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更新日:2014年5月14日

  第964回長野県教育委員会定例会会議録

 1 日 時

  平成25年(2013年)8月29日(木)

  午後1時30分から午後3時00分まで

 

2 場 所

  県庁教育委員会室

 

3 議 題

 ○ 議 事

  議第1号 職員の処分について

 

 ○ 教育長報告事項

(1)平成25年度全国学力・学習状況調査の結果について

(2)平成25年度「携帯電話とインターネットについてのアンケート」結果について

(3)平成25年度全国中学校体育大会及び全国高等学校総合体育大会等における成績について

(4)第34回北信越国民体育大会における成績について

 

4 出席者

 ○ 委 員

  委   員   長   櫻 井 久 江

  委員長職務代理者   耳 塚 寛 明

  委      員   野 村   稔

  委      員   高 木 蘭 子

  委      員   生 田 千鶴子

  教   育   長   伊 藤 学 司

 

 ○ その他

  青木教育次長、笠原教育次長、田中教育参事兼教育総務課長、

  柳澤義務教育課長、菅沼高校教育課長、成沢特別支援教育課長、

  武田教学指導課長、永原心の支援室長、小野文化財・生涯学習課長、

  丸山保健厚生課長、茅野スポーツ課長

 


櫻井委員長

 それでは、ただいまから第964回教育委員会定例会を開会します。

 本日の審議事項中、議第1号「職員の処分について」は、特定の個人に関する情報が含まれている案件です。

 つきましては、議第1号を非公開で審議することが適当と思いますが、非公開とすることに御異議ございませんか。

 

全委員

 異議なし。

 

櫻井委員長

 御異議無い様ですので、議第1号は非公開で審議を行うことに決定します。なお、議第1号の審議につきましては本日の最後に行うことにします。

 それでは、教育長報告事項に入ります。最初に、教育長報告事項(1)「平成25年度全国学力・学習状況調査の結果について」、武田教学指導課長から説明をお願いします。

 

武田教学指導課長

 (資料説明)

 

櫻井委員長

 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら発言願います。

 最初に耳塚委員、いかがですか。

 

耳塚委員長職務代理者

 最初に1つ質問をします。分析委員会を設置するというのは確か初めてだと思いますが、その場合、この学識経験者2名とかPTA2名とか学校関係者4名というのは具体的にはどの様な方々、お名前をということではなくて、どういう方々に依頼をするのでしょうか。

 

武田教学指導課長

 学識経験者2名の方は、信州大学教育学部の教官の方でございます。国語及び算数・数学を御専門とされてる方にお願いをいたします。

 それからPTAの2名の方につきましては、小学校のPTAの方及び中学校のPTAの方に1名ずつお願いする予定でございます。今回、子供たちの生活全般も含めた学力向上について検討してまいりたいと考えておりまして、家庭学習も含め、PTAの方々の御意見もお伺いしてまいりたいと考えております。

 学校関係者の4名でございますが、うち2名は学校長でございます。小学校長1名、中学校長1名であります。それから、残りの2名は、小学校の教諭1名、中学校の教諭1名、計8名の分析委員でございます。

 それに加え、この分析委員会に提出するデータ等を作る作業部会を用意しております。この作業部会は、県教委の指導主事及び学校の教員にも協力をして頂いて、作業部会を2回行い、詳細なデータ等をまとめ、この分析委員会に提示し、分析委員会で検討をして頂くと、そういう予定でございます。

 

耳塚委員長職務代理者

 今回の結果を見ますと中学校で特に、平成19年度開始されて以降の下降というのが、目立つように思います。そのような分析委員会を作って、是非念入りに検討して頂きたいと思います。その際に、次の様なことにも配慮頂きたいという意見を何点か申し上げたいと思います。

 一つは、A問題を中心に過去問を解かすという形でテスト対策をした所が割と有効な結果をもたらしているように思われますが、そういうことではなくて、骨太の改善につながる様な施策を是非重視して頂きたいというのが一つです。

 それから2つ目は、市町村教育委員会の取り組みがとても重要だろうという様に、県教委だけではなくて、思います。ただ、市町村の場合には指導主事がいない所もあるなど、やはり県による支援が不可欠であると思います。その意味では、4番に書いてあります様に、連携と書いてありますけども、支援を具体的な形で是非して頂く必要があると思っております。

 それからもう一つ、この後、順次、分析委員会での分析結果等が報告をされると思いますけれども、県としての平均値は今日公表されたのですけども、実は教育委員会ごとの分布とか、学校ごとの分布の表だけは手に入るんじゃないかと思うんですけど、まだですか。

 

武田教学指導課長

 教育委員会ごとはありますが、学校ごとですと。

 

耳塚委員長職務代理者

 学校ごとの分布表だけはあるのじゃないですか。

 

武田教学指導課長

 それはまだございません。

 

耳塚委員長職務代理者

 そうですか。それでも発表されるのじゃないかと思う、あるいは集計すれば出てくるんだろうと思います。やっぱり課題を持った学校というのも存在することは確かですので、そのあたりに焦点づけた分析をして頂きたいということです。

 それと似た様なことですけども、この間にもう6年も経過していますので、対策といいますか、対応をきちんとしてきた所と、比較的それを軽視してきた所の差も出てきていると思いますので、伸びた学校の分析というのも出来るのじゃないかと思います。

 それから、指導に活かして頂くということはとても大事なことで、それを否定するつもりはないんですけれども、指導だけではなくて、市町村の教育委員会の施策という観点から見たときにも学力との関係というのがある程度、分析出来るんじゃないかと思います。

 教育委員会調査の結果は来ているんですか。来てないのですか。来てない。いつかは来るんでしょうか。追加調査でやっていますよね。

 

武田教学指導課長

 もう少し後になると思います。

 

耳塚委員長職務代理者

 それが来てからでいいと思うのですけども、その関係がとても重要になってくるだろうと思っています。以上、何点か要望を申し上げました。

 

櫻井委員長

 他に御意見ございませんでしょうか。

 はい、生田委員。

 

生田委員

 お願いいたします。学力向上策を強く望むところです。2ページの表ですね。小中学校の全ての教員にということで、課題及び改善の方向を示したリーフレットを配付して、各学校において授業改善が進むように指導する。その下には、保護者向けには学力や学習の状況についての情報を提供し、家庭学習の充実に向けて家庭と学校の連携が進むようにすると。

 これは具体的に言うと、家でももう少し勉強するように保護者に働きかけるということでしょうか。

 

櫻井委員長

 どうぞ。

 

武田教学指導課長

 保護者向けの情報の一番は、やはり長野県の子供たちの現状について情報を開示するということが主たる理由でございます。

 その中で、先程も少しお話をいたしましたが、長野県の中学校における家庭学習のあり方ということについて、私ども、課題を持っておりまして、そういったことについて保護者の方々とも議論をしてまいりたいという意味でございまして、学校及び教育委員会が家庭の方に何かを強く求めるという意図ではございません。

 

櫻井委員長

 はい、どうぞ。

 

生田委員

 中学生の家庭学習が少ないという、課題ということだと思うのですけれども、保護者の協力も本当に大切な事かと思います。始めに申し上げましたように、教員の皆様にこういうことを頑張って頂くということをお願いするのですよね。それで家庭にも、学校現場としてはこういう点に力を入れて、こういった形で授業改善に取り組みますので、家庭としても御協力を頂きたいという様に。そういった流れの方が保護者も「学校側も努力してくれているんだ。じゃあ、家庭でも出来ることをやっていこう」という気持ちになると思うのですね。

 そういった形で、学校と保護者の連携とよく言われますけれども、そういったことをもう少し保護者に実感して頂く上でも、学校としてはこういった努力をしていきますと。学力向上に向けてこういった形でやっていきますと。ですので、家庭においてもこういった形で、子供たちの学力向上のためにサポートをして頂きたいという、そういった説明をされた方が学校の姿勢も分かり、やはり望むものは保護者も学校も同じかと思うので、成果に向けて力を出していけるんじゃないのかなということが一点です。

 あともう一点ですけれども、中学生ともなると、保護者が勉強のことを言ってもなかなか耳を傾けない、そういった難しい時期でもあるかと思うのですね。ですので、保護者には学校のことはもちろんですけれども、将来の仕事も含めて、夢、そういったものを保護者と語る時間というのはとても大事だと思うのですね。それで、子供たちの夢を親と一緒に語って、それだったらこういった勉強も必要だよねと、そういった角度、そういった切り口から、子供たちに「自分は、もう少しこういったことを自分から積極的にやっていかなきゃ」という、自分から学ぼうというそういった雰囲気作りに繋がればありがたいなと思います。

 

櫻井委員長

 はい、どうぞ。

 

武田教学指導課長

 今、生田委員からの御指摘の点、非常に重要な事だとお聞きをいたしました。

 一点目につきまして、学校ではこういう課題があって、改善に向けて教員がこういうことをしていると。家庭ではこういうことを御協力頂きたいと、こういう情報をそれぞれの学校から家庭に出していける様に、学校側と十分話をしてまいりたいと思っているところでございます。

 2点目につきましても、先程、耳塚委員もおっしゃいましたが、骨太の学力向上策という言葉でございましたが、私ども、キャリア教育を重視しているところでございまして、やはり何のために学ぶのかということを子供たちが考える様な学習も含めて、これから学力向上策に努めてまいりたいと考えております。

 

櫻井委員長

 はい、高木委員。

 

高木委員

 それぞれ学校では努力をして頂いていると思うのですけれども、30人学級というものを取り入れて、これが中学3年まで実施されたという中で、中学生が、平均点ということではありますけれども、かなり下がってきて、なおかつ前年よりも。それから全国の中でも順位が下がってきて、点数も下がってしまったということで。中学の取り組みの、この授業の改善だけではなく、もう一度、30人学級、少人数の学習の体制をどの様にしたら本当に効率や効果が上がることになるのかという事を見直して頂く必要があるのではないかということをちょっと感じました。

 今回の結果だけを見てということではなくて、要するに毎年、生徒は一人ひとり違う訳です。去年はこうだった、けれど今年は違う子供たちが来ているとか、そういうことがある訳です。子供たちと相対する中でどういうやり方がいいのかということを工夫して、先生にとっては非常に大変なことではありますけれども、そういうことで効果を上げるという形をもう一度きちんと見直していただけたらなということをお願いしたいと。技術的なことは余りわかりませんし、言えないんですけれども、小学校ではこんな様な工夫をしてるのだけれども、中学ではまた違うんではないかとか、そういうことがあるのではないかという気がしますので、是非また、きちんとした見直しをしていただけたらと思います。

 

櫻井委員長

 武田課長、よろしいですか。

 

武田教学指導課長

 はい。

 

櫻井委員長

 他に。はい、生田委員。

 

生田委員

 済みません、全国のことに関して教育長がお詳しいかなと思いますので、ちょっとお伺いしたいのですけれども。

 毎年、秋田県が学力トップをいつも飾るわけですけれども、秋田県がなぜトップにいられるのか、教育長のお考えがもしあれば。そして報道などでちらちらと耳にしたことですが、家庭学習が充実しているというのもあるかと思うのです。子供たちが家庭学習に時間を割きたいと、やりたいと思わせるそういった雰囲気づくりとか、そういったものがあるのでしたらちょっとお話を聞かせていただければと思います。

 

櫻井委員長

 教育長。

 

伊藤教育長

 秋田県は今年も良いというか、今年はより、これまでよりも良くなっているという様なデータが出てございます。

 よく言われることは、これは本県も同様なので余り言えないところがありますけれども、秋田県はいち早く少人数学級の指導に取り組んできたということもございます。また、その家庭環境、家庭の教育環境、勉強環境のことで言うと、三世代同居率がすごく高いと。そういう中で、家に帰った後も、御両親だけではなくて、おじいさん、おばあさんも見守る中で子供たちがその日の宿題なり課題なりをしっかりやる様な、こういう体制が取れているということも、環境面では1つ言われているところでございます。

 もちろん、それに加えて、個々の授業での先生方、秋田は非常に教員の採用倍率が高い。つまり、少子化が、より激しく進んでいるものですから、教員採用をなかなかできないということで、教員になるレベルというのが他県、全国の中でも際立って高いのではないかという様なことも言われているように、教員一人一人の力量も相当あるというふうにも言われてございます。そういう先生が少人数指導の中で、切磋琢磨しながら良い授業、分かる授業をして、それを子供が家庭できちんと予習・復習をすることによって定着をしているというようなことが、一般的に秋田県について言われているところでございます。ただ、秋田の教育委員会の方々とお話をさせて頂くと、「いや、我々は当たり前のことを普通にやっているだけであって、特別なことなど何もやっておりませんよ」という様に必ず答えられているというのもございまして。

 これ、私よりも耳塚委員のほうに少しお伺いしたほうが、また全国の状況もお分かりかと思いますが。

 どうですか、耳塚委員。

 

耳塚委員長職務代理者

 確かに、秋田県の先生方に聞くと、ちょうど魚が水の中にいることを余り分かってないんじゃないかと思うように、当たり前のことをやっていると言うのだけど、見に行ってみますと、当たり前のことが出来るということがやっぱり大変だろうと思います。

 授業の始まりのときの子供たちを見ていると、机の上に全てのものがきちんと並んでいて、チャイムが鳴った途端に授業の中身に入れるという、そういう体制が取れていますので、これは当たり前と言われれば当たり前なのですけども、例えばそういうことがしっかりと出来ているという。

 問題はどうして出来るのかということですけど、これは指導主事の先生方も何人か見に行ったことがあるんじゃないですか。そうですよね。皆さん、いろんなことを感じて帰って来られると思います。

 たぶん要因は単純ではなくて、地域や家庭との連携に始まって、教員の資質の問題があり、指導方法の伝統があり、全部がひっくるめて良い方向に作用しているということだろうと思うのです。是非、長野県教育は伝統と実績があると言われていますけれども、学ぶべき点もやっぱりあると思いますので、その分析をして、提案をするときには、優れた実践を県の内外問わずやっぱり勉強するという姿勢が必要だろうなというふうに思います。

 なぜ、という疑問に答えてはいませんけれども、その様に感じています。

 

櫻井委員長

 はい、教育長。

 

伊藤教育長

 今日、お配りをした概要だけでは詳細なところは無く、まず結果だけという形になります。個別のいわゆる質問紙から見ますと、先程、教学指導課長も説明しましたけれども、家庭での学習における課題等もあるということです。そういった中でも、特に目についたところは、中学生に対して「普段、何時ごろ起きますか」という設問に対して、本県の子供たちは全国と比較してものすごく朝早く起きている。そして早く学校に行って、かなりの子供たちが朝部活という、朝練というのを行っているというのがあるのではないかと。このことが、学力との関係でどれまで相関関係が有るのかは分かりませんけれども、やはり授業をより良くする、学校での取り組みをしっかり充実したものにして頂くということは大前提、基本でございますけれども、それのみではなくて、やはり中学生の生活全般を取り巻く部分で改善の余地が有るのか、無いのかということ。

 今回、PTAの関係者にも入って頂いて分析委員会をということでございまして、そういった中で学校がすべきことは学校でしっかりするし、逆に家庭でして頂きたいことというのはコンセンサスを得ながら、PTAとも連携しながら、また、長野県全体で改善すべきところは改善をしていくということで、子供たちがしっかりとした力をつけられるように、この分析委員会というものでしっかりとした分析をして頂きながら次に繋げると。このテストは結果が大事ではなくて、この結果を踏まえてどう施策に対応していくか、指導方法の改善に繋げていくかが大事だと思いますので、是非そう出来るよう、またこの分析委員会も取り組んで、持っていって頂きたいと思います。

 

櫻井委員長

 はい、他にはよろしいでしょうか。野村委員。

 

野村委員

 既に皆さんの方からお話があり、御説明にもありましたように、学力の問題は学校あるいは教員だけでこの改善が出来るものではない。同様に、大切なのは、先程から話が出ていますように家庭学習の充実というのは大変大事で、その家庭学習がどうかというと、今の現実は全てとは言いませんが、非常に家庭の学習時間が少なくなってきている。それはスマホの問題とか含めて、本当にどれだけの時間が家庭学習に割けているかと、甚だ疑問な状況も見受けられる訳でして、これは学力向上だけではなくて全ての問題がそうなんですが、学校あるいは教職員と連携して、親が本当にその気になって取り組んでいかないと、問題の解決にはならないという事を感じます、まず第一に。

 そういうことで、これからこの分析委員会がしっかりと分析をして、学力の向上と併せて、その他の生活面での改善もされていくように強く望みたいと思います。

 

櫻井委員長

 非常に課題が多いかと思いますので、是非、それぞれの課題を明確にして頂き、改善に向けた進め方を行って頂きたいと思います。

 以上で、教育長報告事項(1)を終了いたします。

 次に、教育長報告事項(2)「平成25年度『携帯電話とインターネットについてのアンケート』結果について」、永原心の支援室長から説明をお願いします。

 

永原心の支援室長

 (資料説明)

 

櫻井委員長

 実に貴重な、興味深いアンケートであったと思いますが、ただいまの説明につきまして、御意見・御質問ありましたらお願いいたします。いかがですか。生田委員。

 

生田委員

 お願いいたします。今は、避けようと思っても、周りに氾濫している中で、子供たちも翻弄されているのではないかなという感じを持っております。特に小学生で、低学年で、社会の仕組みがまだ十分に理解できない段階で、どんどん情報が手に入ってしまう怖さというのがあるのですけれども。今後の対応の中にもありますけれども、学力もそうですけれども、こういったことに関しても保護者の協力は不可欠かと思いますので、是非とも子供たちを守れるように、体制を作って頂きたいということが一つ。

 もう一つが、インターネットで知り合った人と実際に会ったことがあるかどうかというアンケートあったかと思うんですけれども、こういった項目だけ見ると不安に感じてしまうんですけれど、ただ、もう一つの見方がありまして、今、福島の方での色々なボランティアで、今現在も継続して行っていたりとか、そういった団体、グループ、そしてまた色々なお祭りやフェスティバルでボランティア募集と。登録するのにネットでの登録ということが多くなされているケースもあるかと思うのですね。ですので、ネットで知り合った人というのは、全てが全て不安材料ではなくてと。このデータからはそれを読み取ることは難しいんですけれども、また何かの折にそういったことにネットを使っている児童・生徒がいるとかというのも、それだけを取り上げる必要はないかと思うんですけども、何かまた機会があったときに聞いていただければ。もしかしたら、このネットで知り合った人の中にそういった人達がいる可能性も無きにしも非ずなのかなと思いました。

 

櫻井委員長

 よろしいですか。他には。

 

伊藤教育長

 非常に詳細な調査結果、アンケート結果でございますが、実態を現している以上、これを踏まえてどう対応するかというところが、これからかなり必要かと思います。先程、学力調査の結果のところで、学力問題についても、学校だけではなくて、家庭教育という話をいたしました。今、生田委員からも御指摘がありましたけれども、例えばこのデータでいきましても、5ページの14「携帯電話でのインターネットの利用時間」、中学生、2時間以上が17%と。これは家庭の学習時間に直結する部分だと思いますが、先程、朝の部活の話をいたしましたけれども、仮に朝の部活がなくなったとしたら、その分夜更かしをして、夜中までスマホをいじっているということであれば、どちらが健全なのかという話にもなってくるんじゃないかと思います。

 この対策、こちらは学力以上に、学校で出来ることというのは非常に限られてくると思いますし、家庭における対応というのが非常に重要になってまいりますので、この対応は、学校から何か家庭にお願いという話だけではなくて、もう少し県民運動的なイメージも含めて、保護者、PTA団体等も、むしろ頼まれる立場ではなくて、一緒に考えていくという運動として捉えていかないと。もう不可避だと思うんですね。使うなって言っても無理ですし、持たせるなって言っても、もうあり得ないという話になってまいりますので。そういう不可避の流れの中で、じゃあどういう落ちついたルールに持っていくのかという様な事について、教育行政の範囲の中だけではなくて、少しそこを超えた部分というのも、県庁内で連携して考えていかなければいけないということを感じさせる、ある意味良いアンケート結果が出てきたのではないかと思います。そういう形で、事務局としてはやっていかなければいけないと思いますので、よろしくお願いします。

 

櫻井委員長

 他に。耳塚委員。

 

耳塚委員長職務代理者

 大変に詳細なデータで、それから最後のページはうまく整理されていると思いました。ありがとうございました。

 今やはり、こうしたスマートフォンとか情報端末等の危険な側面とか、あるいは非効率に繋がりかねないとか、時間を無駄遣いするとか、そういう意味ですけども、そういう側面というのに注目して、これまでに無かった対応をしていかなければならなくて、その点を重視するということは、とても大切なことだと思います。教育長がまとめられたように、学校、教育行政だけでなくて、やはりもう少し広い人々の運動なり、活動が必要だと思います。それと同時に、基本的にはこれらのツールというのは、ちょうど図書館とか資料センターが手元にあるような、そういう非常に有力なツール、本来はそういうものであって、そういう、これらのツールの利点というものを適切に利用して、情報収集能力を高めたりするという、そういうプラスの面も同時に図っていく必要があると思います。両面に着目してお進め頂きたいと思います。

 

櫻井委員長

 高木委員。

 

高木委員

 それぞれのおっしゃった事は本当にもっともですし、非常に詳細で具体的で、これからどうするかということの基になる調査結果を出して頂きました。また、これからもう少ししっかりと読ませていただこうとは思いますけれども、一つ思いますのは、今、耳塚先生がおっしゃったことに通じるんですけれど、これだけ膨大な、例えば情報を検索出来る機能のある道具を持ちながら、ただSNSの友達とのやりとりに使ってるだけというのは、実にもったいない話で。ただ、自分に必要な情報をどうやって検索して、それが手に入るかということについて教えてくれる部分というのが全く、恐らくほとんど無いと思うのです。そういうノウハウというか、技術を持っている人は出来るけれども、持ってない人はただ宝の持ち腐れで、メールのやりとり、通信のやりとり、チャットをやるとか、そんなことで終わってしまって、それだけに時間を費やしている。こんなもったいない話はないと思いますので。本当は、スマートフォンであれ何であれ、こういうツールの非常に有効な使い方というものを、教える部分がなければいけないし、せっかく持っているのに何の役にも立たせないで、ただメールのやりとりだけで終わってしまうのではなくて、こういう利用法があるんだよということを、もし知ることができれば、それは重い辞書を何冊も学校に持ってこなくても済むような形で使うということも出来るかもしれません。それぞれの考え方とか、やり方とか、色々あるとは思うんですけれども、ただメールのやりとりや、友達の行動を気にするだけで終わってしまう事に時間を費やすのではなくて、もっと、せっかくの道具を有効に使えるような方向というのも教えて下さる所があってもいいかなと。これは子供に限らず、大人自身もそうだと思うんですけれども、どういう情報が入ってくるか分からない中で持っている。非常に高度な機械の何十分の1も使いこなせないで。それはそれで、電話なり、情報を得るだけで良いかもしれませんけれども、別の使い方ということに目を向ければ、無駄な時間よりもそちらの方へ興味を持つ、そういうことも一つは考えられるのではないかと思いますので、そんな技術を教える場面というものを作って頂きたいなということは思います。

 

櫻井委員長

 よろしいでしょうか。色々と御意見を頂きましたが、このアンケートを踏まえて、本当に考えなければならないことも多いと思いますので、家庭も含めて、児童・生徒への指導をきちんとしていって頂きたいと思います。以上で、教育長報告事項(2)を終了いたします。

 次に、スポーツにおける大会の結果報告ということで関連がありますので、教育長報告事項(3)「平成25年度全国中学校体育大会及び全国高等学校総合体育大会等における成績について」及び、教育長報告事項(4)「第34回北信越国民体育大会における成績について」、一括して、茅野スポーツ課長から説明お願いします。

 

茅野スポーツ課長

 (資料説明)

 

櫻井委員長

 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問ありましたらお願いいたします。

 しっかり頑張って頂いておりますが。耳塚委員、いかがでしょうか。

 

耳塚委員長職務代理者

 特にございません。

 

櫻井委員長

 私も実際に見させて頂きまして、長野県は非常に予算が削られてしまって悲しいというような話を頂いてまいりました。しかし、みんなしっかり頑張ってくれてまして、もう少し粘り強さというか、最後の力を出すところが欲しいなということを思ってまいりました。それでは、以上で、教育長報告事項(3)及び、教育長報告事項(4)を終了いたします。

 それでは、その他に移ります。最初に、9月、10月の主要行事予定について、田中教育総務課長から説明お願いします。

 

田中教育参事兼教育総務課長

 (資料説明)

 

櫻井委員長

 ただいまの説明にありましたとおり、次回の定例会は9月12日木曜日の午後に開催をしたいと思いますが、よろしいでしょうか。

 

全委員

 異議なし。

 

櫻井委員長

 御異議ございませんので、そのようにいたします。その他何かありませんでしょうか。

 それでは、以上で公開による審議は終了いたしました。

 これから非公開の審議に入りたいと思います。恐れ入りますが、傍聴人の方は退出をお願いいたします。

お問い合わせ

教育委員会事務局教育政策課

電話番号:026-235-7421

ファックス:026-235-7487

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