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更新日:2022年11月20日
南信教育事務所飯田事務所
「体つくり運動」「球技」「器械運動」など,今までは別の種目のように考えていましたが,器械運動につながる運動は,球技など様々なスポーツにつながる大事な運動だと分かりました。【参加者感想より】
長い間,かざこし体操クラブと新野体操クラブの協力を得て行ってきたこの研修会。今回はサブテーマを「初心者もオリンピック選手も大切にする 準備運動・基本の動き」と題して,クラブ員の皆さんの活動に一緒に参加させていただきました。
参加した時間帯は,園児から6年生までの30名ほどが一緒に活動。コーチは定型の準備運動をするのではなく,自ら動きを示しながら大切なポイントを伝えます。中には横を向いていたり,活動しなかったりするお子さんもいますが,コーチはテンポよく次の動きを示して,楽しい活動の雰囲気に引き込んでいました。
○「できるかも!やってみたい!」と思える動きは子どもにとっても楽しく,続けてやってみたいと思うだろうなと思いました。
○器械運動の様々な障壁(できない,怖い)は,準備運動の工夫で解決できると思いました。今日参加して「いいな!」と思った動きを授業に取り入れます。
コーチから示される動きを,子どもはすぐにできる様子ではありません。コーチの動きや説明を聞いて同じように動こうとしていました。その動きは,子どもにとって「できそうで難しい動き」や「ケガの防止のための動き」となっていました。我慢や鍛錬を強いるような示し方ではありません。子どもがやってみたいと思えるように声をかけて活動を促していました。準備運動に関して参加者からの質問がありました。コーチは「指導を通して,子どもたちが興味をもって楽しく活動できるように試行錯誤してきた」と回答をしていました。楽しい活動のマニュアルがあるのではなく,コーチは子どもの様子をよく観察し,コーチ同士が情報交換し,毎度コーチングを修正してきた積み重ねが準備運動となっていました。
○子どもたちの姿を見て,自分の体に合った良い運動ができているのだろうと感じました。
○動き作り,遊びのバリエーションがとても勉強になりました。
活動時間のおよそ半分の45分間は準備運動,動き作りをして,この日はマットと跳び箱グループに分かれた活動が始まりました。ただ,すぐに「前転」や「後転」,「開脚跳び」をしていませんでした。先ほどまでの動き作りを生かし,「後転」の前段階となる動き方をしたり,「開脚跳び」の前段階として開脚で跳び乗ったりと,技を分解して活動している様子が印象的でした。
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後転につながる | 開脚跳び |
○いきなり「側転」「前転」といった技に取り組むのではなく,前段階の運動を学ぶことができてよかったです。特に前転と後転の動きは手の着く位置が重要と分かりました。
○肩倒立も,前転や後転の動きにつながるので子どもたちに伝えたいです。
○跳び箱で,前のめりに転倒するのを予防するためには,「踏み切り時の角度」や「腕で支える力」がポイントであると分かりました。これらに注意して今年の授業に臨みたいです。
【写真参考:「踏み切りで大切な“体の締め”」,「踏み切りの角度も大切」】
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踏み切りで大切な「体の締め」 | 踏み切りは「角度」も大切 |
休日開催のわずか90分間の研修会でしたが,参加者それぞれに得ることがあった様子が感想から伺えました。
秋から冬にかけて器械運動の授業に取り組む学校が多いようです。器械運動はケガが多いということが全国の統計でも示されています。器械運動を安全に楽しみ,心も身体も温まる時間になりますよう願っております。ぜひ来年度,多くの方にご参加くださいますようご検討ください。
○今週から器械運動の授業が始まります。跳び箱の導入では,マットで遊びのような準備運動をしてから授業を作ってみたいと思います。
○この1回では到底すべてを学べないと思います。次回もぜひ参加させていただきたいです。
(南信教育事務所飯田事務所指導主事 熊谷 繁)
テーマ | 効果的な「器械運動」の指導法 ~ 初心者も オリンピック選手も大切にする 準備運動・基本の動き~ |
趣旨 | 今年度のこの研修会は会場を変えて行います。今回は、かざこし体操クラブの子どもたちの活動に参加させていただき、子どもの意欲や動きを引き出すための声がけや、大切にしたい基本の動きや準備運動などを学ぶ機会にします。 |
日時 | 令和4年11月13日(日) 13:15 ~15:10 |
会場 | 喬木村中央社会体育館 |
講師 | 小林 照男 氏 (かざこし体操クラブ) 金田 信夫 氏 (新野体操クラブ) 金田 紫織 氏 (新野体操クラブ) |
参加者 | 7名 |
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