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更新日:2024年6月27日
長野県食品衛生監視指導計画は、食品の安全性の確保を図るため、
1「監視指導を実施します」:法令に基づいた厳正かつ計画的な監視指導
2「衛生管理を支援します」:食品事業者が行う自主的衛生管理の支援
3「県民と共に進めます」:県民との積極的な意見の交換と迅速かつ正確な情報提供
の3つの基本的な方針を定め、実施しました。
令和5年度長野県食品衛生監視指導計画の実施結果(長野市、松本市分を除く)がまとまりましたのでお知らせします。
食品を取り扱う施設への立入検査状況
本計画では、食品衛生法に基づく営業許可が必要な施設6,857件及び学校・保育所などの給食施設518件を立入検査することとしています。
営業許可が必要な施設8,229件(120.0%)の立入検査を実施し、そのうち2,947件に対して、「営業者の責務(衛生管理計画の作成、記録の保管等)」、「施設の衛生管理」、「設備等の衛生管理」などに関する指示を行いました。(指示率35.8%)
保健所の食品衛生監視員が行った立入検査の実施状況(食品衛生法に基づく営業許可が必要な施設等)(PDF:68KB)
給食施設に対しては515件(99.4%)の立入検査を実施しました。
また、営業届出施設に対しても立入検査を行っています。
保健所の食品衛生監視員が行った立入検査の実施状況(営業届出施設)(PDF:59KB)
野生きのこ販売所への立入検査実施状況
長野県の特徴として、例年、有毒きのこによる食中毒が発生しています。有毒きのこが販売されないよう野生きのこ販売所56件に立入検査を実施し、野生きのこは確実に識別するよう指導を行いました。
食品等の検査状況
県内で生産・製造・加工された食品や、流通食品等の検査については、1,204件の検査を計画し、1,007件(83.6%)実施しました。
違反食品の発生状況と措置
保健所等で実施した食品の検査の結果、2件の違反がありました。
原因施設に対しては、販売禁止命令の措置を行い、健康被害拡大防止や再発防止について指導を行いました。
食中毒の発生状況と措置
食中毒の発生は7件でした。
原因施設に対しては、営業停止の措置を行い、健康被害拡大防止や再発防止について指導を行いました。
食肉衛生検査所の検査状況
|
牛 | 馬 | 豚 | めん羊・山羊 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
検査頭数 | 1,485 | 12 | 47,335 | 73 | 48,905 |
自主的な衛生管理の促進
食品等事業者の中から長野県知事が委嘱した1,007名の「食品衛生推進員」により、食品取扱い施設への巡回指導と助言を実施しました。
また、この他、食品衛生推進員は、新規に営業を開始する際の相談や食品衛生情報の周知を行いました。
推進員の活動日数 | 推進員による巡回及び助言件数 |
---|---|
延べ17,156日 |
62,609件 |
人材の養成・資質の向上
1 食品衛生推進員に対する研修
「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」に関する助言等を行う食品衛生推進員の資質向上を図る研修会を実施しました(13回)。
2 食品等事業者に対する講習
食品等事業者や集団給食施設の従事者等に対し、保健所等の食品衛生監視員が食中毒・違反食品の発生防止やHACCPに沿った衛生管理に関する講習会を開催しました。
講習会回数 | 受講者数 | |
---|---|---|
食品等事業者 | 210 | 10,519 |
集団給食施設関係者 | 31 | 2,846 |
合計 | 241 | 13,365 |
県民参加の意見交換等
1 夏休み食品衛生親子体験事業
親子で食品の安全性に関する知識の普及と相互理解を深めるため、夏休み期間中に長野食肉衛生検査所において『食品衛生親子体験事業』を開催しました。
2 長野県食品安全・安心懇話会
県民の皆様と食品関係事業者の方及び県の関係者が食品の安全性に関する情報と意見の交換を通じて相互理解を推進するとともに、食品の安全・安心のための施策に対する意見を反映することを目的として『長野県食品安全・安心懇話会』を開催しました。
3 食品の安全こども教室
未来を担うこども達に対して、食品の安全・安心に関する学習会を実施することにより、食品の安全性に関する正しい知識と理解を深めることを目的として『食品の安全こども教室』を開催しました。
4 県民対象の講習会
HACCPに沿った衛生管理、食中毒予防、食品の安全性の考え方などを説明するとともに、意見交換を行いました。
開催回数:20回
参加者数:489人
県民への情報提供
1 食品衛生情報発信事業
食品衛生に関する情報(食中毒防止についての注意喚起、食品衛生に関する講習会の案内など)の配信を希望する個人及び食品等事業者に、電子メールにより情報提供しました。
発信回数 | 登録件数 | |
---|---|---|
食品衛生情報発信事業 | 22 | 4,418 |
2 どこでも食品衛生掲示板
スーパーマーケットや市町村の協力を得て、食品衛生情報発信事業で配信した情報の一部を店舗や施設内の掲示板に掲示していただき、より多くの県民の皆様にわかりやすい食品衛生に関する情報(食中毒防止についての注意喚起、監視指導計画の策定など)を提供しました。
発信回数 | 登録件数 | |
---|---|---|
どこでも食品衛生掲示板 | 13 | 370 |
3 食中毒注意報の発出及び注意喚起
7から8月の高温期には、細菌性食中毒が多発する傾向にあることから、気温と温度を分析し、特に高温・多湿な状況が認められた場合に食中毒注意報を発出しました(令和5年度は2回)
また、長野県は山菜や野生きのこの採取がさかんであることから、4月に有毒植物の誤食による食中毒防止の注意喚起、9月に有毒きのこによる食中毒防止の注意喚起を行いました。
なお、例年冬期にノロウイルス食中毒注意報を発出し、注意喚起していますが、令和5年度は発出の要件を満たさなかったため、ノロウイルス食中毒注意報は発出しませんでした。
食中毒注意報を発出した際は、同時にプレスリリースや食品衛生情報発信事業により広く県民の皆様へお知らせしました。
4 食品等の自主回収情報
食品衛生法及び食品表示法に基づき食品等の自主回収の届出や報告があった場合は、自主回収されている食品等の情報を、速やかにホームページに掲載し、県民の皆様へお知らせしました。
県民からの相談窓口の設置
保健所への食品衛生に関する相談受付状況
消費者や営業者からの相談は、施設の衛生管理などに対する苦情が441件、調理師等資格、食品の衛生管理などに関する相談が40,363件、講習会開催や資料提供などの要望が1,530件ありました。
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