感染症情報(2025年第35週)
長野県(健康福祉部疾病・感染症対策課)プレスリリース令和7年(2025年)9月3日
2025年第35週(2025年8月25日~8月31日)の感染症の発生情報です。
主な発生動向
- 新型コロナウイルス感染症の報告数は前週から減少しました(前週:9.33人/定点→今週:8.04人/定点)が、引き続き感染に注意が必要です。
(別紙「新型コロナウイルス感染症について」もご覧ください)
- 百日咳の報告数は前週から減少しました(前週:82人→今週:48人)が、引き続き例年より多い状態で推移しています。

- 伝染性紅斑の報告数は前週から減少しました(前週:2.68人/定点→今週:2.27人/定点)が、引き続き感染に注意が必要です。
注意が必要な感染症等
新型コロナウイルス感染症について
県内の発生状況(2025年第35週(8月25日~8月31日)現在)
- 長野県内の定点医療機関から第35週に報告された新型コロナウイルス感染症患者数は、1医療機関あたり8.04人でした。
- 年齢群別では、10歳未満、10歳代で増加傾向です。
- 地域により流行に差が見られ、上田、木曽、飯田保健所で多い状態です。


特徴(症状・感染経路)
- 症状は発熱、咳、倦怠感、味覚・嗅覚症状、下痢など多様であり、多くは軽症ですが、高齢者や基礎疾患を持つ方は重症化しやすいです。
- 感染経路は、主に飛沫感染(咳やくしゃみ)、接触感染(ウイルスが付いた手で口や鼻に触れる)です。また、換気が不十分な環境ではエアロゾル感染のリスクもあります。
感染予防(※感染対策は個人・事業者の判断が基本となります)
- 石けんによる手洗いや消毒用アルコールによる手指消毒、こまめな換気、場面に応じたマスクの着脱、咳エチケット等の基本的な感染対策が有効です。
- 重症化リスクの高い方への感染を防ぐために、医療機関の受診時や高齢者施設等を訪問する際にはマスクを着用しましょう。
変異株について
- 国立健康危機管理研究機構の集計によると、2025年7月に国内で最も多く検出されている変異株はNB1.8.1(いわゆる「ニンバス」)であり、県内においても検出されています。
- NB1.8.1について、国立健康危機管理研究機構の最新の報告やWHO(世界保健機関)のリスク評価によると、既存の変異株と比べて公衆衛生上のリスクに変化はなく、重症化のリスクは低いとされています。
〔参考〕
〇厚生労働省「新型コロナウイルス感染症について」(別ウィンドウで外部サイトが開きます)
〇国立健康危機管理研究機構「新型コロナウイルス感染症」(別ウィンドウで外部サイトが開きます)
〇長野県「新型コロナウイルス感染症について」
第36週は令和7年9月10日(水曜日)発行予定です。
「長野県感染症情報」も併せてご覧ください。
関連資料
長野県感染症情報2025年(令和7年)第35週(PDF:210KB)
【2025年9月3日別紙】新型コロナウイルス感染症について(PDF:530KB)