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更新日:2025年6月5日

畜産試験場

飼料作物畑での作業が始まりました

 まだ寒暖差が大きい季節ですが、畜産試験場の飼料環境部では今年も飼料作物畑での作業が始まりました。
試験場の牛たちに与える飼料を作る畑は約15ヘクタールあります。1ヘクタールで、陸上競技場のトラックと大体同じ面積ですから、とても広いことが想像していただけるかと思います。試験場にはこの他にも、多数の試験用のほ場(試験ほ場)があり、試験ほ場では長野県の気象条件に適した飼料作物の種類や栽培方法について研究しています。
5月はこの広い畑で飼料用とうもろこしの種まき作業と、牧草の1番草の刈取り作業の両方を行うため、職員全員が毎日の気象情報に一喜一憂するシーズンです。
飼料用とうもろこしは、実だけでなく茎や葉の部分もいっしょに刈取って、サイレージ(飼料作物を漬物のよう発酵させた物)にして年間を通じて牛に与えます。農業用トラクターに着けた”シーダー”という機械で種と肥料を同時にまいた小さな種が、9月上旬の刈取り時期には3メートル前後にまで生長するのは毎年見ていても生命の不思議さを感じます。
牧草は、多くの種類が”多年生”といって、前年の秋に種をまいてから何年か続けて収穫を行うことができます。5月に収穫する1番草は一番栄養価が高く、牛も喜んで食べます。牧草は機械で刈取ったあと、畑で何回か上下を返しながら乾かし、形を整えてから”ロールベーラー”という機械で円柱状に調製し、専用の白いフィルムを雨や空気が入らないように巻きつけます。これらの過程で雨が降ると、牧草から栄養分が流れ出てしまったり、湿気で蒸れたりカビが生えたりするので、雨を心配しながらの作業となります。一方、試験ほ場でも飼料用とうもろこしの種まきと牧草1番草の収穫調査を行い、こちらは多くの品種や栽培方法を比較するために機械作業よりも職員による手作業がメインとなります。1粒ずつ種をまき、鳥の害を防ぐために網を張り、その後は生育状況の調査と忙しい日々が続きます。

R7牧草刈取り牧草の刈取り風景

R7ロールベール白いフイルムを巻付けたロールベールサイレージ
 

 

 

お問い合わせ

所属課室:長野県畜産試験場 

塩尻市大字片丘10,931-1

電話番号:0263-52-1188

ファックス番号:0263-51-1316

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