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更新日:2025年5月29日
佐久地域振興局
近年、地震の後に豪雨(またはその逆)がおきたり、短期間に何度も豪雨・台風に見舞われたりと、「複合災害」と言われる災害が頻発しています。最初の災害で山が崩れやすくなっているところに次の災害が重なって、山地災害が多発し、人命・財産に甚大な被害が及んでいます。
このため、林野庁、長野県、各市町村において、本格的な降雨期を前に、山地災害に対する地域住民の意識を高めて防災減災につなげることを目的とし、本年度も山地災害防止キャンペーンを実施します。
避難勧告等が出た場合は、速やかに避難を開始してください。実際に避難してみると、避難所までの道が危険だったり、必需品を持ち出し忘れたりと、思ったように避難できないことが少なくありません。結果的に災害が起きなかったら、空振りと思わず、どうすればより安全で効率的な避難ができるか考えて、避難行動のアップデートにつなげてください。
令和7年度山地災害防止キャンペーン ポスター 林野庁(別ウィンドウで外部サイトが開きます)
また、山の危険信号も併せてご覧いただき、山地災害に備えましょう。
出典:(一社)日本治山治水協会、編集:(一社)全国林業改良普及協会
◇おまけの豆知識 ~天然林と人工林~
日本は国土の約3分の2が森林の、森林大国です。森林には、大きく分けて天然林と人工林があります。違いをご存じですか?
天然林:人工林以外のほぼすべての森林。
人工林:主に木材生産を目的として人の手で育てられた、いわば「木の畑」。
天然林には、身近な里山林も含まれます。里山林は、薪や炭、生活に必要な道具などを作るため、定期的に木を伐採して、人が利用・管理していました。人が管理していた森林は、管理し続けなければ荒れて、災害に対して弱くなってしまいます。天然林だから自然任せでよい、とは限らないのです。
人工林は「木の畑」なので、「作物」である木は、収穫期が来たらちゃんと収穫(=伐採)して、また次を作ること(=再造林)が必要です。日本の人工林は森林面積の約4割、国土の約4分の1を占め、多くが収穫期を迎えています。
古来より日本では「治水は治山(ちさん)なり」と言われています。水害を防ぐには、川の上流部である山を健康な状態に保つことが重要だという意味です。身近にある川がどの山から流れてきているか、その山はどんな状態か。目の前の川だけでなく、上流の山にも意識を向けていくことが必要です。
長野県では、山地災害に対し、治山事業により復旧工事を実施し、周辺の森林とともに災害に強い森林を維持・造成しています。
関連リンク
みなさんのお住いの周辺で、山地災害の発生の危険性がある【山地災害危険地区】が指定されているか、長野県公式ホームページ【信州くらしのマップ】でご確認ください。
◆信州くらしのマップ:山地災害危険地区の検索方法(PDF:958KB)
長野県の治山事業に関するリンクはこちらです。
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