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更新日:2016年6月21日

第1002回長野県教育委員会定例会会議録 

1 日 時

 平成28年(2016年)1月14日(木曜日) 午前11時00分から午後0時20分まで

2 場 所

 県教育委員会室

3 議 題 

 ○議 題 

  議第1号 職員の処分について

 

 ○教育長報告事項

 (1) 平成28年3月公立高等学校卒業予定者の就職内定状況について

 (2) 平成27年度上半期における生徒指導関係調査結果について

4 出席者 

 ○教育長         伊 藤 学 司

 ○委  員

  教育長職務代理者  櫻 井 久 江

  委  員         耳 塚 寛 明

  委  員         平 林 尚 武

  委  員         矢 島 宏 美

  委  員         荻 原 健 司

 

  ○その他

  小林教育次長、菅沼教育次長、北澤教育政策課長、兒玉義務教育課長、今井高校教育課長、

  中坪特別支援教育課長、北澤教学指導課長、原心の支援課長、高橋文化財・生涯学習課長、

  宮下保健厚生課長、小野沢スポーツ課長

 

会議録 

伊藤教育長

 ただいまから第1002回教育委員会定例会を開会します。

 本日の審議事項中、議第1号「職員の処分について」は、特定の個人に関する情報が含まれている案件です。

 つきましては、議第1号を非公開とすることが適当と思われますが、御異議ございませんか。

 

全委員

 異議なし。

 

伊藤教育長

 御異議ございませんので、議第1号は非公開とすることに決定しました。

 なお、議第1号につきましては、本日の最後に審議することにします。

 それでは、教育長報告事項に入ります。

 始めに、教育長報告事項(1)「平成28年3月公立高等学校卒業予定者の就職内定状況について」、北澤教学指導課長から説明をお願いします。

 

北澤教学指導課長

 (資料説明)

 

伊藤教育長

 ただいまの説明につきまして、御質問、御意見がありましたら、発言をお願いします。

 櫻井委員お願いします。

 

櫻井教育長職務代理者

 前年度を上回っているということで、関係されている方に感謝を申し上げたいと思います。そうは言いましても、まだ決まっていない生徒も多いわけでありますので、ぜひとも全員が就職できるよう頑張っていただきたいと思います。

 

伊藤教育長

 ありがとうございます。

 他にございますでしょうか。

 矢島委員お願いします。

 

矢島委員

 2番の定時制の女子が、昨年度に比べて5.7%減ということなのですけれども、他が上がっているのに、なぜ特に定時制の女子が減なのかなと思うのですが、理由がもしわかれば教えていただきたいと思います。

 

北澤教学指導課長

 お願いいたします。定時制につきましてはまだ未内定者が多い状況でございますが、入学段階で不適応傾向があるお子さんも進学している状況でございまして、その生徒たちがこれから自分の進むべき道を定めていくには、もう少し時間がかかるという状況でございます。実際に内定まで進んだ状況もありますし、これから内定を出していくというところもありますので、そこのところでこの増減を見ますとマイナスが出ておりますけれども、各学校で引き続き粘り強く支援をしていきたいと考えております。

 

伊藤教育長

 他にございますでしょうか。

 景気動向が非常に良いということもあって、内定状況が高い数字が出てございますが、御指摘いただきましたように、まだ内定をもらえていない生徒も数多くいるわけでございまして、最後の1人までしっかり内定が取れるようにということで、高校と連携をして指導を続けてまいりたいと思っております。

 それでは以上で、教育長報告事項(1)を終了します。

 次に、教育長報告事項(2)「平成27年度上半期における生徒指導関係調査結果について」、原心の支援課長から説明をお願いします。

 

原心の支援課長

 (資料説明)

 

伊藤教育長

 ただいまの説明につきまして、御質問、御意見がありましたら、発言をお願いします。

 耳塚委員。

 

耳塚委員

 いじめのところで質問がございます。27年度の上半期を見ますと、昨年の秋に26年度の再調査を行った結果、同じような目と体制でもってカウントして対処することによって、小中とも非常に増加をしたという御説明でございました。積極的ないじめの認知と組織による適切な対応ということが課題だということで、それはその通りだと思うのですが、判断が難しいケースを含めて、情報が恐らく複数のルートで上がってくることになると思うのですが、その場合、どのような組織あるいは人が判断するような仕組みが確立されていて、組織的に対応するときに、もちろん情報の共有は重要になるのですが、具体的にはどういう場面で先生方にこういう情報が伝えられていると考えたらよろしいでしょうか。

 

原心の支援課長

 いじめ防止のための組織というのは各学校につくられております。これは多くの学校で、当然管理職が入り、生徒指導主事が入り、その他学年主任、養護教諭、それから必要に応じてスクールカウンセラーなどの専門家、当然学級担任というメンバーで、いじめ防止対策のための組織が構成されているところであります。その上で、それぞれ持っている先生方の情報をいかに集約できるかということが大切になってくるかと思います。多くは、生徒指導主事のところに集約されると思います。その上で教頭先生のところに上がり、組織的に対応されていくことになります。

 

耳塚委員

 各学校に組織が設けられていることは承知をしているのですけれども、そこにきちんと情報が集まるのかどうか。その会議自体は全教員が入っているわけではないですよね。そうしたら、指導場面において、どういうルートで情報が流れていって徹底されるのかということがお尋ねしたかったのですが。

 

原心の支援課長

 その組織で検討されたことは、学年で必要なことであれば学年会等で学年の先生方にお知らせすることになります。それから、全体で必要であれば、職員会等で報告、共有されることになろうかと思います。問題は、生徒指導主事、教頭のところに的確に上がってくるのかどうかというところが、一番ある意味課題でありますし、そこのところがきちんと上がるようにということで各学校にお願いしているところでありますし、これだけ特に小学校で増えてきているのは、それが表れてきているということだと思っております。

 

伊藤教育長

 よろしいですか。

 他にございますか。

 平林委員。

 

平林委員

 高校中途退学者の御説明について、感想を述べたいと思います。高校生の数が年々減ってきておりますので、単なる数字の突き合せをしてもあまり意味がないと思いますけれども、ここには出ていない前のグラフも参考にして考えますと、若干年々の増減はあるにしても、中途退学者は減少して今日に至っていると。もう少し前を思い返してみると、毎年大規模校が1校ずつなくなっているという言われ方をしたことがありました。大規模校というのは、学級が50人募集で8学級、学校全体で1,200人という学校がいくつもあったのです。そういう大きな学校が数字の上では1校ずつ消え行くと。そのぐらい中途退学者が多かった時代が続いてきて、その後、このように減少してきているのは、当該生徒への対応はもちろん、家庭へのサポート、あるいは小学校、中学校の義務教育関係の先生方とのきめ細かな連携、その他いろいろな機関との協力関係もあると思いますけれども、きめ細かな指導の結果、このような数字になってきていると。これで満足するわけではないですけれども、日頃からの事務局の指導、その指導の下にそれぞれの学校の先生方がいろいろ頑張っているということの結果ではないかと、大まかな受け止めですけれども、敬意を表したいと思いますし、更なる御尽力をされることを期待したいと思います。感想です。以上です。

 

伊藤教育長

 ありがとうございます。

 他にございますでしょうか。

 矢島委員。

 

矢島委員

 いくつかあるのでお願いします。 

 1つは、6ページの不登校なのですけれども、不登校の直接のきっかけとなる原因で左右されるのではなくて、子どもが本来楽しいところである学校で楽しく安心して生活できるかどうか、学校に行きたいと思えるかどうかということが重要になるかと思うのですけれども、その中で、今はフリースクールが認知されておりまして、国もフリースクールを認めるようになってきたので、自分で選ぶことができるような世の中になると思います。しかし学校に行きたい子どもが、何らかの理由があって行けないことについて焦点を絞って考えますと、1つとしては、多分昨年だと思うのですけれども、この定例会の中で、不登校になった原因を調べると、小学校の1年生くらいから何らかの原因があるのではないかということが報告されていました。その中で、今回小学校1、2年生が増えてしまったことが、私はとても残念かなと思います。せっかく分析等ができてきた中で、小学校低学年でそのようなことが出始めた時期に、どのようなアプローチをされているのか、1つお伺いしたいです。

 それから、6ページの「直接のきっかけ別人数」で、家庭のところで「親子関係をめぐる問題」とあるのですが、親子関係をめぐる問題とは一体何なのか。数字が1割以上あるので、何なのかというところと、もう1つは、ネグレクトの子ども、虐待を受けている子ども、例えば貧困家庭だとか家庭が多様化しているので、子どもがたくさんいて親が外に働きに出ている。そして、学童期の子どもが小さい子どもの面倒を見なくてはいけないので、その事情によって学校に行けない不登校の背景に、虐待があるかと思います。私は結構そういう子どもに出会っているのですが、なかなか学校にそのような認識がなくて、虐待と思っていないということでなかなか通告されないことがありますので、この欄には書いていないのですけれども、そこのところも家庭というところの視点に入れていただけたら良いかなと思います。そして、そのような背景を考えると、やはり私はスクールソーシャルワーカーの活用が喫緊の課題になってくると思います。

 それから、不登校のところで気になったのが「学業の不振」で、中学校での割合が22.3%もある。この学業の不振で来られないことが残念でありまして、それは中学校になって突然難しくなったのではなくて、本当はわかっていないのだけれども何となくわかったような形で流れてきてしまって、だんだんとテストとかでわからなくなってしまうことがあるので、これも早期発見のところで、学業不振のために学校に来られなくなるのは、やはり学校側、教育委員会側が何らかの努力を講じなければいけないかなと思います。その1つとして、発達に特性のあるお子さんへの支援がより充実しなければ、私は難しいかなと思います。もちろん特別支援教育に関してはかなり御努力されていることは重々わかっているのですけれども、縦のラインの強化がまだまだ足りないかなと思います。縦のラインと申しますのは、各学校に特別支援コーディネーターが存在して、ただ、その特別支援コーディネーターも、あまり専門性のないまま替わってしまうとか、よくわからない方が特別支援コーディネーターになって、そして学校に配置されても何をしたらよいかわからないということが現実に起きていまして、その特別支援コーディネーターをコーディネートする専門性のある教育相談員であるとかに本当の専門性を確保しなければ、下のところで困っているという感じが現場であるかなと思いますので、不登校だけでなくいじめの減少につながることにもなりますので、トータルで専門性を高めることが重要になってくると思います。高校に関して言いますと、困難を抱える子どもが多様化する中で、今まで高校の先生がしてきたこと以外のことを、もっと高校の先生が幅広く学ばなければいけないような現状があるかなと思います。それは不登校であるとか虐待であるとかいじめであるとか、本来あまり高校で見受けられなかったことが実際に今高校で起きていまして、その対応に先生方がとても御苦労されていることがあります。もちろん先生方はとても頑張っていらっしゃって、子どもの支援に関して専門性がとても高まってきたのですけれども、先生間の質と能力のギャップと言いますか、子どもの支援に関しての理解が先生間で格差が感じられますので、どの学校に行ってもどこのクラスに入っても、同じような支援ができる形で、高校の先生方も特別支援であるとか発達障がいであるとか、貧困家庭とか虐待とか福祉の部分も含めて、同じ方向を学校内で向けるようにすることが必要になってくるのかなと思います。以上です。

 

伊藤教育長

 ありがとうございます。

 事務局の方で、今の御意見を踏まえて何かありますか。

 

原心の支援課長

 はい。多岐にわたりますが、まず小学校低学年の御指摘でございます。確かに増えているわけであります。御指摘のように中学校の不登校の背景は、実は小学校時代にもあると伝えさせていただいたところですが、小学校の低学年で見られるものとしては、本人の問題もそうなのですが、家庭状況と言いますか、先ほどの親子関係の問題にもなるのですけれども、そういうことに関わって低学年の場合には増えてきている感じを受けております。そうしたことも踏まえて初期対応が大事になってまいりますので、今年度につきましては、不登校対策の手引きを今作成しているところでございまして、その中で、初期対応については各学校、各先生共通で認識した上で当たろうではないかと、そのようなところを伝えてまいりたいと思います。

 それからスクールソーシャルワーカーの活用ということでございますが、教育委員会としても大幅増を要求しているところでございますし、委員御指摘のような発達支援、あるいは先生方の専門性を高めていく上でも、スクールソーシャルワーカーの活用というのは有効ではないかと考えているところでございます。

 それから学業不振のきっかけ、これは複数回答ですのでそれだけではないと思いますけれども、それが1つの理由となっているのは、決して中学は中学校からだけではないというのは御指摘のとおりだと思います。小学校段階でいかにわかる授業、あるいは個に応じてという部分、放課後の学習支援なども視野に入れながら、その部分は進めていきたいと思います。

 高等学校の教員の専門性ということでありました。特に特別支援学級については、高校の方でもそういうことに対しての認識は高まってきていると思いますが、まだもう1段上の連携については、やはり課題となっているかと思います。貧困ということが話題となっている状況の中で、別の視点での先生方の専門性ですとか視野を広げていくことは必要になっていくかと思います。

 

伊藤教育長

 そういうことでございます。

 他に何かございますか。

 

荻原委員

 すみません、お時間いただきます。6ページ、3の直接のきっかけ別人数(複数回答)のところですが、こちらは不登校の方本人が直接答えた数字という理解でよろしいでしょうか。

 

原心の支援課長

 これは学校が答えたものであります。学校側から見て、こういうことが要因としてあるということをチェックしたものであります。

 

荻原委員

 この表の「学校生活」「家庭」「本人」とあります。そうすると、本人が直接答えていれば、ここの「本人」というところになるのですか。

 

原心の支援課長

 それも、本人のこういう要素が不登校になっているだろうと、学校側が答えたものです。

 

荻原委員

 はい。そこで、①から⑲、「いじめ」から最後の「不明」までありますけれども、よくわからないのが⑭「無気力」、⑯「意図的な拒否」、もちろん⑮「不安などの情緒的混乱」もそうなのですけれども、たぶん理由があって無気力になるのだろうなと。理由があって不安だったり情緒的混乱になっているのだろうなと。理由があって意図的に拒否しているのだろうなと思うのですね。もちろん複数回答なので、上の部分にはまってくることもあると思うのですけれども、要は、ただ無気力ですね、意図的に拒否しているのですね、あるいは⑲、全く不明でわかりませんということだと、全く対策の取りようがない気がして、かえってこの無気力になった理由がはっきりしさえすれば、この項目はあまり重要なポイントではないのかなと思っていまして、ここの状況は現場はきちんと捉えていらっしゃると思うのですけれども、なぜ無気力なのかその理由を把握することに努めていただき、対策を取っていただきたいなと思っております。以上です。

 

伊藤教育長

 ありがとうございます。御指摘のとおりだと思っております。これは、ややもすると、学校生活に問題はなくて、家庭や本人の方に問題があるとしがちな調査のつくりになっていて、これは国の方で統一的にやっているのですけれども、長野県の場合、比較的、学校生活に問題があると学校が丸をつけてくれる率は高い。私はこれは評価しているのですけれども、しかし、本人というところについ丸をしてしまうと、学校側の問題ではなくて本人の問題だということで、次の対応が当然取れなくなるわけでございますので、そうではなく、今御指摘いただいたように、本人に該当するのであろうが、その原因は何だったのかというところまで、しっかりそれぞれの学校で対応していただくことが必要だと思っております。来週、不登校対策の検討会議も行いますので、その点も含めて検討していきたいと思います。

 よろしいでしょうか。いずれにしましても、上半期の状況ということでございます。それぞれ従前から重い課題として私どもも受け止めている事柄でございますので、上半期の状況を踏まて、更なる対応の充実に取り組んでまいりたいと思います。

 以上で、教育長報告事項(2)を終了します。

 その他、何かございますか。

 それでは、事務局からスポーツ課長お願いします。

 

小野沢スポーツ課長

 当課から1点お願いいたします。県立武道館でございます。県立武道館の検討会議の報告書につきましては、昨年12月17日の定例会の際に御説明させていただいたところでございますけれども、その後の県立武道館の建設に向けた検討状況について、この場をお借りして御報告させていただきたいと思っております。資料はございませんのでよろしくお願いします。

 報告書をいただいて以降でございますけれども、報告書の内容につきまして各市町村に周知をいたしまして、関心のある市町村は御連絡いただくようお願いをいたしますとともに、基本構想策定に向けまして、建設候補地を含めて検討を進めているところでございます。各市町村からの反応でございますが、現在のところ佐久市から建設候補地の提案を前提に申し出をいただいているところでございまして、佐久市に対しましては、建設地に求められるポイントなどが含まれておりますこの報告書の内容を御説明したところでございます。今後、佐久市からは、建設候補地に関する具体的な御提案をいただくこととしておりまして、引き続き他の市町村からも申し出があれば、順次対応していきたいと思います。 

 なお、こうした市町村からの御提案を踏まえて、県立武道館建設に向けた教育委員会としての方針を固めるとともに、建設関連予算などをお願いすることになります知事部局とも協議しながら、基本構想策定に向けて取り組んでまいりたいと思っております。以上です。

 

伊藤教育長

 途中段階の報告でございました。また改めて方針が決まりましたら、定例会の中で御審議をいただければと思ってございます。  

 それでは以上で、公開による審議は終了します。

 これから非公開の審議に入りたいと思いますので、恐れ入りますが、傍聴人の方は退出をお願いします。

 

 

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