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更新日:2022年11月10日
大町保健福祉事務所
アルコール関連問題とは、不適切な飲酒による肝疾患、急性アルコール中毒などの身体的な問題や飲酒運転、暴力、虐待、自殺などの社会的な問題の総称です。
お酒は身近な楽しみの一つであり、私たちの生活を豊かにしてくれる反面、多量飲酒や20歳未満・妊娠中の飲酒などの不適切な飲酒は身体的にも社会的にも様々な影響を与えます。
令和4年度のアルコール関連問題啓発週間のテーマは「女性と飲酒」です。
生活習慣病のリスクを高める量※を飲酒している者の割合について、男性は平成22年と令和元年で比較すると15.3%から14.9%と横ばいですが、女性は7.5%から9.1%と増加していることがわかっています(国民健康・栄養調査より)。
※純アルコールが、男性では1日当たり40g以上、女性では1日当たり20g以上
(純アルコール20g=ワインでグラス1杯、ビールで中ジョッキ1杯、缶酎ハイ350mlで1本程度の量)
また、飲酒量が増えることで女性と関係の深い乳がんのリスクが高まることもわかっています。
アルコール依存症とは、長期間にわたってアルコールを量に摂取した結果、アルコールに対し依存を形成し、精神的および身体的機能に支障をきたしている状態をいいます。
習慣的に飲酒をしていれば誰でもなる可能性があり、年齢や性別、社会的立場には関係なく、また意志の弱さや性格の問題でもありません。
アルコール依存症には「精神依存」と「身体依存」があります。
精神依存には、お酒を飲みたいという強い欲求が起こる、飲酒量がコントロールできない、アルコールが抜けるまで多くの時間を費やす、飲酒をやめることができないなどがあります。
身体依存には、アルコールが体から切れてくると手指のふるえや発汗がみられる、以前と比べて酔うために必要な酒量が増えるなどがあります。
結果的に、飲酒をすることがほかの様々な行動よりも優先的な行動となってしまい、飲酒運転で事故を起こしてしまったり、家庭崩壊や失職などといった社会的な問題に発展する可能性があります。
アルコール依存症は、専門治療や援助・自助グループへの参加によって、回復と社会復帰が可能になります。
自助グループに有名なものとして「断酒会」や「AA(アルコホーリスク・アノニマス)」があります。
組織の仕組みなど多少の違いはありますが、どちらもメンバー同士が互いに断酒継続を支援するための集まりです。
精神保健福祉センターや保健福祉事務所でも随時相談をお受けしています。
保健福祉事務所では月に1回「精神保健福祉相談」を開催しており、医師に無料で相談することができます。
※事前の予約が必要です。
大町保健福祉事務所令和4年度精神保健福祉相談のご案内
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