると思うのですね。インターネット関連の危機管理を含めた勉強会は。保護者も学習会の実施の必要性を表明しているわけで、これは学校でやってほしいと相当含まれているのではないかと思います。当然、学校がそれに応えていくには物理的にもその他いろいろな点で限界があると思うのですけれども、できるだけ応えていく努力も必要ではないかと。学校現場は御苦労ですけれども、生徒のためにも親御さんの要望に応えていくことが少しでも多くなればありがたいと、感想として思います。

 

伊藤教育長

 ありがとうございます。

 他にいかがでしょうか。

 耳塚委員。

 

耳塚委員

 このアンケートはこのアンケートとして心の支援課が担当する問題で良いと思うのですが、去年も申し上げたと思いますが、学習メディアとしての利用可能性という観点から、誰がどのくらい使っているかという調査もあって良いのではないかと思います。というのは、私たちの世界では、インターネットなしの仕事は全く考えられずに、論文も全部ネットから取れますので、なくてはならないのですが、同じように、高校段階では課題研究とか総合的な学習の時間で、ネットを使いこなすのは必須の能力ではないかと思います。そこでは注意すべきこともありますし、情報の選別の問題とか、コピペの問題とかいろいろあると思います。それは教えなければならないことであって、このメディアをどうやって使いこなすかというのは、学びの質にも大変大きな影響を与えることだと思います。ですから、研究をしていただいて、むしろこちらはどんどん活用できるようにしていただきたいと思います。

 

伊藤教育長

 御指摘いただいた点は、我々も内部で検討するときに、今まさに調べものであれば、オンライン学習でスマホやブレットを使って、むしろ塾の講義を配信して家で聞いて勉強しているという形態も、中高生にとっては当たり前になってきているので、4、5時間は大変問題だと思いますが、4、5時間のうち3時間は勉強しているのであれば問題なのかと。そこがこの調査は峻別ができていないねと。今まではそういうことがなかったので、峻別する必要がなかったのですけれども、昨今はむしろ受験対策として、その辺のアプリケーションソフトを含めて、非常に充実してきているために、調査項目も去年と同じではいけないよねとか、先ほど深夜の御指摘をいただきました。小学生にとっては遅い時間だと思うのですけれども、高校生にとって11時以降は、むしろ11時以前に高校生が寝ていたら、それはちょっと早すぎなのではないかと、同じ項目で取るということ自体、少し実態と合っていない面もあるのかなと。メディアも日進月歩ですけれども、それに対応した形で、調査も、去年と比べるという上では同じ項目も大事なのですが、実態を把握するということで、その時々で調査項目を見直していかなければいけないなと思います。今日いただいた意見を含めて、調査項目も見直していきたいと思っていますし、特に保護者の関係で様々な御意見をいただいたことについては、今後PTAの団体ともよく話をして、どういうふうにどういうことで親御さんたちに、特に、高い意識を持っていない親御さんに届けるためにはどうしたら良いかということは、PTAや学校から意見を聞きながら、考えていければと思ってございます。

 よろしいでしょうか。では、これはあくまでも調査結果ということで、この結果を踏まえて、また今後どう対応するかについては、事務局で検討させていただきたいと思います。

 それでは以上で、教育長報告事項(4)を終了します。

 次に、教育長報告事項(5)「2020年東京オリンピック・パラリンピックの事前合宿誘致について」、小野沢スポーツ課長から説明をお願いします。

 

小野沢スポーツ課長

 (資料説明)

 

伊藤教育長

 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら、発言をお願いします。

 先週、ちょうど知事がスイス、オーストリアを訪問されるのにぎりぎり間に合いましたので、DVDとパンフレットを持って現地に行っていただきまして、関係者に周知させていただいたということです。これを皮切りに、様々な形で、国際交流の場を通じて周知していきたいと思いますし、今課長から話がありましたが、リオが終わってから本格的に動き出すということではありますが、しかし、事前に早く動き出している他県もありますので、期を見て周知をしていきたいと思います。委員の皆さまも、なかなか機会がないかもしれませんが、耳塚委員などもし海外に行かれるようなことがあれば、パンフレット等必要部数はお渡しさせていただきますので、ぜひ長野県の招致活動に御尽力いただければと思っております。

 今の段階は、ここに書いてあります8つの市町が手を挙げております。もしかしたら今後うちもというところも出てくる部分があったり、新しい施設整備が間に合ったのでやりたいというところも出てくると思いますので、状況によっては、パンフレットを含めて手を入れるものは手を入れていきたいと思います。当面、市町村の希望を聞くと、8つというとことでございますので、このような形でまとめさせていただきました。今日欠席でございますが、荻原委員も先頭を切って、ぜひPR活動をしていただければと思います。

 これはまさに周知という形ですが、以上で教育長報告事項(5)を終了します。

 その他、何かございますでしょうか。

 それでは以上をもちまして、第999回長野県教育委員会定例会を閉会いたします。

 お疲れ様でした。

 

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電話番号:026-235-7421

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