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更新日:2023年5月11日
当センターでは、長野県茶振興協議会と連携し、茶の摘採講習会を開催しました。本年は4月12日から21日まで地域を代表する12の茶園を会場に現地講習を行いました。
「摘採(てきさい)」とは、「茶摘み」のことです。
品質が良く、収量も確保できる茶の摘採適期は、おおむね3日間程度と言われます。早目に摘採すると品質は良いのですが、収量が少なく、逆に遅くなるほど収量は増えますが、品質の低下が進みます。
南信州地域では、例年4月末から5月下旬ころまで茶摘み作業が行われますが、標高が低く温暖な茶園から始まり、徐々に標高の高い茶園に移っていきます。
本年の気温は春先から平年よりも高く推移したことから、茶の生育も進んでいます。このまま推移しますと摘採作業も早まると同時に凍霜害の危険性が高まります。
講習会では、気象経過やこれまでの茶の生育調査結果などを踏まえて凍霜害対策、茶の品質と収量のバランスが最適となる摘採適期判断のポイント、摘採作業時の注意事項、摘採後の茶園管理などについてお話しさせていただきました。
講習会に参加いただいた皆様は真剣に耳を傾け、質問などを通じて基本技術を確認されていました。
生産者の減少や高齢化が進行し、担い手の確保が大きな課題ですが、山間急傾斜地という厳しい立地条件の下、茶生産にご尽力いただいている生産者のみなさまのため、様々な立場の多くの方々が連携して支援に取り組んでいます。
【阿南町川田での摘採講習会の様子(令和5年4月21日)】
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