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更新日:2013年6月23日

浅川ダムに関する疑問にお答えします。(2)


(当ページは作成途中段階のものであり、今後も質問項目や関連情報を追加していく他、適宜文言の修正があることをご了承ください。)

2.治水計画に関して



2-1.最近の浸水被害は内水氾濫です。内水対策を先行すべきだと思います。

2-2.ダムを作るより森林の整備を行うべきではないでしょうか。

2-3.ダムを作るより遊水地やため池貯留など流域対策を実施するべきではないでしょうか。

 

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2-1.最近の浸水被害は内水氾濫です。内水対策を先行すべきだと思います。

○浅川における洪水は、その発生原因から外水氾濫と内水氾濫があります。

外水氾濫は、浅川流域への降雨による浅川の流下能力を超えた洪水により、堤防からの越水や破堤により浸水被害が発生するものです。

内水氾濫は、千曲川の水位が浅川の水位より上昇した場合に、浅川への逆流を防ぐため千曲川合流点の樋門が閉鎖され、その後、浅川の流量が浅川排水機場のポンプ能力を上回った場合に浸水被害が発生するものです。

外水氾濫が生じた場合、その災害ポテンシャル(想定される被害)は内水氾濫に比べると非常に高く、また浅川沿川は住宅が密集しているため、被害は甚大なものとなることが想定され、抜本的な外水対策を進めることが急務となっています。

浅川ダムは、従来より進められている河川改修(土砂浚渫、河床掘り下げ、堤防のかさ上げ、川幅の拡幅等)と併せ、外水氾濫による家屋等への浸水被害を防止することを主たる目的として計画された治水専用ダムです。

一方、千曲川合流点における内水氾濫を解消するための対策についても、重要な課題であると認識しており、排水機場の整備や遊水地等を組み合わせた内水対策の早期実施に向け、現在、関係自治体(長野市、小布施町)と連携を図り、検討を進めております。

なお、この内水対策については、平成18年2月に、一度「ポンプ増設、遊水地整備(地役権方式)、二線堤により内水対策を行う」旨の「浅川の内水対策に関する基本的な考え方」を地元自治体や地元住民に説明したところですが、「床下浸水は許容しない」「遊水地は地役権方式ではなく買収すべき」「遊水地設置候補地は優良農地であるため、適地ではない」等のご意見を頂き、再検討が必要となった次第です。

なお、現時点における内水対策の整備方針等については、長野圏域河川整備計画(浅川)に記載しております。


○河川整備計画の目標、実施に関する事項(内水対策)は、

信濃川水系長野圏域河川整備計画(浅川)(PDF:1,597KB)を参照してください。

 

地役権とは

「他人が所有する土地を、自分の利便性を高めるために利用することができる権利」であり、地役権の設定により、地権者は洪水による冠水を容認するとともに家屋等の設置ができなくなります。地役権方式とは、これらの措置に対して地役権設定対価(補償)が支払われる方式です。
ただし、地権者の権原(所有及び使用・収益権)は温存され、かつ土地の売却も自由に行えます。

二線堤とは

河川堤防背後の堤内地(家屋のある方)に築造される堤防のことをいいます。万一、河川堤防が決壊した場合に、洪水氾濫の拡大を防ぎ被害を最小限にとどめる役割を果たします。

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2-2.ダムを作るより森林の整備を行うべきではないでしょうか。

○間伐等の森林整備による水流出抑制効果や土砂流出抑制効果については、歴史的にも経験則上にも認められているところでありますが、現時点では水流出抑制などの効果は、定量的に評価することは難しいと考えております。
これまでの「ダムによらない治水対策の検討」の中でも、森林整備による貯水効果の検討が行われましたが、平成14年6月に出されました「長野県治水・利水ダム等検討委員会」の答申においても、「森林整備の貯留効果は数値として表さない」としています。

○日本学術会議の答申においても、次のとおり同様の文言がありますのでご参照ください。

『地球環境・人間生活にかかわる農業及び森林の多面的な機能の評価について(答申)』
日本学術会議答申平成13年11月

治水上問題となる大雨のときには、洪水のピークを迎える以前に流域は流出に関して飽和状態となり、降った雨のほとんどが河川に流出するような状況となることから、降雨量が大きくなると、低減する効果は大きくは期待できない。このように、森林は中小洪水においては洪水緩和機能を発揮するが、大洪水においては顕著な効果は期待できない」

 

 


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2-3.ダムを作るより遊水地やため池貯留など流域対策を実施するべきではないでしょうか。

○県では、脱ダム宣言以降、森林整備、遊水地やため池利用など、様々な治水計画を立案し、ダムにたよらない治水対策について、住民参加による議論も含め検討を重ねてまいりましたが、住宅地の中に水を貯める事への反対や取水方法の技術的な課題などがありました。
最終的には、これまでの検討経過の中で出された対策(放水路、遊水地、ため池、治水ダム及びこれらの組み合わせ)について、経済性・効率性・確実性・環境への影響等の観点から総合的に比較検討を行った結果、「治水専用ダム」と「河川改修」の組み合わせが最も望ましいという判断に至りました。

参考:浅川の治水対策の経過(PDF:745KB)

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