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更新日:2022年11月29日
奈良井川改良事務所
松本市立鎌田中学校の総合学習に参加させてもらいました。生徒の皆さんから「田川の生物」に関する多くの質問があり、田川に生息している魚類や魚類の生息に適した河川環境等について説明させて頂きました。また、河川の役割や治水について説明したうえで、生徒の皆さんに「流域治水」にみんなで取り組んでもらえるようにお願いしました。
【総合学習の様子】
塩尻市立広丘小学校の授業に参加させてもらいました。「河川の防災」をテーマとして「川の成立ち」「川は溢れる場合がある」「洪水から身を守る」について説明しました。児童の皆さんは10月に奈良井ダムの見学があるため、奈良井ダムに関する質問が多くありました。また、「川はいつもは恵みをもたらしてくれるが、時には恐ろしいことがある」などたくさんの感想を頂きました。「河川」に関心を持ってもらうきっかけになれば嬉しいです。
【授業の様子(新型コロナ対策のためWeb会議方式で実施)】
松本市立鎌田中学校1年2組の皆さんは、「河川の生物」や河川防災に関する「流域治水」など、河川について学習してくれており、令和4年11月22日に学習発表会が開催されました。
奈良井川改良事務所では学習支援として「流域治水」などについて出前講座を今年の7月に行っており、今回の学習発表会にも参加させてもらいました。
生徒の皆さんは、興味を持った課題を5班に分かれて研究し、取組みと成果を各班ごとに発表してくれました。
【発表会の内容】
班名 | 取組概要 | 学習・研究の成果 |
河川清掃班 | 地域の自然の現状を知り、環境美化を呼びかけたいという願いを持って、中条橋下の田川のごみ拾いを行った。 |
ごみは缶やたばこ吸い殻があり、火災にならないか心配した。 アプリ「pirika」で世界中の人と繋がり、1300の「ありがとう」を送り合うことができた。 水生生物との共生のためにもごみ捨てはしてはいけないと感じた。 河川環境がよくなって住みやすい街になればいいと感じた。 ごみの分別・処分を行うなかで、ごみのもたらす影響を考え、自分たちにできることをまとめた。 |
微生物班 | 7月13日の出前講座では「田川の微生物の調査は行っていない」ことを知り、学校の顕微鏡を使い自分たちで調査を行いたいと活動を進めた。 |
初めての調査では微生物を確認できなかった。校長先生からアドバイスをもらい、川底の石を動かして採取を試みた。しかし、7回も田川から水を採取したが微生物が確認できなかった。 |
水深調査班 |
生徒2名(ココアボーイ)が「水深コント」を披露 実際に水深の違う川に入り、水の流れの強さを体感した。また、田川に生息する水生生物を調査した。 |
アメンボ、サワガニなど3種類の生物を確認できた。 →サワガニは水がきれいな河川に生息する生物であり、田川はまちなかでも水がきれいであることを確認できた。 川の水深ごとに実際に歩いてみたところ60cmの深さでは人間が流されそうになることを体感できた。 |
流域治水班 |
夏休みを活用して雨水の活用方法を考えてまとめた。 学校の敷地内で雨水の溜めやすい場所を調査した。 |
田畑へ貯水、打ち水、濾過して飲み水、ボトルフリップの水などゲームに活用。 →楽しみながら雨水を活用できる。 今後取りまとめてパンフレットを作成予定 |
グッズ班 |
流域治水の一環として、雨水を活用できるグッズを考案した。 雨水とベビーオイルで置物を制作した。(スノードーム) |
雨水でもこんなにきれいな作品が完成しました。 |
今回、私たちは、松本市立鎌田中学校1年2組の学習発表会で多くのことを学ばせていただきました。1年2組の皆さんは河川の状況や長野県が推進する「流域治水」を学習する中で、生徒自らがテーマや課題を見つけ出して、自分たちの視点や発想で学習・研究し、自分たちなりに理解し、社会に寄与したい気持ちに感銘を受けました。今後、私たちも1年2組の皆さんの学習・研究成果を多くの県民へ情報発信するなど、より多くの方々が、「河川環境」「河川防災」や「流域治水」に興味を持ってもらえるように、取り組んでまいります。
【学習発表会の様子(鎌田中学校体育館にて)】
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