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更新日:2021年10月4日
平成9年10月1日に開業した北陸新幹線(長野-東京間)は、平成29年10月1日に20周年を迎えました。
北陸新幹線開業により首都圏までの所要時間が約半分に短縮されたことなどによる利便性向上や快適性、信頼性の高さから、その後の本県経済、観光の振興等に大きく寄与しており、今やなくてはならない交通手段となっています。
そんな北陸新幹線と長野県の20年間のあゆみをご紹介します。
昭和48年(1973年)11月 全国新幹線鉄道整備法に基づき北陸新幹線の整備計画を決定
平成元年(1989年)6月 高崎-軽井沢間認可
8月 高崎-軽井沢間着工
平成3年(1991年)6月 長野冬季オリンピック・パラリンピック開催決定
8月 軽井沢-長野間認可
9月 軽井沢-長野間着工
・ 新幹線開業に合わせて改築した長野駅も連日多くの皆様を迎えました
平成10年(1998年)10月 長野-上越間認可・着工
・ 8両編成が12両編成となることで、定員が630名から934名と約1.5倍に。(荷物置場を設置したため現在は定員924名)
・ グランクラスを導入。また、全席に電源コンセントを設置するなど車両設備が充実。
平成28年(2016年)12月 敦賀-京都間のルート決定(小浜・京都ルート)
平成29年(2017年)3月 京都-新大阪間のルート決定(南回りルート)
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(写真・情報等提供)
東日本旅客鉄道株式会社長野支社
〇 新幹線開業後、軽井沢駅は橋上駅に生まれ変わり、北口は無信号、無電線化となった。
〇 新幹線の開通により、首都圏から1時間ほどの通勤圏となったことで人口が増加している。
〇 二次交通である町内循環バスやしなの鉄道により、町内の回遊性が図られている。
また、しなの鉄道沿線3市町により、しなの鉄道14便を増便するなど公共交通機関の充実に力をいれている。
〇 佐久平駅を中心とした、戦略的な土地利用を図るため、土地区画整理事業による駅周辺整備を実施した。
〇 入口1つの地上駅ではなく、地元負担で駅の橋上化、南北自由通路、南北駅前広場を設置した。
〇 地域住民や駅利用者のため、駅舎に都市側施設を合築した。(レストラン、土産物販売、コミュニティーFM)
〇 新幹線へのアクセス向上のため、地元負担で新幹線に接続する小海線新駅を整備した。
1 地域の主な変化(駅周辺等の整備)
① 上田駅前広場南北自由通路(上田駅橋上線)(平成8年度竣工)
② 上田駅(平成9年竣工)
③ 上田駅お城口自動車駐車場(平成8年度竣工)
④ 上田駅温泉口周辺整備事業(平成9年度~13年度竣工)
⑤ 上田電鉄別所線上田駅付近高架事業(平成10年竣工)
⑥ 上田駅お城口駐車場(平成11年度竣工)
⑦ 上田駅お城口地区第二種市街地再開発事業(平成15年度竣工)
2 新幹線を活用した地域での取り組み(二次交通整備)
・ 平成20年 上田市街地循環バスの運行開始(上田駅経由)
・ 平成27年 まちなか循環バス(ぐるっと上田丸)運行開始(上田駅経由)
〇 新幹線開業にあわせ、長野駅舎が橋上化され、東西の往来の利便性が向上した。
〇 平成27年の金沢延伸の際には、JR長野駅並びに善光寺口駅前広場を整備し、長野市の玄関口としてさらに機能的に生まれ変わった。
〇 北陸新幹線飯山駅は飯山市の玄関口のみならず、信越9市町村「信越自然郷」のハブ駅として機能しており、駅周辺においても駅からさまざまな観光地へお客様をお送りする整備が行われた。
〇 信越自然郷エリアには多くのスキー場が点在しており、冬期になりますと駅はたいへん混雑する。特にこれまではそれほど目にすることのなかった外国からのお客様も大勢見受けられ、外国の地方の空港のような状況になる。また、市民の皆さんからは、地元に新幹線の駅ができたことで、新幹線に乗る機会も増え、長野、東京、北陸へ行くのがたいへん便利になったとの声もいただいている。もともと、自然豊かで住みやすい飯山市だが、駅ができたことに起因し、移住者の数も増えてきている。
〇 信越自然郷のハブ駅として、駅から各観光地、スキー場などへお送りする二次交通の整備を行っている。新幹線の到着時刻に合わせ、信越9市町村と連携をとりながら、お客様のニーズに合った整備を行っている。
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(写真・情報等提供)
軽井沢町、佐久市、上田市、長野市、飯山市
北陸新幹線(長野-東京間)開業20周年を、県民の皆様と共に祝福するとともに、これまで安全・安心・快適な運行に御尽力・御支援いただいた全ての皆様に心から感謝申し上げます。
北陸新幹線は、長野冬季オリンピック・パラリンピックの開催を目前に控えた平成9年10月に東京~長野間が開業しました。四方を山々に囲まれ、かつて「陸の孤島」と揶揄されていた長野県にとってはまさに画期的な出来事であり、その後の本県経済・観光の振興等に大きく寄与してまいりました。
それから17年余を経た平成27年3月の長野~金沢間開業によって北陸方面とも繋がり、本県を経由した流動が大幅に拡大しました。今後、平成34年度末の敦賀開業、さらには大阪までの早期全線開業に向けて、県としても全力で取り組んでまいります。
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