ホーム > 教育委員会会議・審議会・検討委員会など > 長野県教育委員会定例会・臨時会会議録一覧 > 平成28年度長野県教育委員会定例会・臨時会会議録一覧 > 第1017回長野県教育委員会定例会会議録

ここから本文です。

更新日:2017年1月12日

第1017回長野県教育委員会定例会会議録 

1 日時

 平成29年(2017年)1月12日(木曜日) 午後2時から午後3時15分まで

2 場所

 県教育委員会室

3 議題 

 ○議題

  議第1号 職員の処分について

 

 ○教育長報告事項 

 (1) 平成29年3月公立高等学校卒業予定者の就職内定状況について

 (2) 平成28年度上半期における生徒指導関係調査結果について

 

 

4 出席者 

 ○教育長  原山 隆一

 ○委員

  教育長職務代理者  耳塚 寛明

  委員  平林 尚武

  委員  矢島 宏美

  委員  荻原 健司

  委員  塚田 裕一

 

  ○その他

  小林教育次長、菅沼教育次長、佐藤教育政策課長、三輪義務教育課長、今井高校教育課長、

  永原特別支援教育課長、北澤教学指導課長、春原全国高等学校総合文化祭推進室長、原心の支援課長、

  高橋文化財・生涯学習課長、林保健厚生課長、小野沢スポーツ課長

 

会議録

 

原山教育長

 ただいまから、第1017回教育委員会定例会を開会します。

 本日の審議事項中、議第1号「職員の処分について」は、特定の個人に関する情報が含まれている案件です。

 つきましては、議第1号を非公開とすることが適当と思われますが、ご異議ございませんか。

 

全委員

 異議なし。

 

原山教育長

 ご異議ございませんので、議第1号は非公開とすることに決定しました。

 なお、議第1号につきましては、本日の最後に審議することにします。

 それでは、教育長報告事項に入ります。

 教育長報告事項(1)「平成29年3月公立高等学校卒業予定者の就職内定状況について」、北澤教学指導課長から説明をお願いします。

 

北澤教学指導課長

 (資料説明)

 

原山教育長

 ただいまの説明につきまして、ご意見、ご質問がありましたらお願いします。

 よろしいでしょうか。

 それでは以上で、教育長報告事項(1)を終了します。

 次に、教育長報告事項(2)「平成28年度上半期における生徒指導関係調査結果について」、原心の支援課長から説明をお願いします。

 

原心の支援課長

 (資料説明)

 

原山教育長

 ただいまの説明につきまして、ご意見、ご質問がありましたら、発言をお願いします。

 

矢島委員

 お願いします。何点かあります。

 まず、いじめの状況について、認知件数が増加したことは、あってはならないことなのですけれども、実際にいじめと認知することがスタート地点だと思います。研修、行政説明会によって現場の先生方の認識が変わったことは、とても良いことだと思います。ただ、「継続」ということで、すぐに解決できていない状況があります。つまり、かなり複雑化している。早期ですと時間をかけなくても解消できると思うのですけれども、時間がかかるということは重篤化している可能性もあるということで、もっと早く認知することが必要になってくると思います。それによって先生の負担も軽減すると思います。それにかける時間も少なくて済みますし、子どもの傷も浅くて済むと思います。それと、3ページに「『学校いじめ防止基本方針』の見直し」というところがあるのですけれども、具体的にどのように見直されるのか教えていただきたいのと、新潟市で起きた福島県から避難している子どもに対する先生からのいじめの問題があったと思います。ぜひアンケートに、先生からのいじめがあるかどうかを今後入れていただきたいと思います。基本方針のいじめの定義が子ども同士に限られているので、先生が含まれていないのです。ただ、平成27年度に制定された長野県のいじめ防止対策推進条例では、長野県独自の項目として、教職員の言動が子どもたちに影響を与えますと入っていますので、子ども同士であれ先生であれ地域の方であれ、誰であれ子どもの人権は侵害できないということから、その部分を見直していただきたいと思います。

 次に、不登校につきましては、5ページで要因が分類されているのですけれども、学校に関わる要因で「いじめ」が中学校では0、小学校では1人で、その他の「いじめを除く友人関係をめぐる問題」がかなり多くなっていると思います。もしこれを学校サイドで判断して書くとしたら、いじめで不登校になる子どもがかなり多いにもかかわらず、いじめと認識されていないことが問題だと思います。こうなると、本人にも原因があるのではないか、不登校になった子どもが原因ではないかというようにも捉えられてしまいますので、どんな理由であってもいじめられていい子はいないということで、この関連が問題だと感じました。

 それから、7ページの「中学3年時不登校を経験した生徒のその後の状況」なのですけれども、気になるのが「家居」の子どもが43人いて、半年たっても変わらずということです。不登校から抜け出すきっかけになるのが高校受検で、高校入学で環境が変わって頑張ろうという子どもがいる中で、この43人がどうなっているのかとても心配です。義務教育で学校に行っていれば、学校がコンタクトをとることもありますが、学校を卒業してずっと家にいる子どもたちに誰がコンタクトをとっているのか、誰が支援しているのか。ここを抜け出すきっかけ、自立に向けて何か早く手立てをしなければ、このままずっと引きずってしまうのではないかと危惧があります。

 最後に、10ページの高校の中途退学者で、今日の午前中の総合教育会議で知事が発言されました妊娠した生徒はどこの項目に入るのかという点と、実際に妊娠して退学した生徒の数、それから妊娠しても退学しないで続けている生徒が実際どうなのかというとことです。妊娠した子どもが学べる権利も保障してほしいですし、本人の意思を尊重していただきたいです。一方で、高校生で親になるということは、現実的には並大抵のことではないと思います。家族の協力が得られていれば、まだ育てることは可能だと思いますが、時には父親が逃げていなくなりシングルになって、女性1人が教育も受けられず、子どもを養育しなければいけない。経済的にも困難になってしまって、それが貧困家庭を生み出す悪循環になってしまうと思いますので、妊娠してしまう子どもの背景でありますとかその後の様子、どうやって支援したら良いのかという点も検討していただきたいと思います。以上です。

 

原心の支援課長

 ありがとうございます。いじめの問題でございますが、まず認知が進んでいることは確かだろうと思います。それから継続支援中が3割ということで多いのではないか、重篤化しているのではないかということでありますが、年度途中でありますので、解消と言ってしまうには、学校の方が慎重になっている部分があるのではないかと捉えております。早期の認知が必要であることはもちろんでございますが、文科省の調査でも解消しているものが9割を超えていることに、逆に心配をしている部分もあります。解消したといって終わりではなくて、慎重にその後の推移を見守ることが大事で、特に年度途中でございますので、この部分が多くなっているのではないかと見ています。

 それから基本方針の見直しでございますが、こちらはそれぞれの学校でつくってからすでに3年が経ちました。実際に学校の中でどのように位置付いているのか、いないのか、そういったことを含めて、現実に合っている部分といない部分もあるだろうと思います。そういうところをもう一度見直してもらいたいということで、折に触れ話をしております。

 それからいじめのアンケートの項目に先生からの暴言なども入れてほしいということですが、それはご意見として拝聴して、機会のあるところでお話をしていきたいと思います。確かに条例の中にも先生の言動が与える影響は大きいと入っていますので、検討していきたいと思います。

 それから不登校についての要因で、いじめが少ないということであります。恐らく、主たる要因を学校ではそれ以外と捉えている部分がある。特に委員ご指摘のように、「人間関係をめぐる問題」に入っている部分が多いのではないかと思います。いずれにしましても、いじめに関わってそういう要素があれば、挙げていただくようにお伝えしていきたいと思います。

 それから中3の不登校後の進路状況でございますけれども、当初から「家居」であった者が43名ということです。必ずしも全てがずっと家にいるということではなくて、アルバイトなどもこの中には入っていると思います。ただ、確かに中学を卒業し、高校に行っていないと、支援の手がどこから入るのかという部分については課題だと思います。この点は、次世代サポート課も絡んでくると思いますが、こちらでも注目していきたいと思います。

 それから中途退学に絡んで、妊娠した生徒がどこに入っているかということですが、もしそういう生徒がいるとすれば、「その他」に入ってくると思います。実数、具体的な事案については把握をしておりません。

 

矢島委員 

 ありがとうございました。中学3年でその後「家居」の子どもに対しての支援ということですが、中学で不登校になった時にスクールソーシャルワーカーを活用すれば、その後家にいたとしても地域の福祉行政の人とつながりながら家庭支援もできるという点で、孤立しないで済むのかなと思いました。

 

原心の支援課長

 ありがとうございます。確かに、中学段階で不登校で、その後こういう状況になる可能性があれば、スクールソーシャルワーカーを活用する場面はあると思います。

 

原山教育長

 他にいかがでしょうか。

 まさに午前中の総合教育会議でもあったように、究極の目標は社会的自立です。学校というキャリアを通るのか、社会的にどうするのかということは、我々と市町村と一体となって支援して、社会的自立につなげていくということを常に考えながらやっていかなくてはいけないと思います。そういう観点で連携しながらやっていきたいと思います。

 他にいかがでしょうか。よろしいでしょうか。

 それでは教育長報告事項(2)を終了します。

 以上で公開による審議を終了しますが、その他、何かございますか。

 それではこれから非公開の審議に入りたいと思いますので、恐れ入りますが、傍聴人の方は退出をお願いします。

 

 

 

 

ページの先頭へ戻る

 

お問い合わせ

教育委員会事務局教育政策課

電話番号:026-235-7421

ファックス:026-235-7487

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?