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更新日:2021年6月23日
第3回林内路網整備指針検討委員会要旨
1 開催日時
平成24年2月2日(水) 午後1時27分~4時20分
2 開催場所
長野県庁西庁舎 111号会議室
3 出席者
検討委員会委員7名全員出席、オブザーバー2名出席
4 酒井委員長あいさつ
今委員会で提示された指針案を見ると、膨大な検討と限られた時間で、りっぱな楽しみなものができたと思う。ご承知のように地震、気象災害、大雪と災害国日本の中で壊れない丈夫な道を作るには地形地質をよく知ることが必要である。全国の地質の縮図である長野県で率先してこのような資料が用意されていることは非常に意義があることだと思う。限られた時間だがいろんなご意見を賜りたい。よろしくお願いする。
5 議事
①長野県路網整備指針(案)第2回委員会で提示した指針案との変更点及びダイジェスト版について、事務局から説明し、委員から質問等を受けた。
(委員の意見等)
・「長野県内の主な地質」の表で岩種別とした場合は、堆積岩に対して火成岩、あるいは変成岩という分けになっているが、例えば火成岩の下に(火山岩、深成岩)と入れるとわかりやすいと思う。深成岩と火山岩では同じ火成岩でも違うので、それくらいの説明があってもよい。
・傾斜分布図の作成の項で道の種類別に傾斜分級がある。林道が20度以下、21~35度以下、36~45度以下、45度以上で区分することはよい。しかし、林業専用道が公共事業という位置付けで「林道工事調査等業務標準仕様書」第2108条の傾斜区分基準に依って林道と同等の傾斜区分になっているのは違和感がある。林業専用道は25度から30度以下の斜面に作るという大枠があるのだから、森林作業道と同様に15度未満、15~30度未満、30~35度未満、35度以上の区分にしたほうがよい。
・地形図や空中写真等の情報資料について、一覧表にまとめたほうが使用者はわかりやすい。
・豪雪地での路網について、日本海側の気候との境界を佐野坂-高社山ラインとしているが、地理学上は中綱湖-高社山ラインと言われているので、どちらが適切か検討していただきたい。また、このラインより上を「豪雪」といってよいのか。「多雪」の方が適切な表現。
・雪崩発生地に対する記述だが、雪崩末端から雪崩発生点を見通した仰角が全層雪崩を想定する場合は24度、表層雪崩を想定する場合は18度の以下の斜面に配置するとなっているが、このとおりにすると開設できるところがなくなるので、目安としたほうがよいのではないか。
・路網配置における地域区分図の凡例について、地質と岩石名をどうするか再検討を要する。
・豪雪地の路網の欄では、湧水による被災を軽減するために横断勾配について、水平にするという記載を追加したほうがよい。
・最近の雨の降り方は異常なので、豪雨と関連した道の付け方に関して記載したほうがよい。
・本編は量が多くて読むほうが疲れる。公開は本編だけでなく、ダイジェスト版も公開する。
・現場では、ダイジェスト版の方が使いやすい。路網計画の資料としてよいが、その利用方法を考えなくていけない。
・ダイジェスト版にも本編のように指標植物の記載があると現地踏査で役に立つ。
・緩傾斜地の配置について、扇状地の例があるが、準平原についても配置例を追加してほしい。
②指針の決定稿作成について
・指針の決定稿については、委員長一任とし、委員長と事務局が作成する。
6 その他
・2月中に決定稿を作成し、3月に公表する。
【配布資料】
議事資料 長野県林内路網整備指針V.3
長野県林内路網整備指針概要版V.1
(決定稿を3月に公表する予定です。) ※追記 2012.3.12決定稿を公表しました。
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