ここから本文です。
畜産試験場では、畜産経営の健全な発展と、安心・安全な付加価値の高い畜産物の生産のため、高品質畜産物生産技術や低コスト生産技術の開発、家畜・飼料作物の育種改良と増殖、さらには温暖化に対応した飼養管理技術の開発に取り組んでいます。
試験場だより(令和5年11月まで)はこちら(外部リンクが別ウインドウで開きます)
畜産試験場の「新しく普及に移す農業技術」、「畜産試験場研究報告」はこちら
6月25日 |
|
6月23日 |
|
6月23日 |
|
6月5日 |
|
5月19日 |
「しあわせ信州創造プラン3.0」の基本目標である「確かな暮らしを守り、信州からゆたかな社会を創る」と、「第4期長野県食と農業農村振興計画」の基本目標である「人と地域が育む 未来につづく 信州の農業・農村と食」の実現に向けて、5か年計画の中間年であることを意識し、具体的な成果のために取組を加速させるよう、農政部職員全員が自分ごと化して、関係者と連携して積極的に取り組みます。
地域や現場へ積極的に出向き、県民・農業者視点で課題等を捉え、地域の農業者や市町村等の思いに寄り添い、関係機関と連携しながら職員同士が協力・協働し、農業者や地域のやる気を引き出す仕掛け・提案・アクションを起こします。
1 生産力を強化し収益性を高めるための技術開発
(1)先進技術を活用した家畜の管理、生産性向上技術の開発
AI等を活用した牛の画像解析について、民間企業と共同して実用性を高めます。
(2)高品質畜産物の安定生産技術の開発
・牛群検定やバルク乳成分解析等により、乳用牛群の健康評価と適正な飼養管理を支援します。
・牛の体外受精卵へのストレスを軽減する技術開発、野外応用や体外受精卵の供給を推進します。
【信州プレミアム牛肉「脂肪の質」向上対策事業計画】優良受精卵配布 80卵
・脂肪交雑に着目した豚肉や、希少種を活用した特徴ある豚肉の生産技術を開発します。
【養豚生産力強化支援事業計画】 豚の精液配布 1,800本
・信州黄金シャモ親鳥の産卵性能の高め、安定した雛供給を推進します。
【信州こだわり地鶏生産推進事業】地鶏の雛配布 25,000羽
(3)飼料作物の安定生産技術の開発
・すす紋病に強く、利用性に優れるスーダングラスの開発を推進します。
・青刈りトウモロコシについて、二期作体系による安定生産技術を開発します。
・ソルガム子実の安定的な飼料利用に向けた栽培、利用技術を開発します。
2 地球環境に配慮し持続可能な農業を実現するための技術開発
・牛のメタンガス発生を抑制する飼料資源等の検証を進めます。
・高温下で硝酸態窒素が蓄積しにくいスーダングラス等、地球温暖化に対応した牧草を選定します。
・アニマルウエルフェア(AW)に配慮した飼養管理技術の実証を進めます。
・酒粕等の未利用資源等の飼料活用技術の検証、普及を図ります。
・有機農業に利用可能なペレット堆肥、堆肥を活用した減化学肥料栽培技術を開発します。
3 組織の活性化、県民や関係団体など産官学の連携・協働、その他独自の取組
・場全体で家畜伝染病防疫の意識を高め、徹底した病原体の侵入防止対策に取組みます。
・国や県の研究機関、大学、企業などと連携して先進的な研究開発に努めます。
・積極的かつ「伝わる」情報発信に努め、普及組織と協働して農家への技術移転を進めます。
・「かえるプロジェクト」の実践、風通しの良い、「明るく楽しく安全で前向きな」な職場づくりを推進し
ます。
・「長野県行政経営理念」の実現に向け、職員一人ひとりが県の目指すコンプライアンスを「自分ごと」
とし、常にチームとして支えあい、助け合って課題解決にあたります。
地鶏 |
信州黄金シャモ、長交鶏3号、しなの鶏 |
飼料用ソルガム | スーダン型:涼風 兼用型:華青葉 ソルゴー型:東山交38号 |
飼料用トウモロコシ |
中生品種:タカネフドウ アントシアニン高含有トウモロコシ:AX-152 |
|
|
信州黄金シャモ |
ソルゴー型ソルガム「東山交38号」 |
![]() |
![]() |
深度カメラの測定概略図 | OPU(経腟採卵)の実施と作製された体外受精卵 |
![]() |
![]() |
豚の希少品種「マンガリッツァ種」 |
コーンヘッダによる子実とうもろこしの収穫 |
![]() |
![]() |
暖地型多年生スーダングラスの育成ほ場 |
乳用牛に柿皮パウダーを給与した場合の第一胃内メタンガス濃度の変化 |
環境負荷軽減及び資源循環技術の開発
|
|
![]() |
止まり木を設置した飼育方式 |
母豚が自由に移動できるストール |
臭気の発生を低減する縦型コンポスト |
長野県畜産試験場は平成17年に新しい地鶏として「信州黄金シャモ」を開発しました。関連事項については、下の項目をご参照ください。