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更新日:2014年5月14日

第970回長野県教育委員会定例会会議録

1 日 時

  平成26年(2014年)2月16日(木)

  午後1時30分から午後2時30分まで

2 場 所

  県教育委員会室

3 議 題

 ○ 議 事

  議第1号 職員の人事異動について

  議第2号 長野県文化財保護審議会への諮問について

○ 教育長報告事項

 (1)「中学生期の適切なスポーツ活動のあり方について(報告書)」に対するパブリックコメントの結果及び今後の進め方について(1)平成26年度長野県立中学校入学者選抜について

○ その他

  1月、2月の主要行事予定について

4 出席者

 ○ 委 員

  委   員    長   櫻 井 久 江

  委員長職務代理者  耳 塚 寛 明

  委        員   高 木 蘭 子

  委        員   生 田 千鶴子

  委        員   平 林 尚 武

  教   育    長   伊 藤 学 司

 

 ○ その他

  青木教育次長、笠原教育次長、田中教育参事兼教育総務課長、柳澤義務教育課長、

  菅沼高校教育課長、成沢特別支援教育課長、武田教学指導課長、永原心の支援室長、

  小野文化財・生涯学習課長、丸山保健厚生課長、茅野スポーツ課長

 

櫻井委員長

 ただいまから第970回教育委員会定例会を開会します。

 本日の審議事項中、議第1号「職員の人事異動について」は、特定の個人に関する情報が含まれている案件です。つきましては、議第1号を非公開で審議することが適当と思われますが、御異議ございませんか。

 

全委員

 異議なし。

 

櫻井委員長

 御異議ございませんので、議第1号につきましては、非公開で審議することに決定します。なお、議第1号の審議につきましては、本日の最後に行うことにします。

 それでは、議第2号「長野県文化財保護審議会への諮問について」、小野文化財・生涯学習課長から説明をお願いいたします。

 

小野文化財・生涯学習課長

 (資料説明)

 

櫻井委員長

 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたらお願いいたします。

 飯田市の桜丸のイスノキと信濃町の野尻湖産大型哺乳類化石群という事でありますが。

 それでは御意見ございませんので、議第2号を原案のとおり決定したいと思いますが、よろしいでしょうか。

 

全委員

 異議なし。

 

櫻井委員長

 それでは御異議ございませんので、議第2号を原案のとおり決定いたします。

 以上で、議事を終わります。

 続きまして、教育長報告事項に入ります。教育長報告事項(1)「『中学生期の適切なスポーツ活動のあり方について(報告書)』に対するパブリックコメントの結果及び今後の進め方について」、茅野スポーツ課長から説明をお願いします。

 

茅野スポーツ課長

 (資料説明)

 

櫻井委員長

 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら発言をお願いいたします。

 非常に多くの意見が寄せられ、関心が高いことを示していると思いますが、いかがでしょうか。

 生田委員いかがですか。

 

生田委員

 お願いいたします。私のところにも何人か保護者の方がいらっしゃいまして、その方の息子さんが、これに関して反対意見を述べているというお話でした。私は、その保護者の方のお話を十分聞いたうえでお話させていただきました。私は今回の方向転換には大きな可能性を秘めていると思っております。今まで、上から与えられる練習内容、方法、そういったものを従順に受けてそのとおりにやっていた部活動の形がこのように変わることによって、先ず、自分たちで考える練習に変わっていくのではないかなと思っております。これから子供たちに求められる自立という力。その力を育むうえでも、今回のこの方針に大きな可能性があるように思っております。

 決して練習をしてはいけないと言っているのではなく、個人的に自分の家で腹筋をやったり腕立て伏せをやったり、自分に何が必要なのか、何をやっていかなければいけないのかと自分で考えながら、自分でトレーニングをして、達成感、やりがい、そういった個々が成長していける内容になっているのではないかなと思っております。

 そういった説明をさせていただいたら、大変納得していただけました。なるほど、という事で、逆にいい感じですねと言っていただけました。先ほどの説明の中で、これから丁寧な説明をさせていただくという事だったのですが、丁寧な説明がこれから一番大切になってくるのかと思っております。

 一点お伺いしたいのですけれども、意見提出者数のところで、教職員の意見が52名とありますけれども、内容的にはどのような意見が教職員から多かったのかお聞かせいただければと思います。

 

櫻井委員長

 茅野課長どうぞ。

 

茅野スポーツ課長

 はい。教職員52名という事で、パブコメの中の分かる範囲で生徒、保護者、教職員とお示しさせていただいております。その他の中の130名のその他の112名の個人の方でございますが、ここは分からないのですが、教職員の方については部活の顧問の方から多く御意見をいただいております。これは、朝部活についてもそうですし、延長としての社会体育についてもそうで、多岐に亘って色々な御意見をいただいております。全く反対の御意見もいただいております。また、一人の方からいくつも御意見をいただいているところでございます。

 

生田委員

 52名の方の意見内容の把握はしていないという事ですね。

 

茅野スポーツ課長

 ここでお示しした項目の中でこれだというのは、手元に資料がございませんが、52名について特定はできます。ただ、個々にまとめてはおらないところですが、基本的には朝の部活動が多くございます。

 

櫻井委員長

 はい、教育長。

 

伊藤教育長

 今の点ですが、気になったものですから聞いてみたのですが、いわゆるワンイシューで賛否のマルかバツかみたいなものではなくて、指針全体の色々なところに、色々な意見を寄せていただいております。それぞれの項目について賛成の立場であったり、もしくは反対の立場であったり、この辺がよく分からないという意見であったり、整理を単純に示せるものではないので、全体としてまとめさせていただいております。

 教職員の意見でございますが、本当に多様な、賛否だけではなくて、今回を機に本当に色々と考えたとか、考えなければならないという様な多様な意見が寄せられて、これは教職員も同様だったと見ております。

 

櫻井委員長

 よろしいですか。

 

生田委員

 はい。13ページの策定の趣旨のところを見ますと、今回、なぜこのようなことが行われたかとありまして。生徒や家庭への負担、学習・生活のバランスを欠くですとか、スチューデントファーストの精神に基づくですとか、子供たちにとって、これからの長い人生の中での方向を示すために作られたのかなと思って読ませていただいたわけですが。一方、教員の多忙化の中で部活動に割く時間が多いですとか、そういった多忙感を感じている教員も多々いるようですので、そういった意味で、この教職員の52名は喜んで書かれたのかなと。以前、教職員の方とお話をする機会があって、大変だけれどもという意見がありまして。だとすると、外部でやられた方がいいというお考えでしょうかとお伺いしたら、それもちょっと寂しいと。部活動が子供たちとの良いコミュニケーションの場になっているので、それは取られたくないという意見もございまして、複雑なのだなと思いましたので、それでお伺いしました。ありがとうございます。

 

櫻井委員長

 他に御意見ございませんでしょうか。

 耳塚委員どうぞ。

 

耳塚委員長職務代理者

 どういう点が大事だろうなと考えてみたのですけれども、およそ策定の趣旨という所に書かれていること位しか、私自身も思い付かなかったのですけれど。心身の健康や成長に資するにはどうしたらいいのだろうかとか、学業や他の諸活動とのバランス、それから中学で成績を挙げるよりは、むしろその後どうやったら伸びる可能性を育むことができるか、生涯スポーツに繋げていくか、こういう観点が大事だろうなと思って拝見したところ、ほとんどその観点からの異論は私にはございませんでした。特にスポーツ医科学的な知見も盛り込まれた活動の基準の提案もありまして、もしこれに反論するとすれば、何がしかの科学的な観点からの反証を挙げるということになろうかと思います。

 ただ、分からないというか、疑問な点も何点かありまして、一つは19ページにスポーツ活動運営委員会というものが出てまいりまして、これは現在でもあるわけですよね。そうだとすると、何故こういうものが有りながら、どうして問題とされるような状況がそのまま続いているのかということは疑問に思いました。

 更にデータを見ると、中学女子の部活動の参加率が、28ページになりますけれど、非常に低いですよね。それと同じように、20代、30代のスポーツ実施率が全国と比べて両方とも一割ずつ低くて、部活動の問題とは多少ずれるかもしれませんけれども、これは問題ではなかろうかと。

 

櫻井委員長

 はい、お願いします。

 

茅野スポーツ課長

 最初のスポーツ活動運営委員会についてですが、耳塚委員御指摘のとおり学校区ごとに設置するようになっておりますが、かなり形骸化と言いますか、年一回の運営委員会の開催でありますとか、年度当初、年度終わりの2回の開催でありますとか、その機能がかなり発揮されていない状況で、本来ここがしっかりと機能していれば色々な問題は生じてこなかったと言えるのですが、今回はここにもっとしっかりとしていただきたいという思いでこの指針の中に書かせていただいたところです。

 それから、資料の28ページの中学生女子の問題は、運動能力・体力との問題もありますが、色々な問題を指摘されておりますので、25年度実施された運動能力・体力、生活習慣等の調査の中から、更に分析をさせていただいておりますが、場合によっては運動部活動の加入率が低いことがそういう結果に結びついていると考えておりますので、今後十分検討して、その辺の関係を十分調べて対応していきたいと考えております。

 

櫻井委員会

 よろしいですか。他に御意見ございませんでしょうか。

 はい、高木委員。

 

高木委員

 このパブリックコメントに寄せられた御意見を、指針に反映させるのはこれからということに。

 

伊藤教育長

 反映させています。

 

高木委員

 反映させている。

 これから多くの市町村や関係者、スポーツ団体等に聞いていくということですよね。これが最初に発表されてからの、県民と言いますか住民の反響というのも、私が受け取ったものはどちらかというと、中学でこういう形で朝錬が無くなると負担は減るかもしれないけれど、結局その分、学校へ遅く行って怠けるだけではないかとか、体を動かす機会が減るのではないかと。そういう意味で、もう少し理解を深めていただけるような対応をすれば、きちんと理解していただけるお話が、最初に多く来ました。

 それと、子供はある程度強制されないとやっていかないのではないかと。運動嫌いとかスポーツが苦手とか、そういう事と関わってくるかと思いますけれど、そういう意見というものは多いのです。そういう所をもう少し丁寧に。子供たちがもっと喜んで運動に取り組んだり体を動かしたりする習慣を、将来に向かって付けていけるという形を考えていただけないかという説明や理解を求めていくことが本当に必要かと思っています。そういう形で、競技団体なり、学校なり、地域の方達に、或いは、地域の教育委員会と話をしていく中で、もう少ししっかりと理解していただけるような形を作って欲しいなと思います。

 センセーショナルに聞こえてしまうものがどうしても先行してしまって、とらわれてしまって、子供をサボらせていいのかという形で伝わってしまっては、せっかくのことが勿体無い形になってはいけないので、是非、そういう形で進んで欲しいと思います。

 

櫻井委員長

 はい。

 

茅野スポーツ課長

 はい。今、委員御指摘のとおり進めていきたいと思います。

 

櫻井委員長

 はい、平林委員。

 

平林委員

 はい。スポーツに関しては、中学生時代に限らないわけです。目先の勝利に目が眩むと言いますか、秘めたる伸びる資質をスポイルしてしまったりと、色々な弊害がこれまでに起こってきている。私自身これまで見聞しておるわけであります。それが、幅広い意見を集約して、それをベースにして、健全な心身の発達、更には、好ましい社会性の涵養を実現しうる、中学生期の適切なスポーツ活動指針を読ませていただきまして、私は非常に優れた指針だなという感想を持ちました。スポーツはややもすれば、根性であるとか精神主義に流れたり、指導が逸脱して暴力に訴えて強くしようとか、上手くしようとなりがちな側面を持っておるわけです。

 私は、スポーツは非常に優れた文化活動だと思っております。徹底的に自主性を重んじた民主的な活動、科学的な活動、そういった点をベースにした指針にならないといけないと思っていたところ素晴らしい素案を提示していただいて、いい方向に進んでいるなという感想を持ちました。心から賛同いたします。

 

櫻井委員長

 教育長、何かありましたら。

 

伊藤教育長

 はい。先ほど、スポーツ課長から内容と今後の手続きの進め方等を説明させていただきました。非常に県民の方の関心が高い事柄でございまして、その御意見、パブリックコメントに寄せられた御意見というのは、まさに、様々な立場から様々な賛否の御意見をいただきましたが、その中でも、単に賛成、反対というのではなくて、もう少し現場の意見を聞いて慎重に検討してもらいたいという御意見もございましたので、通常の形ではないのかもしれないのですが、今日は素案という形でお示しさせていただいて、これから更に、市町村教育委員会、校長会、PTA等との意見交換をさせていただきたいという御報告をさせていただきました。それらの意見を踏まえて、また改めて、この教育委員会定例会において、必要に応じて修正を加えて、もう一度御審議をいただいたうえで、長野県の子供たちのために、中学生のために望ましいスポーツ活動になるようにと。

 一点、委員の皆さまは良く読んでいただいているので誤解の無いところですが、なんとなく朝部活の話に焦点が当たると部活を悪者にしていたり、部活をやることは悪いからと辞めさせたりという受け止めをされていると、パブリックコメントを読んでいてですね。そういう前提で意見を寄せていただいていることが非常に多くございました。報告書を全部読めという事ではないのですけれど、おそらく全部を読んでいなくても意見が寄せられているのかなと思っているのですけれど。全体をとおして読んでいただきますと、運動部活動の意義、スポーツ活動の意義を十分尊重したうえで、その活動がより充実したものになるためにはどうすれば良いのかというものを、中学生期という特殊性のある部分に照らして、事務局としては取りまとめさせていただいたところでござまいす。その辺り、これからの説明の中でも全体像を関係者の方に良く目をとおしていただいて、それでもこうだという御意見があれば、是非またいただきたいと思ってございます。

 その上で、部活離れで運動をしなくなってしまっているという大きな問題も含めて中学生の生活全般のメリハリのある活動も考えながら、より良い中学生期の部活動のあり方、生活全般のあり方、こういうことに繋がるような指針になるよう修正をしたうえで、必要な審議をお願いしたいと思います。今日は途中段階ですので決定ではないのですけれど、時間を頂戴して説明をさせていただき、御意見をいただいたところですので、また、よろしくお願いいたします。

 

櫻井委員長

 一部分だけクローズアップするのではなく、全体を読んでいただきたいということであります。これは、まだ途中段階でありますので、学校関係者、市町村教育委員会やPTAと意見交換させていただいたうえで策定するということでありまして、しっかりと検討していただきたいと思います。

 以上で、教育長報告事項(1)を終了します。

 それでは、その他に移ります。

 「1月、2月の主要行事予定について」、田中教育総務課長から説明をお願いします。

 

田中教育参事兼教育総務課長

 (資料説明)

 

櫻井委員長

 ただいまの説明にありましたとおり、次回の定例会は1月30日木曜日の午後に開催したいと思いますが、よろしいでしょうか。

 

全委員

 異議なし。

 

櫻井委員長

 御異議ございませんので、そのようにいたします。

 その他、何かございませんでしょうか。

 それでは、以上で公開による審議は終了いたしました。これから非公開の審議に入りたいと思います。恐れ入りますが、傍聴人の方は退出をお願いいたします。

 

お問い合わせ

教育委員会事務局教育政策課

電話番号:026-235-7421

ファックス:026-235-7487

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